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コンビニ人間 の商品レビュー

3.9

2724件のお客様レビュー

  1. 5つ

    645

  2. 4つ

    1119

  3. 3つ

    679

  4. 2つ

    111

  5. 1つ

    26

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2024/08/21

すばらしい 小説だけど、現代への風刺だと思った 主張と根拠による納得 思い当たる節が多すぎる 普通への関心 同調の必要性 求められる個性 わけがわからないこの世の中をコンビニと外の世界の描写でこれでもかと表現 ページ数の少なさと満足感の反比例 多様性についての興味と放置 すご...

すばらしい 小説だけど、現代への風刺だと思った 主張と根拠による納得 思い当たる節が多すぎる 普通への関心 同調の必要性 求められる個性 わけがわからないこの世の中をコンビニと外の世界の描写でこれでもかと表現 ページ数の少なさと満足感の反比例 多様性についての興味と放置 すごい

Posted byブクログ

2024/08/21

初めて読んだのは高校生の頃。今、社会人となり読むとまた捉え方が変わるのが小説の凄さであり怖さである。 人の数だけ考え方がある。時代によりルールが変わる。環境によって価値観が変わる。いろんな側面がある。角度によって見え方は全く異なる。本当の姿は誰にも分からないし、分かるはずがない...

初めて読んだのは高校生の頃。今、社会人となり読むとまた捉え方が変わるのが小説の凄さであり怖さである。 人の数だけ考え方がある。時代によりルールが変わる。環境によって価値観が変わる。いろんな側面がある。角度によって見え方は全く異なる。本当の姿は誰にも分からないし、分かるはずがない。 タイトル通りコンビニの話だった。 基準とは何かを考えさせられる。自分の中の普通と他人の普通は異なる。一般的にこうだからとか押しつけるのは違う。しかし果たして今の日本、世界はどうだろうか。誰が決めたか分からない常識で価値観を基準に、見下し、蔑み、生きている。古倉恵子の生き方は世間から見たら、おかしいと言われるかもしれない。しかしその世間とは何なの、多種多様だろ。それこそ基準に戻る。それぞれ多種多様で基準がある。私は、とても格好良く、素敵で強い生き方をしていると感じた。おかしいとか言う人は、その人の、ものさしで決めてるだけだ。もう一つ大事なのが、白羽。白羽はクズとか、ダメ人間とか、もうしんどいとか思う人がいるのだろう。私も正直辛かった。しかしその辛いというのは、自分とどこか重ねてしまうところがあるからだ。人間は誰しも強そうで弱い。批判、悪口、見下す。そうしないと生きていけないからだ。白羽自身は果たして本当にクズなのか。白羽は怠けているわけでもないと思うし、うまく表現できないが、どこか周りと自分との葛藤を常に向き合いながら生きていて、そういう意味では辛かった。とにかく、誰からなんと言われようと、どんな価値観を押し付けられようと、自分は自分だけ。他人に干渉されようが、流して聞くなり、基準なんてクソ喰らえ。生きているだけで奇跡、自分の生き方をなんと言われようとほっとけ。偏見は必ず起きる必ず。飄々と生きている古倉恵子は素敵で格好いい。古倉恵子ほど、コンビニが人生の人間はいない。まさしくコンビニ人間だ。

Posted byブクログ

2024/08/19

普通ってなんだろう。という題材はすごく良かったんだけど、あまりハマらなかった。生々しくて小説の中でも現実に囚われてる感じが苦しかったのかな。

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2024/08/17

読み終わりました。心が苦しい。 「普通」というマニュアルで生きる難しさ、 むず痒さ、他人との交われない価値観の相違、 いつまで経っても普通になれない自分。 痛いくらい、飲み込めた。

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2024/08/16

とても短くて読みやすい作品。 自分も周りもコンビニという機構の一部としてうまく機能していたものが、恋愛という普通によって崩されていくのがとても興味深かった。 主人公の、周りの人間を見て喋り方や容姿を真似て調合している様子に対して、確かにこれは周りの人間も皆やっているなと感じた。 ...

