1,800円以上の注文で送料無料

対岸の家事 の商品レビュー

4.1

93件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/02/12

「誰かの作ってくれたご飯って なんであんなに美味しいんだろう」 子供以外、誰とも離さない一日がはじまる 働くママも専業ママも自分の時間なんてない  「私の話を誰か聞いて」 働くママが専業ママの事を 「主婦」と表現しているのは 違和感がある

Posted byブクログ

2021/12/14

主婦の仕事を日当換算してみたら…(結構高額だった。)というのを、以前に見たことがある。 専業主婦は生産性がないと言われたりもするけど、虎朗の「二人で給料稼いでると思ってる」のセリフに共感。 家事をしてくれる人へのリスペクトは必要だなと、読後に改めて思った。 とにかく専業主婦、ワー...

主婦の仕事を日当換算してみたら…(結構高額だった。)というのを、以前に見たことがある。 専業主婦は生産性がないと言われたりもするけど、虎朗の「二人で給料稼いでると思ってる」のセリフに共感。 家事をしてくれる人へのリスペクトは必要だなと、読後に改めて思った。 とにかく専業主婦、ワーキングマザーのどちらも大変!

Posted byブクログ

2021/10/29

専業主婦も、パートで子どもを保育園に預けながら仕事をして熱や病気、怪我で呼び出されたことも、派遣も、フルタイムの仕事、などかなりたくさんの働く母親をしてきた、今も。 だからどの気持ちもわかる。 詩穂は、母親が亡くなった中学生の頃から、家事一切を引き受けてきた。そして人生を父親...

専業主婦も、パートで子どもを保育園に預けながら仕事をして熱や病気、怪我で呼び出されたことも、派遣も、フルタイムの仕事、などかなりたくさんの働く母親をしてきた、今も。 だからどの気持ちもわかる。 詩穂は、母親が亡くなった中学生の頃から、家事一切を引き受けてきた。そして人生を父親のために生きているような感じになり、高校卒業の日に家を出て、美容師になるため学校の寮に入る。 そして結婚して専業主婦になる。 父親と過ごしていた青春時代が、あまりに酷かったから、その後の人生、良い人に恵まれてよかったねと思う。 でも相変わらず、保育園には入れない、兄弟別の保育園なんて当たり前、その送り迎えも女性側、という現実はあまり変化がない。 そして主婦の「仕事」に終わりはなく、休みもなく、給料もない。なのに世間から蔑まされる。邪魔者扱い、社会のお荷物、のように。 読んで何か解決するわけではないけど、一瞬の共感はある。 ここには書かれてないけど、この悩みの次には、親の老化、自身の体力の衰え、病気など次々起こる。

Posted byブクログ

2021/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分じゃない人の立場に立つって本当に難しい。 以下本文より 「男の人なのに育児がうまいねとかって言われませんか」 「自分に娘が生まれてみてわかりましたが、育児スキルに男女差はない。やるかやらないか、能力が高いか低いか、それだけのことです。男性なのに、という言い方は偏見なのでよそでは言わないほうがいいですよ」 「その男のキャパシティが狭いだけの話です。家庭と仕事の両立にはマネジメント能力が必要ですからね。仕事が忙しいというのはそこから目をそらすための言い訳ですよ。ただまあ、すべての男に満足なレベルを求めるのは酷な話でしょうね。メディアは、これからはイクメンの時代だなんて煽ってますけど、能力には格差がありますから」 「主婦なんか、どんなに文句言っても傷つかないし、いなくなったりしないものだって、主人は思ってたんでしょうね」 「主婦ってそういうものよ。味方を増やしておくの。そうしたら、いつか自分がいなくなった時に、その人たちが苺ちゃんを助けてくれるから。大変だし、しんどいけど、これも立派な家事の一つよ」 でも、仕事に専念できる人しか出世できないなら、誰も子供なんか産まない。 「女性は自分が持っていないものを持っている女性が嫌いじゃないですか。つねに自分が上でないと気に食わないのが女性でしょう」 「主婦が子供に手をかけすぎたせいで、家事能力に乏しいくせに生活レベルだけは維持したいという大人が量産されてしまった。それも少子化の一因だとは思いませんか」 「私はずっと思ってました。誰かに助けてほしいって。一日でいいから誰かにご飯を作ってほしい。中学生の頃も、高校生の頃も。・・・苺が生まれたばかりの頃も。でも今は違うんです。あの頃の父を、今の大人の私が助けてあげたいって思います。たかが家事くらい適当でいいんだよって、教えてあげたい。完璧じゃなくていいんだよって」

Posted byブクログ

2021/09/19

主人公の生き方は私には面倒な所もあり。 ただ自分とは違う価値観の生き方なので、それを丁寧に綴った内容は気持ちの悪さと良さが同居する面白い感覚を読み続ける中で感じ読破しました。

Posted byブクログ

2021/09/05

ゆるっと読みたくても、そうしてくれない朱野作品。考えさせられること多くて、ちょっと気持ちも重くなるけれど、みんな支え合っていかなきゃね。こういうコミュニティにいつか関わることはあるだろうか。 2021/8/20読了

Posted byブクログ

2021/09/03

一言。めっちゃいい。 現代の資料に現れていない日常の細かい生活の様子や心の揺らぎが散りばめられている。 専業主婦が絶滅危惧種、共働きの子育ては無理ゲー、子供だけは欲しいが社会からは受け入れられない、1人での家事子育ては過酷でしかない、家事労働は誰にも評価されないが誰かがしなくては...

