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ままならないから私とあなた の商品レビュー

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229件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2024/09/25

どんなに親しくても、長い時間を共にしていても、他人である限り価値観の違いというものは必ずあるんだなと感じました。 自分と全く同じ考えを持った人は自分以外にきっと存在しないという当たり前の事を再認識させてくれる話でした。 すごく良かったです!

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2024/09/09

このテーマを題材に選び、書いてくれた朝井さんに感銘を受けました。 どちらも朝井さんが感じていないと書けない感情だと思うし、そこにフォーカスを当てて物語を展開して行くのがほんとにすごかった。 特に感動するシーンがあるわけでもないのに涙が出ました。 朝井さん大好きです。

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2024/09/07

ままならないから私とあなた 人間的な暖かさのようなものはこれから技術が発達していっても失われることがないと信じたいと思った。 自分以外の誰かのことを理解すること、理解できなくてもその違いを受け入れられるそんな人間になりたいと思った。

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2024/09/06

「自分と他者の違い」。雪子と薫のどちらの気持ちもわかる場面があって、私自身も双方の価値観の狭間に立ち、曖昧にしたまま生きてきたなと感じた。朝井リョウさんの作品は癖になります。

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2024/07/30

色々考えさせられる一冊。 効率を重視した合理主義か、もしくは人間らしさを大切にする曖昧さか? 合理主義の上にさらに曖昧さが乗っかってくるのかもしれない。

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2024/08/13

① 「戻さないと、自分を、コーハイが待ってるから」 という先輩の言葉を通じて 主人公は世界の一部をレンタルしてどうにか繋がれている自分と先輩との関係性に気付き、それまでの自分自身に特大ブーメランしている点が胸を打つ。ただ、そこには確かに主人公に対する先輩の愛があった。 ② 私はど...

① 「戻さないと、自分を、コーハイが待ってるから」 という先輩の言葉を通じて 主人公は世界の一部をレンタルしてどうにか繋がれている自分と先輩との関係性に気付き、それまでの自分自身に特大ブーメランしている点が胸を打つ。ただ、そこには確かに主人公に対する先輩の愛があった。 ② 私はどちらかというとユッコの考えに近い。だからこそ、P267からの薫ちゃんの「みんなそうなんだよ。自分に都合のいいところだけはちゃっかり受け入れてるくせに、自分を脅かしそうな新しい何かが出てくると、人間のあたたかみが〜、とか、…」のくだりがぐさっときた。 最後の小出くんの解説 人が持つ曖昧さで人間の世界が成り立っていると表現されていてままならない人間が作り出すこの世界を愛おしく感じた。

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2024/07/15

どうしてこうも朝井リョウの書くものは面白いんだろう。 表題の中編(になるのかな?)と短編の二篇ですがどちらもテーマは同じ。価値観の違いで片付けるにはちょっと違う。 価値観の違いがベースではあるものの+αで自分の正義や信念を疑わない人達。ゆえに多角的に見たり考えたり感じたりをしな...

どうしてこうも朝井リョウの書くものは面白いんだろう。 表題の中編(になるのかな?)と短編の二篇ですがどちらもテーマは同じ。価値観の違いで片付けるにはちょっと違う。 価値観の違いがベースではあるものの+αで自分の正義や信念を疑わない人達。ゆえに多角的に見たり考えたり感じたりをしないことで起こる問題。“もしかしたら”なんて考えもしないんだろうな。 そして“ままならない”から面白いと思える器があれば最強なんだろうけど、それが難しい。 文庫では表題の作品に加筆され、単行本にはなかった“その先の未来”が描かれています。いくら時代が巡って世の中の価値観に変化があらわれたとしても人間の本質は変わらないんだろうな。

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2024/07/07

朝井リョウさんの小説、初めて読んだ 女性の心情、学生から社会人、繊細に描けていてすごい 自分中心な人間が、相手を思ってるふうで、それも自己中心になって。 ままならない関係が愛しいし、傷つけあって、慰めあって、そんなどうしようもない毎日が、生きてるって感じさせてくれる

Posted byブクログ

2024/06/14

朝井リョウさんの作品はどれもこちらにダメージを与えてくる気がするが、この作品もそうだった。薫の考え方は理解できるが自分と違って、でもいざ反論しようと思ってもうまく説明できない苦しさがあった。それが魅力的だった。

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2024/06/11

再読。以前読んだのは高校の図書館だったので3年以上前なのにストーリーをかなり覚えていて、印象に残る展開や感情の揺さぶり方がさすがだと思った。 朝井リョウさんという人物のことをエッセイを読んだことで知った上で読むと、文体や表現の彼らしさというか、あの人から生み出された作品なのだと...

再読。以前読んだのは高校の図書館だったので3年以上前なのにストーリーをかなり覚えていて、印象に残る展開や感情の揺さぶり方がさすがだと思った。 朝井リョウさんという人物のことをエッセイを読んだことで知った上で読むと、文体や表現の彼らしさというか、あの人から生み出された作品なのだと感じられることが嬉しかった。 そしてわたしはやっぱり薫ちゃんが好きではない。自分も合理主義的なところはある(流行りの言い方をすればT型)だが、彼女の合理は人を傷つけすぎるし、単純に雪子の作品を台無しにしたことへの怒りをすごく感じる。

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