グラスバードは還らない の商品レビュー
マリア&漣シリーズ第3弾 緊迫したシーンを、緊迫感が読者に伝わるように書くのも作者さんの文才の成せる技だなと。 脳内に展開図を描きながら読み進めて、場面ごとに違和感に気づいたけど、最後の展開に結びつけることはできなかった。
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硝子鳥(グラスバード)を飼う不動産王のヒューが経営する会社の社員とホームパーティーを開催するが、何かしらの策略によって社員が閉じ込められてしまう。 どうやって脱出しようかと思っているところ1人が殺害され、また1人と犠牲になっていく。 一方その頃、ヒューが所有し居住しているビルで爆...
硝子鳥(グラスバード)を飼う不動産王のヒューが経営する会社の社員とホームパーティーを開催するが、何かしらの策略によって社員が閉じ込められてしまう。 どうやって脱出しようかと思っているところ1人が殺害され、また1人と犠牲になっていく。 一方その頃、ヒューが所有し居住しているビルで爆破テロが発生し、大混乱が発生する。 全く別の事件なのかと思いつつ、スピーディーな展開で読み進めていくと意外な事実が明らかになっていく。 犯人は消去法で誰か分かってしまうが、予想もしてなかった共犯者とトリック、そして事件を起こしたキッカケとなった事実などは予測不能で、かつ筋も通っていてとてもスッキリとした結末。 シリーズ3作目のようだが、自分はこの作品が初見。それでも話の内容は理解できるしとても面白い作品だった。
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マリア&漣シリーズの3作目。不可能な物を除外していって残った物が、たとえどんなに信じられなくても真相だということを、改めて思い知らされた気がする。辻褄がギリギリ合ってるのがすごい。メタマテリアルが出てきてちょっと嬉しかった。
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良かった〜、過去3作の中では1番好きだな。 ただただ切ないっす。グラスバードってどんな鳥なんだろうって想像しながら読んでたけど、鳥なのか?って疑問はずっとあって、正体がわかった時のおぞましさと辛さといったらもう。。。登場人物が結局死にまくったから犯人は結局残った主要人物彼しかいないやんってなったけど、プロローグの場面がフラッシュバックした瞬間、そういうことかーってなって切ないわぁ〜泣。 負の屈折率とか屈折率可変型ガラスとかホントにあるのかな?光学迷彩布とか実物を見てみたい。
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マリア&漣シリーズ第3作。爆破テロに巻き込まれ、取り残されたマリアが絶対絶命のピンチに!?同時刻、奇妙な場所に幽閉された関係者たち、そこで起きる不可解な殺人…。追い詰められるマリアと漣たちお馴染みメンバーによる救出劇に目が離せない!シリーズ初のアクションにはドキドキ。ただ、一昔前の時代のアメリカを舞台にしているからか、通信手段が公衆電話だけなのは歯痒さを感じた。 今作品でも、人の欲望と傲慢が強く描写されていた。非人道的な行為を行う富を持つ者、その部分を知っていた娘は悪くないかと問われれば悪いに決まっている。現に、知らないからと言って許されないラインを超えてしまい大勢の命を奪った。無知は罪なのだ。 奪われ失い、遂には手を汚した哀しき鳥は 犯人の最後の行動に背中を押されるように 落ちていった。鳥にとっての最期の光を奪っ た犯人は許せない。一筋でも光があれば自由に 羽ばたいていけたかもしれないのに。そう思うと悲しかった。 ちなみに、お馴染みメンバーのジョンが、マリアを異性として気にかける場面があって思わずニヤニヤしてしまった。今後の登場人物の関係性が楽しみで仕方ない。
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前作で散々傍点に文句を言ったわたしでした。 今回も気になり、まず先にパラパラめくって傍点チェック。(いっぱいあった。気にしないことにする。) これはあの人でしょ?と思わせる、 恰幅の良いお金持ちのおじさまが所有する高層タワーでの殺人。 今回もまたまた仕掛けが満載で、 犯人が誰な...
前作で散々傍点に文句を言ったわたしでした。 今回も気になり、まず先にパラパラめくって傍点チェック。(いっぱいあった。気にしないことにする。) これはあの人でしょ?と思わせる、 恰幅の良いお金持ちのおじさまが所有する高層タワーでの殺人。 今回もまたまた仕掛けが満載で、 犯人が誰なのか?はほぼ確実だったものの、そこに至るまでの謎はなかなかに複雑で、まんまと騙された。 何箇所か図解されていたりもするのだけど、 科学やら物理やらにうとい人間には理解が及ばす。 始まりと終わりに物悲しさを感じさせる、ラブストーリーと言って良い作品。
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23/9/28〜10/2 お金持ちのおぞましい趣味 趣味自体はすぐにそういうことだろうと気付いたけど、そこからの展開は予想外 トリックは相変わらずとても面白い なんだか後味の悪い結末だったなぁ 『ブルーローズ』の教授一家のような温かいパートが無くて、余計に後味が悪いのかも。弁護士おじさんはいい人だったけどさ
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なぜグラスバードは還らないのか。 デビュー作より著者の作品を気に入り待ちに待った新作だが、今回も期待をいい意味で裏切ってくれた。 著者得意の密室と、この世界で存在するルールを組み合わせるせることでまんまと騙された。物語の中盤まで、この事件をどの様にたたむのか、想像も出来なかったが...
なぜグラスバードは還らないのか。 デビュー作より著者の作品を気に入り待ちに待った新作だが、今回も期待をいい意味で裏切ってくれた。 著者得意の密室と、この世界で存在するルールを組み合わせるせることでまんまと騙された。物語の中盤まで、この事件をどの様にたたむのか、想像も出来なかったが、解決編をよんで思わず苦笑いをしてしまった。 綾辻先生の館シリーズに通じるものがあり、もし館シリーズが好きなのであれば3作とも読むべしとおすすめしたい。 フェアかアンフェアかは。皆さんで判断してほしい(笑) まだまだ本屋さんでの扱いも少ない著者だが、今年読んだミステリーの中でも指折りの作品だった。
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このシリーズは衰える事を知らないのか。 タワー内で発生した爆弾テロ、そして殺人事件。果たして真相やいかに。 いやぁ見事に騙された。トリックは冴え渡っているし、クリフハンガーまでやってのける登場人物たちも実に魅力的。よい一冊だ。
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変わり者上司と苦労人部下の組み合わせはテンションあがるといつも言っているだろうが! 今回は「いつも悪く言ってはいるけども、ちゃんと尊敬してるし危険なことに巻き込まれてたら全力で助けに行きます」のオマケ付き!
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