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ままならないから私とあなた の商品レビュー

4

356件のお客様レビュー

  1. 5つ

    92

  2. 4つ

    149

  3. 3つ

    82

  4. 2つ

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2026/05/05

レンタル彼女は主人公の無自覚の押し付けに嫌気がさしたが、こういうことって沢山あると思いながら読んでいた。 薫とユッコはどちらがいいのかわからないまま読み終えてしまった。これを朝井さんが書いたのは5年以上前だけど芸術的なところってAIがどんどん進んでて、人間らしいのかどうかなんて...

レンタル彼女は主人公の無自覚の押し付けに嫌気がさしたが、こういうことって沢山あると思いながら読んでいた。 薫とユッコはどちらがいいのかわからないまま読み終えてしまった。これを朝井さんが書いたのは5年以上前だけど芸術的なところってAIがどんどん進んでて、人間らしいのかどうかなんてわからないところまで来ていると思う。インザメガチャーチといい、朝井先生の作品は着目点がすごいと思う。

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2026/05/03

「今聞いた言葉を発した人に、触れたいと思った。」 その一節を読んで思い浮かべた人に、わたしは触れることができない。 「お互いのすべてを理解し合うことなんて一生できないことを、お互いのすべてを知り尽くしてしまうことなんて一生できないことを、奇跡のようにありがたく感じる。」 本当にそ...

「今聞いた言葉を発した人に、触れたいと思った。」 その一節を読んで思い浮かべた人に、わたしは触れることができない。 「お互いのすべてを理解し合うことなんて一生できないことを、お互いのすべてを知り尽くしてしまうことなんて一生できないことを、奇跡のようにありがたく感じる。」 本当にそうだ。他者ってそういうもの。だからもどかしくて愛しい。わたしが一生を尽くして知りたいと思う人は、別の人とそうしていくことを選んだ。どうしようもなく悲しい。いつか、それでも重なり合った一瞬の時間にありがとうと思えるようになったら良いな

Posted byブクログ

2026/05/03

雪子の方に強い共感を覚えながら読み進めたが、最後の最後で薫の方に傾いたかもしれない、、、。人間のいいところとしても悪いところとしても挙げられる、「ままならない」って本当にぴったりな言葉だと思った。

Posted byブクログ

2026/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編の「レンタル世界」と、「ままならないから私とあなた」の2篇で構成されている。 レンタル世界は60ページ程度の短編作ではあるが、とても引き込まれる。体育会出身の雄太は、大学の先輩で会社も同じ野上をとなんでも知っている関係値である。腹を割って、恥ずかしい過去も含めて全てを曝け出しているからこそ築ける信頼がある。そんな考えの持ち主。 雄太はある日、結婚式で一目惚れした女性と街中で偶然再会する。しかしその女性は結婚式で見かけた時とは何かが違う。話を聞いてみると、彼女はレンタル友達として結婚式に参加していたのだ。雄太はそんな仕事はおかしいと、彼女に考えを変えてもらいたいと思う。そして、レンタル彼女として、野上の家庭に一緒に来て欲しいと依頼する。 そして、野上の家庭に訪れた後、彼女に付き合って欲しいと告白をするが、彼女は豹変したように言う。「勘違いをするな。そもそもあの野上の妻も、レンタル妻である」と。衝撃を受けた雄太は、野上のお気に入りの風俗嬢に金を払って本当のことを聞き出す。妻とうまく行っておらず別れそうだと言うことを。 雄太の信じてた、腹を割って話せる関係性や信頼が、音を立てて崩れる瞬間だった。 そして、ままならないからあなたと私でも、同じように「考え方や価値観の違い」をテーマに描かれている。 小学生の頃から親友だった雪子と薫。2人は対照的な考え方を持っていた。薫は効率主義で、無駄なことを徹底的に排除する。答えのあるものを好み、算数が好き。必要のない授業は受けないし、リアルよりオンラインを好む。そして勉強も優秀で、名門校へ進む。一方の雪子は、ピアノが好きな芸術肌。日常から生まれる会話や気づきを大切にし、1つ1つに意味を見出す。作曲の道を志し、ピアノで大学に進む。そんな対照的な2人が、価値観の違いでぶつかるシーンが印象的である。 どちらの言うことも理解できるが、2人の相容れない語りがもどかしさを感じる。人に寄り添い、自分の視野を広げなければこういうことが起こるのだろうと思いつつ、それが正しいわけでもないのだろうと感じる。自分の信じる道を突き進むからこそ辿り着ける世界もある。ただ、親友2人は根本的な価値観や考え方が合わなかっただけなのだろう。 最後のシーンでは、2人の子供が出会うシーンが描かれる。雪子の子どもは結婚相談所を運営し、そこに就職希望で訪れたのが薫の子ども。2人とも、親の考え方に違和感を抱いて出会う。雪子の子供は、両親が若くしてたまたまできてしまった子供であり、無計画な出産により夢を絶たれたことを、遠回しに言われる事に辟易としている。薫の子どもは、両親が計画的かつ合理主義すぎるがあまり、人間味のある家庭でなかったことを反面教師と考える。そんな2人が出会い、雪子の子どもが採用を決意するところで話が終わる。 どちらも、考え方や価値観の違いをテーマにした作品であり、朝井リョウの本を読むといつも新しい人間の価値観に深く触れることができる。人は自分のことを正しいと思い正当化しがちであるが、別の視点に立てばズレているのは自分であることや、他人の全てを理解するなど不可能で烏滸がましい事なのだと忘れてならないと思う。

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2026/05/01

めんどくさいことに意味がある、それに共感しながら読み進めていきながらも、これまでになかった新しいものに、人間的な何かが宿る。そうやって巡ってきたというセリフには図星をつかれた。 ままならないから自分は自分でいられる。

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2026/04/29

本当に文才力と、物語の面白さに毎度感動する朝井さん。久しぶりの読書欲を掻き立てるために読んだ。 二作とも全然異なって、すごくいい。 レンタル彼女では、最近みたレンタルファミリーとはまた全然違う内容だけど趣旨は似ていて、よかった。 誰にでも言えないし言いたくないことの一つや二つ...