一言。めっちゃいい。 現代の資料に現れていない日常の細かい生活の様子や心の揺らぎが散りばめられている。 専業主婦が絶滅危惧種、共働きの子育ては無理ゲー、子供だけは欲しいが社会からは受け入れられない、1人での家事子育ては過酷でしかない、家事労働は誰にも評価されないが誰かがしなくてはないもの、実家との関係性の回復、一卵性母娘のキャリアと介護、どれもが刺さるな。 繋がろうと思ったらどんなに機会が減っても誰とでも繋がっていける。ご近所コミュニティは衰退してもそれに変わる何かを意欲さえ出せば掴める。1人の時間も大事だが、1人で悩んだら悪い方向へ行ってしまう可能性も否めない。生きるのは難しいものだ。

Posted byブクログ

2021/08/24

2021年66冊目。 あの頃の自分と重なり、坂上さんの言葉に涙が止まらなかった。 読んでいていろんな事を思い出した。早くママ友を作らなきゃと焦る気持ちが痛いほどよく分かる。そして、あの頃の自分は寂しかったんだなと気が付いた。 今思うと、幼かった我が子と過ごせた日々はどんなにかけが...

2021年66冊目。 あの頃の自分と重なり、坂上さんの言葉に涙が止まらなかった。 読んでいていろんな事を思い出した。早くママ友を作らなきゃと焦る気持ちが痛いほどよく分かる。そして、あの頃の自分は寂しかったんだなと気が付いた。 今思うと、幼かった我が子と過ごせた日々はどんなにかけがえのないものだったか… 坂上さんの「大丈夫、大丈夫。いつか笑って話せるから。あなたの寂しかった日々が、誰かの役に立つ日が来るから」この言葉に救われた。 物凄く、心を鷲掴みされた一冊。

Posted byブクログ

2021/08/21

 親って本当にすごいんだなと改めて気づかされた。私はまだ結婚もしていないけれど、社会は予想以上に冷たく、人は意外と優しいということをいつか思い知らされる日が来るのだろうなと思った。  毎日毎日子どもと向き合っていると、どれだけ愛おしくても終わりのない日々から抜け出したくなる日...

 親って本当にすごいんだなと改めて気づかされた。私はまだ結婚もしていないけれど、社会は予想以上に冷たく、人は意外と優しいということをいつか思い知らされる日が来るのだろうなと思った。  毎日毎日子どもと向き合っていると、どれだけ愛おしくても終わりのない日々から抜け出したくなる日がかならずあるのだろうなと思った。  今は感謝しなきゃという気持ちがむくむく湧き上がり、主人公の気持ちを推測して読んだが、何年後かに共感という気持ちで読むとまた感想が変わるかもしれない。私はやっていけるのだろうか。  p35「でも、家事は毎日やらなければならないものだから。1日も休みがなくても、熱があっても、放り出して逃げることができないんですよね。子供がいたら特にそう」  p103これは海の上に降る雨なのだ。自分はそこに通り掛かった船なのだ。見る人がいなければなかったことになってしまう涙。それを今、自分が見ている。給水タンクの上でなく玲子を見て、しほもこんな気分だったかもしれない。だから助けてくれたんだろう。    p172「外で食べてくる、って言われる悔しさなんて、1日も休まずに家族のご飯を作った人じゃないと、わかんないだろうなって思って」    p306料理も、掃除も、洗濯も、ご近所付き合いも、恥ずかしがらず、やったことのないことに挑戦していれば、きっと新しい自分で得られる。どんな変化になってついていくことができる。世界はいくらだって広げられる。時代がつり変わってもきっと大丈夫だ。そう思えた。

Posted byブクログ

2021/08/17

いまの日本が抱える問題がすごくリアルに描かれている一冊。 この本を読むまでは、 専業主婦は気楽そうだと無意識に思っていたけれど、 社会に出ていないからこその辛さがあることをこの本で知った。 それと同時に、育児の大変さもとてつもなくリアルに描かれていて、思わず自分の親に育児中のこと...

いまの日本が抱える問題がすごくリアルに描かれている一冊。 この本を読むまでは、 専業主婦は気楽そうだと無意識に思っていたけれど、 社会に出ていないからこその辛さがあることをこの本で知った。 それと同時に、育児の大変さもとてつもなくリアルに描かれていて、思わず自分の親に育児中のことを改めて聞いてしまった。 専業主婦、ワーキングマザー、育休をとる男性、 どんな選択をしてもみんなそれぞれに 崖っぷちのところで闘っていて、 どうしたらそれを救ってあげられるんだろう。 小説では最後明るい終わり方になっていたけれど、 現実世界では根本的な解決策がないことに 暗い気持ちになってしまう。

Posted byブクログ