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鹿の王 水底の橋 の商品レビュー

4.1

153件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2019/07/24

鹿の王の続編。続編だけれど、これだけでも読める。医療と政治がファンタジーと混ざって不思議な雰囲気がある。 2019/7/18

Posted byブクログ

2019/07/21

ホッサルとミラルの間に流れる信頼関係と深い愛情と医術にかける思いが,権謀渦巻く東乎瑠帝国の後継者争いの中で,ひときわ輝いている.裏には裏がありまたその裏をかいてという中で読み手も誰を信じて良いのかわからなくなりそうだったが,ミラルのまっすぐな気持ちは何より強く心を打つ.上橋さんの...

ホッサルとミラルの間に流れる信頼関係と深い愛情と医術にかける思いが,権謀渦巻く東乎瑠帝国の後継者争いの中で,ひときわ輝いている.裏には裏がありまたその裏をかいてという中で読み手も誰を信じて良いのかわからなくなりそうだったが,ミラルのまっすぐな気持ちは何より強く心を打つ.上橋さんの世界観と美味しそうな食事,いつもながら素晴らしい.

Posted byブクログ

2019/07/20

鹿の王が面白かった人ならほぼ間違いなく楽しめるかと。 比較するとどうしても鹿の王本編のほうが物語の厚みもあり凄まじかったので星は4にした。 病気にかかったときにそれを治すことはもちろん大切だが、どうしても治せない病も多いし、そもそもいずれ人は死ぬ。それに対して医療者はどう向き合...

鹿の王が面白かった人ならほぼ間違いなく楽しめるかと。 比較するとどうしても鹿の王本編のほうが物語の厚みもあり凄まじかったので星は4にした。 病気にかかったときにそれを治すことはもちろん大切だが、どうしても治せない病も多いし、そもそもいずれ人は死ぬ。それに対して医療者はどう向き合うか考えることは、とても大切で難しいことだと思う。 とても難しいし答えのないことだけども、小説を通して様々な立場の人たちを対話させることで主人公のホッサルは一つの結論を出せている。改めて小説ってすごいなあと思わされました。

Posted byブクログ

2019/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「鹿の王」で大好きだったキャラのミラルとホッサルのその後。 泥をかぶって緑の藻に覆われながら、川底を横切ってずっと向こうの対岸までつながっている水底の橋。対立するオタワル医術と清心教医術だが、両の医術を学ぶミラルと、オタワル医術を極めようとするホッサルの目指すところは同じで多くの人々を救っていくんだなーと思う。そしてそしてこの展開は決して結ばれることがないはずだったホッサルとミラルの明るい未来を思わせる。ミラルは沈下橋かな。 ホッサル! グズグズしてないで早く帝都に行けよー。

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2019/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作からホッサルは好きじゃなかったけど、今回はあんまり好きじゃない程度には変化があったかな。 患者も医師も千差万別、受ける側受け取る側其々にそれぞれ。 葛藤と転機を迎える彼らに感慨多端。

Posted byブクログ

2019/07/16

作者のすごいところは、全く架空の世界の出来事を紡ぎながら、各民族や国の歴史も含めた背景設定を緻密に行うことで、物語に圧倒的な深みや説得力を持たせていることだ。 本書では作者はさらに、医療の本質とは何か、安らかに死ぬとはどういうことか、という現代社会にも通じるテーマにも触れる。 ...

作者のすごいところは、全く架空の世界の出来事を紡ぎながら、各民族や国の歴史も含めた背景設定を緻密に行うことで、物語に圧倒的な深みや説得力を持たせていることだ。 本書では作者はさらに、医療の本質とは何か、安らかに死ぬとはどういうことか、という現代社会にも通じるテーマにも触れる。 解答が示されるわけではないが、それぞれの登場人物の選択に読者一人一人の考えを重ねればよいのだろう。

Posted byブクログ

2019/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「鹿の王」の続編は出ると信じていたのですが、やっぱり産まれてうれしい! 上橋さんに感謝感謝。あーーー、面白かった! 「水底の橋」 「新章神様のカルテ」と、医療に関する物語を偶然にも続けて読みました。 穢れて治ることよりも死を選ぶ。 ホッサルは救う手段があるのにできないことに苛立ちを覚える。 医師としてのもどかしさは想像つきます。でも、宗教観、死生観といったものは人それぞれだから、治療を選ぶ権利は本人にある、と思いながら読みました。今で言えば、臓器移植や延命治療、延命措置が該当するかもしれません。 現代の西洋医学と代替医療も、オタワルと清心教の医療のように、良いところをそれぞれ生かして使い分けていけるといいなぁと思いました。 意外にもホッサルのミラルへの真剣な想いに驚きもらい泣き。そして、ラストの展開。 残すページが少なくなり、結末までいけるのかしらと思いながら読んだら丸っと決着ついて。感服です! 次の物語も産まれてきますように!

Posted byブクログ

2019/07/07

図書館で借りた本。今でいう血友病になると思うが、その病に罹ってる小さな女の子。その女の子との一件は最後に大事な要素として絡む出来事になる。もし大出血したら輸血しなければ命はない。草花や貝や蛇やミミズなどは薬にもなる。毒も使い方次第では妙薬にもなる。前作では血清の話だったが今回も血...

図書館で借りた本。今でいう血友病になると思うが、その病に罹ってる小さな女の子。その女の子との一件は最後に大事な要素として絡む出来事になる。もし大出血したら輸血しなければ命はない。草花や貝や蛇やミミズなどは薬にもなる。毒も使い方次第では妙薬にもなる。前作では血清の話だったが今回も血清を使う場面があり、血清は馬の血を使って造るから穢れの血が入ると認識する医者もいて、それは時期皇帝争いの毒殺未遂に絡んでくる。権力争いと同時に医学の道に生きる者たちの生き様。策士たちの駆け引き合戦。物語に引き込まれていくストーリー運びの巧さ。面白かった本。

Posted byブクログ

2019/07/07

西洋医学と東洋医学 宗教と安楽死 そこに政治まで絡んで 世の中はさらに複雑に そんな世の雑音とは別に 果たして医療とは何か? 長寿のみが幸せな訳でもない いろいろ考えさせられる一冊でした 若い世代の人たちに読んでもらいたい❗

Posted byブクログ

2019/07/04

オタワルの天才医術師であるホッサルは、祭司医の真那の招きで安房那領に行く気持ちになった。助手で恋人のミラルから、真那が姪の具合が悪いのでホッサルに診てもらいたと言っていた、と聞いたのだ。それに安房那領は清心教医術の発祥の地だ。オタワルの医術と清心教医術の対立の行方は…。

Posted byブクログ