本当に文才力と、物語の面白さに毎度感動する朝井さん。久しぶりの読書欲を掻き立てるために読んだ。 二作とも全然異なって、すごくいい。 レンタル彼女では、最近みたレンタルファミリーとはまた全然違う内容だけど趣旨は似ていて、よかった。 誰にでも言えないし言いたくないことの一つや二つあって、知らない方がいいこともある。 そんなふうに言われた気がした 2作目のユッコと薫の話では 全然性格も価値観も違う二人が学生時代から仲良くしていて、大人になるにつれその価値観のズレが顕著に現れ、自分の意見を押し殺すようになったり、空気を読んだり。 幼少期はなんでも言えたあのメンタルの強さが大人になるにつれ、思っていても言わない方が大人だとか、嫌われたくないだとか、その人のエゴだとか。 複雑になっていくよね。そうそう、わかる。 ゆっこと薫、どちらの価値観も極端ではあったけど、 共感できる意見がどちらにもあった。 でも一緒にいるんだもんね。相手のことが大切だから、好きだから。 この感覚だけは効率とか、AIとか、誰かに左右されるものじゃないってこと。 いい話

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2026/04/27

朝井リョウは2作目だが言葉選びや着眼点が本当に好み。 レンタル世界は、私は主人公の考え方や行動が自己中心的というか傲慢というか、これまでの自分の生き方を1回疑ったことのない人間特有の真っ直ぐな感じが苦手気味だった。 ままならないから私とあなたでは、私は雪子の気持ちが痛いほどわ...

朝井リョウは2作目だが言葉選びや着眼点が本当に好み。 レンタル世界は、私は主人公の考え方や行動が自己中心的というか傲慢というか、これまでの自分の生き方を1回疑ったことのない人間特有の真っ直ぐな感じが苦手気味だった。 ままならないから私とあなたでは、私は雪子の気持ちが痛いほどわかるから、同じように薫になんて説明したら分かってくれるんだ、どうしたらこの子に「そうじゃない」と伝えられるんだと思ったけど、この考え自体私が苦手意識を持っていたレンタル世界の主人公と同じだとハッとした。 人間って容易く変わるけど変えられないから、違うから私たちはお互い歩み寄るための努力ができるし、その過程に価値を見出すのだろう。

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2026/04/26

SNSよりもリアルの方が繋がれるはず、 AIが作る作品は心がない、、 そんな、世の中に溢れる一般論や、自分の中にある一般論をバッサリと切られるような感覚を覚えた作品だった。 ラストの畳み掛けとこの後味は、まさに朝井リョウ。笑 リアルの繋がりが、すべて本当とは限らないし、案外表面...

SNSよりもリアルの方が繋がれるはず、 AIが作る作品は心がない、、 そんな、世の中に溢れる一般論や、自分の中にある一般論をバッサリと切られるような感覚を覚えた作品だった。 ラストの畳み掛けとこの後味は、まさに朝井リョウ。笑 リアルの繋がりが、すべて本当とは限らないし、案外表面的にしか関わりのない人の方が、さらけだせる気持ちだってある。 便利さが、人とのつながりを希薄にすることもあるけど、その便利さは、誰かが誰かを思う故に生み出されたものだったりする。そして、そこから生まれるつながりもまた、存在する。 結局のところ、根底にある、人が人を思う気持ちは変わらないのかもしれない。 表面的な世界も、人工的に作られた世界も、すべては誰かが誰かを思うからこそ、存在するものだから。

Posted byブクログ

2026/04/26

さくさくと読み進めた。レンタルの方はなんとなく想像がついたお話。雪子のお話の方は、これより前に読んだのよりも、心の描写が繊細だなって思った。上手く言えないけど、人と人との絡み合い方がすごく伝わる。最後加筆されたのはなくても良かったかなと思っちゃったけど。まだ分からないけど、やっぱ...

さくさくと読み進めた。レンタルの方はなんとなく想像がついたお話。雪子のお話の方は、これより前に読んだのよりも、心の描写が繊細だなって思った。上手く言えないけど、人と人との絡み合い方がすごく伝わる。最後加筆されたのはなくても良かったかなと思っちゃったけど。まだ分からないけど、やっぱり朝井リョウさんの言葉の繋ぎ方が好きかもしれない。

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2026/04/26

単行本が2016年に刊行されている話の文庫本。文庫本は「レンタル世界」と「ままならないから私とあなた」の2編で構成されている。 この本のテーマは自分と他者による世界の見方の違いだ。目の前の出来事を100人が同時に見ても、その受け取り方には100通りの解釈があるということを認めな...

単行本が2016年に刊行されている話の文庫本。文庫本は「レンタル世界」と「ままならないから私とあなた」の2編で構成されている。 この本のテーマは自分と他者による世界の見方の違いだ。目の前の出来事を100人が同時に見ても、その受け取り方には100通りの解釈があるということを認めなくていけない。それを理解しているかどうかでその人の寛容さも変わるだろう。とはいえ、その人の世界の見方を知るのは難しい。深い解釈を引き出すためには浅い会話ではダメだ。話す人の言語化能力やバックグラウンドを知ることが求められる。でもそういう深いところの受け取り方に共鳴できることはなんとも喜ばしい。 本の内容とは逸れてしまったが、そんなことを読了後に感じた。

Posted byブクログ