とても短くて読みやすい作品。 自分も周りもコンビニという機構の一部としてうまく機能していたものが、恋愛という普通によって崩されていくのがとても興味深かった。 主人公の、周りの人間を見て喋り方や容姿を真似て調合している様子に対して、確かにこれは周りの人間も皆やっているなと感じた。 甥っ子を泣き止ませるために息の根を止めればいいのにという発想を持ったり、普通を装うために明らかにダメ人間と結婚を考えるあたり、所謂本物のサイコパス的なものを感じたが、これは一言サイコパスで片付けていいものかとも思った。 きっとこの主人公のように世間に擬態して生きている人は少なからずいる。その中でもこの主人公はかなり上手に生きていけていると感じた。それはきっと愛というものをわからないなりに、知識として自覚できるほどには周りから愛されていたからだと思う。 「普通」や「自分」というものをすごく考えさせられた。

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2024/08/16

ページ数が少なく一気読み 普通とは何かを追求した作品だと思う 人とは違う考えかたを持つ主人公が 普通を求めて生活することにより 主人公の世界が変わっていくのが良かった 「皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく」

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2024/08/15

再読。2016年芥川賞受賞作品。 短いので1時間くらいで読めてしまう。 コンビニの空気感、音に包まれながら読める。独身女性古倉さんと独身男性白羽さんの関係が不思議で面白い。

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2024/08/14

ちょっとサイコパス?ソシオパス?みたいな主人公がコンビニ店員な話 何個か読む本の候補あったけど、一番薄かったからこれを選んだ 傲慢と善良を読んだ後に読んだからかもしれないけど、就活とか婚活が怖くなるお話だった(笑 "普通の社会人"みたいな描写がたくさん出てき...

ちょっとサイコパス?ソシオパス?みたいな主人公がコンビニ店員な話 何個か読む本の候補あったけど、一番薄かったからこれを選んだ 傲慢と善良を読んだ後に読んだからかもしれないけど、就活とか婚活が怖くなるお話だった(笑 "普通の社会人"みたいな描写がたくさん出てきたけど、"普通"って誰が決めてる?"普通"ってなんだろう?って考えさせられた けど、芥川賞を受賞する作品は私にはまだ難しい、、、思ったことを文章化するのも難しい、、、 芥川賞受賞作もっと読もう〜

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2024/08/18

主人公の最低限の刺激だけで淡々と過ごす日々に少しうらやましさも感じましたが、正直何が良くてコンビニ店員を続けているんだろうという疑問?モヤモヤ?の方が強く残りました。こういう低燃費な方が生きやすいのかな?私自身あくせく生きてきて一般的だとか普通だとかの空気感に染まっているのかもし...

主人公の最低限の刺激だけで淡々と過ごす日々に少しうらやましさも感じましたが、正直何が良くてコンビニ店員を続けているんだろうという疑問?モヤモヤ?の方が強く残りました。こういう低燃費な方が生きやすいのかな?私自身あくせく生きてきて一般的だとか普通だとかの空気感に染まっているのかもしれないね。

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2024/08/12

30ページほど読んだ辺りで古倉がいかにしてコンビニ人間なのかがわかった。 BBQの場面と白羽が話す場面ほぼ全部が胸糞悪かった。これも自分の世界の中における一種のムラ意識なのかもしれない。 途中で出てきたコンビニムラから追放されたおじさんも元コンビニ人間なのかもしれないし、もしも古...

30ページほど読んだ辺りで古倉がいかにしてコンビニ人間なのかがわかった。 BBQの場面と白羽が話す場面ほぼ全部が胸糞悪かった。これも自分の世界の中における一種のムラ意識なのかもしれない。 途中で出てきたコンビニムラから追放されたおじさんも元コンビニ人間なのかもしれないし、もしも古倉がコンビニをやめて別の道に進んだ時の結末(コンビニ人間の死骸?ゾンビ?)の示唆だったのかな。 読み切った後あらためて物語の最初からページをめくると、11ページのスペース空いた後の出だし部分「コンビニ店員として生まれる前のことは、」という書き方をしている意味がはっきりわかるし古倉という人間をより理解できておもしろい。 普通じゃないとされる人間のとても秀悦な話。

Posted byブクログ