あきない世傳 金と銀(六) の商品レビュー
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6代目店主の智蔵が病に倒れ、一人残された幸。 女名前禁止の掟をどう攻略するのか?江戸店に向けてどんな仕掛けを用意するのか?大きく展開が進み、希望に満ちて終わる、とても良い話だった。商売の真髄が詰まっている。 次の巻への繋ぎ方が本当にうまい。とても面白かった。
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六代目徳兵衛が急逝し、幸が3年間限定で7代目を継ぐことになった。 幸が七代目のうちに、江戸の浅草の太物商を居抜くことになり、幸と佐七と賢吉、お竹で新たに江戸で商いを始める。 店開けまで6ヶ月をかけて準備した。 寺社の手水場に手拭いを寄進し、街の噂になり、赤穂浪士の討ち入りの...
六代目徳兵衛が急逝し、幸が3年間限定で7代目を継ぐことになった。 幸が七代目のうちに、江戸の浅草の太物商を居抜くことになり、幸と佐七と賢吉、お竹で新たに江戸で商いを始める。 店開けまで6ヶ月をかけて準備した。 寺社の手水場に手拭いを寄進し、街の噂になり、赤穂浪士の討ち入りの日に店をオープンし、話題になった。
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悲しみに浸る間もなく、哀しさを周囲に漏らすこともなくただひたすらにお店の事を考える幸が今作も凄い! 悲願のお江戸にもとうとう進出。新たな展開が楽しみでしょうがない!
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智蔵。悲しい。 いろんな人がちょっと亡くなりすぎなのでは。 もう少し幸に優しくしてほしい。 お竹さんの出世が嬉しい! 女性の活躍の場を広げてくれてありがとう。 最後のシーンはぐっときました。
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幸は女名前禁止の大阪から江戸に出て、店主として店を開く準備をする。いろいろな工夫を重ねて開店した。次巻を読むのが、ますます楽しみになる。
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シリーズ6作目。 前作で智蔵も亡くなってしまう流れに、辛くなり、5作目と6作目の間が空いてしまった。 案の定、冒頭で智蔵が亡くなってしまう。 他の方も書いていたが、まさかのナレ死。 一番幸と心が通じていたかと思っていたので、呆気ない死の描き方がちょっと不満だったが、そこからの進展...
シリーズ6作目。 前作で智蔵も亡くなってしまう流れに、辛くなり、5作目と6作目の間が空いてしまった。 案の定、冒頭で智蔵が亡くなってしまう。 他の方も書いていたが、まさかのナレ死。 一番幸と心が通じていたかと思っていたので、呆気ない死の描き方がちょっと不満だったが、そこからの進展が凄かった。 さすがに3兄弟の失い(次兄は失踪)、これ以上誰にも嫁げないだろうと思ったところで、暫定的に幸が7代目に襲名する。 7代目になった幸は、智蔵との夢をかなえる為に、江戸への出店を進める。 江戸に幸が移ると、物語の軸は江戸へ。 天満の様子がほとんど描かれなくなるので、それは少し寂しいが、大坂と江戸の習慣の違いに戸惑いながらも、佐助、賢吉、そしてお竹と共に江戸のお店の開店準備を進める。 好みも違う江戸の人たちを幸たちはどんな知恵で振り向かせるのか? その知恵の出し合いが本当に面白い。 5作目までは、次から次へと幸の身近な人が亡くなっていく展開が辛かったが、6作目、7作目はいよいよ商売の話が本格的になってきて、面白かった。
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まだ半分ということは、同じだけ、いやそれ以上のワクワクが待っていると思うと、なんと幸せなことか…。しばらく本屋さんで「つぎはどれを読もう?」が不要。ま、それも楽しいんだけど、迷う必要がないのは嬉し過ぎます。
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五鈴屋六代目店主智蔵が倒れたとの知らせが入ったところで終わった前作。本作冒頭では「急逝して今日で6日」、と呆気なくも意外と早い展開。 智蔵亡き後も、幸を中心に求心力が働き五鈴屋メンバーの団結力は強まり、念願の江戸店出店を果たす本作。 背表紙宣伝文句にある「商いの本流に迫る」の通り、本作で描かれる江戸店出店に向けた準備は、市場調査における現地と俯瞰の2つの視点の重要性、商品陳列の斬新な工夫、過去の慣例に囚われない抜擢による社員のモチベーションアップ、などなど、現実の事業展開でも踏まえるべき基本、定石をきちんと押さえているなぁと感心。 「『買うての幸い、売っての幸せ』を掲げて、知恵を武器に…笑って勝ちに行く」江戸店開店のところで終わる本作、さぁまた次が楽しみ、と。
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智蔵、まさかのナレ死。 そんな簡単に死ぬことある!?調べたら、どうやら肝臓を悪くしたうえでの食道静脈瘤破裂みたいだけど、アル中でもないのにそんな肝臓いわしてしまうんか…と、思った。 したし、智蔵の死を悲しんでいる暇もなく次々と問題が起こってくるのが現実味あって辛い。 大坂から江戸への徒歩での旅は考えただけでつらそう。50代後半であんなショボいご飯しか食べなかったお竹が歩き通せたのマジですごい。 神社に手ぬぐい置いてくるのはいい案だと思ったけど、みんな使ったあとの手ぬぐいだから、清潔さでいったら自分が使ったあとのとあまり変わらなさそう…と思った。 江戸の人たちは手ぬぐいをくすねたりはしなかったんだろうか?確かに野暮だけど…。 開店したところで次巻に続くってなった。幸の新しい商いが楽しみ!
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夢中になって読んでしまった。電話もメールもないこの時代。情報の行き来にこんなにも時間がかかっていた、それが当たり前の時代。大坂・江戸間を歩く。もう2度と戻れないかもしれないという覚悟。すっかりこの時代を生きているような気になっちゃった(⌒▽⌒)
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