1,800円以上の注文で送料無料

コンビニ人間 の商品レビュー

3.9

2724件のお客様レビュー

  1. 5つ

    645

  2. 4つ

    1119

  3. 3つ

    679

  4. 2つ

    111

  5. 1つ

    26

レビューを投稿

2024/07/30

普通とは何か、自分にとっての普通が他人とは違うことはあるよなぁと思った。社会の規範というどこから湧いて出てきたんだかわからないものに縛られてる気は確かにした。 会社のためにお弁当を作り、お風呂に入り、早めに寝ていた生活と重なる部分を感じました。

Posted byブクログ

2024/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議とあかるい結末になってよかった。すっきり。 もう天職では?社員になったらいいのでは? またコンビニに戻るわけだけど、同じようで前とは違う、迷いが吹っ切れて働いていけそう。変わらないようで変わっている、コンビニの日常と同じように。

Posted byブクログ

2024/07/29

面白かった!! なんて生きにくい主人公なんだ、と思いつつ、お、変わる?と思ったけれど、やっぱり変わらない コンビニ人間、という題名が相応しかった 白羽という男もいちいち腹が立つが、こういう人いるよなーと上手く描写出来ていた 凄い 本当に面白かった!!

Posted byブクログ

2024/07/28

幼少期の主人公は普通じゃないという言葉で片付けられないほどズレていてサイコパスみを感じたが、大人になると仕事も友人も出来ていて、主人公なりに上手に生きてきた事が分かって感心した。 独身がダメ、子供を産まなきゃダメという感覚は自分には無いかも、それを普通じゃないと言われたらちょっ...

幼少期の主人公は普通じゃないという言葉で片付けられないほどズレていてサイコパスみを感じたが、大人になると仕事も友人も出来ていて、主人公なりに上手に生きてきた事が分かって感心した。 独身がダメ、子供を産まなきゃダメという感覚は自分には無いかも、それを普通じゃないと言われたらちょっと違和感。そこを除いても主人公が普通ではないのは確かなのだけど。 いつになったら治るの!?と泣く妹も、泣かれる主人公の気持ちも分かるから切ない。 同志だと思っていたコンビニ店員達が、(コンビニそっちのけで)白羽との噂ではしゃぎだした辺りは悲しくなった。かといって事情を知らなければ私も絶対ワイワイ騒ぐ。色々な人間がいることを理解できる人になりたい。 最後にはコンビニ店員として生きるのが自分にとっての正解だと、綺麗に答えが出て良かったです。というかそこまで天職と思える仕事と出会えている事が羨ましい。私そんな生き生きと働けない。。。

Posted byブクログ

2024/07/28

世の中の「普通」、自分が考える「普通」を周りは押し付けてくる。彼氏は?結婚は?子どもは?仕事は?自分が普通にならないことで、誰かに迷惑をかけるのだろうか。普通の押し付けに苦しさを覚えていた自分にはとても刺さる小説だった。世間の普通に流されず、自分が普通だと思う道をゴールとしてもい...

世の中の「普通」、自分が考える「普通」を周りは押し付けてくる。彼氏は?結婚は?子どもは?仕事は?自分が普通にならないことで、誰かに迷惑をかけるのだろうか。普通の押し付けに苦しさを覚えていた自分にはとても刺さる小説だった。世間の普通に流されず、自分が普通だと思う道をゴールとしてもいいのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/07/27

普通と特殊の線引きの仕方をする人とされる人。この作品を、この主人公を勘違いしないでほしいなと、世の中、バイトと無職のカップルは山ほどいるし、それを「腐った遺伝子」と捉える人もいるけれど、ステレオタイプの枠にはめて捉えてほしくないなと思った。 白羽さんの「僕はただ静かに息をしていた...

普通と特殊の線引きの仕方をする人とされる人。この作品を、この主人公を勘違いしないでほしいなと、世の中、バイトと無職のカップルは山ほどいるし、それを「腐った遺伝子」と捉える人もいるけれど、ステレオタイプの枠にはめて捉えてほしくないなと思った。 白羽さんの「僕はただ静かに息をしていたいだけ」、主人公の「何のために眠ればいいのか」…。あまりにも「普通」すぎて、そんなこと、これまで考えたこともなかった私は、果たして普通なんだろうか。それとも、特殊なんだろうか。

Posted byブクログ

2024/07/27

第155回芥川賞 いわゆる普通とは違った感覚をもつ主人公が見つけたコンビニ店員という生き方。 ありのままでは社会に受け入れてもらえない人がいるという現実に暗い気持ちになった。 主張せずに、感じないようにと生きていけば、自分がない恵子のような人間になるのも理解できる。 コンビニの...

第155回芥川賞 いわゆる普通とは違った感覚をもつ主人公が見つけたコンビニ店員という生き方。 ありのままでは社会に受け入れてもらえない人がいるという現実に暗い気持ちになった。 主張せずに、感じないようにと生きていけば、自分がない恵子のような人間になるのも理解できる。 コンビニの完璧なマニュアルや、妹が言ったとおりのアドバイスがあれば従い、素直に普通を装う恵子が健気で痛々しい。 私も身近に恵子がいたら変な人だと思ってしまうし、かと言ってどうしていいのかわからない。

Posted byブクログ

2024/07/27

普通という暴力。癖のある方がおもしろいと思う。でもそれが線からはみ出してきたら怖いから区別しようとしてしまう。 自分の嫌いが詰まってて、意思がない他人に執着する他責するがずっともどかしかった。 でもその感じ方さえも普通という暴力?

Posted byブクログ

2024/07/26

初めて読む作家さん。 最初はなんか文章が硬いなぁと思いながら読んでいたけど、中盤からは一気に読んでしまった。 母に「普通の人生を送ることが1番難しい」と言われて育って、そうだなぁと漠然と思いながら生きてきたけど、その「普通」について考えるきっかけになった。 作品の中には普通と異...

初めて読む作家さん。 最初はなんか文章が硬いなぁと思いながら読んでいたけど、中盤からは一気に読んでしまった。 母に「普通の人生を送ることが1番難しい」と言われて育って、そうだなぁと漠然と思いながら生きてきたけど、その「普通」について考えるきっかけになった。 作品の中には普通と異なる主人公(軽度の発達障害がありそうと思った)をどこか見下したり、蔑んだり、馬鹿にしたりした場面が出てきて、日常にもあり得る光景がとてもリアルで苦しくなった。 私の普通は必ずしも普通とは限らない。そう気づけたことが大きな収穫だった。

Posted byブクログ

2024/07/26

改めて「普通」とはなにか考えさせられる話だった。 「普通」ではない人間は排除される。たしかにそう感じることが多いなと納得。 多様性が受け入れられるようになってきているというが、結局は世間の「普通」の範囲内に留まっていることが前提なのだろうかと感じた。

Posted byブクログ