コンビニ人間 の商品レビュー

村田沙耶香(著者)

2024/04/30

共感出来る(笑)

[崩撃雲身双虎掌]

この主人公の考え方、ちょっと共感できます。「赤ん坊という種類の同じ動物」「味がする液体を飲む必要性をあまり感じない」には笑いました(笑)　わかるわかる。物語の進行がいったいどうなるのかと、ハラハラドキドキ読んでいましたが、なんか最後は安心したというか、これで良かったんだなと思えました。人のために生きるのではなく自分のために生きる。良いじゃないですか。

2024/09/04

人としての感情が欠落している女性にショックを受けたが、テンポよく読み進め読了。

コンビニに自分の居場所を見出し、テキパキ働く姿は普通の人だ。思ったことを言葉にしない努力はしていたが。

普通とは何か？を考えさせられた作品でした。

2024/09/03

いわゆる世間的に普通じゃない部類の女性の物語。
現代は「多様性の時代だし好きに生ていい。ただし普通の範囲内で」と言われてる気がする。
そうすると自然と生き方に、正解不正解がでてきてしまう。
しかもそれがはっきりとした境界線じゃなくて曖昧だから、悩んだり生きづらかったり人に説明しづらかったりする。
最終的に不正解の主人公は、生きがいを貫けたけれど、大半の人はそうはいかない世の中だよな。

2024/09/03

人間らしさが欠落した主人公は機械的で合理的　
世間一般的には普通では無いが、コンビニ店員が自分の好きな仕事だと理解できて、社会の歯車として働くことは立派だと思う　　それだけで生きる価値がある
人間関係も気にせずマニュアル通りに行う仕事、理想だなぁ
普通から逸脱したものは、社会から厄介者扱いされる
自覚してないだけで、普段の生活でもよくある話
仕事では適度に調和を保って、プライベートは周りの目を気にしないで過ごせたら、幸せなのかな

2024/09/02

ルールの決まった一部の世界にしか適応できない人がいて、それでも適応できる場所があったという幸せ。幸せな話しなのに、当人以外が「幸せじゃない」と決めつける不幸せ。

2024/09/01

普通とは何かを考えさせられる本。マニュアル通りのコンビニにしっかりはまりコンビニの声が聞こえてくるのはすごいなと。コンビニという軸からずれていく周りの人のことを怖いと思う主人公が雑音が聞こえてきたり何も聞こえなくなったり。
なんだかゾワゾワする本でした。

2024/09/01

普通とはどのようなものか。また、どうやれば普通になれるのか。社会が放っている、普通を求める圧迫感。もはや、束縛ともいえる普通という足枷。なんとも、考えさせられる内容だった。

何を世界と感じて、どのような世界で生きていくか。私たちは、自然と歯車の部品になり、世界の裁量によって生かされているのだなと思う。

2024/09/01

私はコンビニで働くために生まれてきたんだ！と自覚するシーンは狂っててとても良い。
自分の普通から外れた人間は魅力的に映る。妹は少しかわいそう

2024/08/31

とても読みやすく素敵な本に出会えた嬉しさで一杯のまま読破。
何かしら社会に交じり安心したい者にとって痛いところを突かれたピリピリとする作品。

主人公の淡々と過ごす日常にノイズが入る度に「放っておいてよ！」と横から茶々をいれたくなる。

昔、友人がコンビニでアルバイトをしており、なかなかに個性的なお客様を相手しなくてはいけない話を聞いて自分には無理だ。コンビニって大変だ。と感じていたので白羽の舐めきった態度に驚いた。一般的な考えなの？そうだったらビンタしたくて仕方がない。
だから何を言われても主人公は冷静に分析をしているから、すぐやり返したくなる自分を恥じた。
只、BBQ時の友達の旦那、お前は本当に許さない。

どんな仕事でもどこかにやりがいが有れば良いじゃない。
自分を保つために人を蔑んで安心する【普通主義】な時代にモヤる方へ。

2024/08/31

「普通」人間に近づくために努力する。あまりにも、普通からズレてるのにしっかりと一人で生きる主人公。紆余曲折しながらも、自分の生き方を自ら発見できたとき、心から応援できた。