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愛なき世界 の商品レビュー

3.8

500件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/11/27

登場人物がみな魅力的で、嫌な人が一人も出てこない。とても穏やかに安心して読めた。研究のくだりは難解で理解不能であったため流し読み。、本書の醸し出す優しさに惹かれて読後感は満足です。題名とは違って、いろいろな人にたくさんの愛があるお話でした。

Posted byブクログ

2023/11/15

文庫本と違い裏表紙に説明が無いので、内容を知らずに借りてしまい、読み終えるのに時間が掛かってしまった。文庫本だと上下巻の量。 最初は小さな定食屋に住み込みで働く青年・藤丸の成長物語かと思うと、T大大学院に通うリケ女・本宮との恋愛に進み、結局は植物に恋した本宮の物語となった。遺伝子...

文庫本と違い裏表紙に説明が無いので、内容を知らずに借りてしまい、読み終えるのに時間が掛かってしまった。文庫本だと上下巻の量。 最初は小さな定食屋に住み込みで働く青年・藤丸の成長物語かと思うと、T大大学院に通うリケ女・本宮との恋愛に進み、結局は植物に恋した本宮の物語となった。遺伝子情報やPCR含めた作業の膨大な説明に圧倒されて読むのが止まる。 難しい内容も定食屋の藤丸が好奇心を持って聞いて行くので、素人にも分かるように解説してくれるのだが・・? 藤丸の求愛に対し、本宮の返答は『植物は愛のない世界に生きているから、自分は誰ともつき合わないで、植物の研究にすべてを捧げる』と拒否。それも2度も。 最後はハッピーエンドで終わると想像したのだが、どうだろうか。出て来る登場人物達がみな善人なので、何とか明るく読み終えられた。

Posted byブクログ

2023/11/14

植物学の専門用語は難しく、時々スマホで検索して画像を見たりしながら読み進めました。お気楽には読めないけど、私の知らない世界をたっぷり見せていただきました。読後、表題をみて生命の神秘や情熱や愛に溢れた小説やん!とおもいましたが「愛なき世界」なんですね。

Posted byブクログ

2023/09/21

初読み作家さんで、タイトルから世を憂いたストーリーかしらと手に取りました。見事に裏切られてとても楽しく読みました。 植物への興味、探究心が止まらないヒロイン。植物界には愛はないかもしれないなと読み進め、最後にはいや、もしかしてあるかも??と思い込みを疑って視界が広がる感じです。

Posted byブクログ

2023/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何かに愛情を注げることの尊さを感じられる作品。 本村さんが、研究に夢中になりながらも「藤丸さんだったら…」と想像するところに彼への愛情を感じたが、それでも植物を理由に告白を断るのが一途で良かった。 結ばれてみんな幸せ大団円とはならないが、すっきりとした終わり方が先生らしくて好き。

Posted byブクログ

2023/08/31

植物の実験についてのパートは難しくて、挫けそうになったが、好きなことに夢中になれるってことは素晴らしいことだと。 魅力的な登場人物達が織りなす物語は読み応えあり。

Posted byブクログ

2023/08/08

愛なき世界に魅入られた植物研究者、人と植物たちの間で見出したのは、やはり愛だった。 辞書の編集とか林業とか、いつもニッチな世界を覗かせてくれる三浦さんの、今回のテーマは植物の研究者。大学院の研究室という狭い世界の、研究者たちの独特な個性や情熱と研究へのアプローチ、仮説が実験によ...

愛なき世界に魅入られた植物研究者、人と植物たちの間で見出したのは、やはり愛だった。 辞書の編集とか林業とか、いつもニッチな世界を覗かせてくれる三浦さんの、今回のテーマは植物の研究者。大学院の研究室という狭い世界の、研究者たちの独特な個性や情熱と研究へのアプローチ、仮説が実験によって証明されていく過程のドキドキ感が軽妙に描かれていて、自分が研究室でシコシコとデータを分析していた、あの辛くも楽しい時間を思い出しました。特に理系の大学院というのは(うちの場合は学部もそうだったけど)、求められる成果の基準がとても厳しいので、そこまで登りつめていくまでの苦悩や楽しさや孤独感がよく描かれているなあ、と関心しきりでした。反面、文系育ちの人や理科が苦手な人には、少なくとも研究〜実験の話は理解しにくかったのでは。皮肉なことにPCRなんて全国民が知っている言葉や概念になってしまったけど。そして人への愛を捨てた主人公が最後に回帰するのもやはり愛だという結末に胸が温まる思いがする、ステキな読後感をもらえました。 ほかにも、基礎研究(この分野の人は必ず「その研究、何の役に立つの?」とか「金になるの?」と聞かれる)の意義や、こうした探求が広げた世界、多様性の素晴らしさなど、研究者自身が説明するのが難しい一般の人の疑問にもしっかり言及していて、ただの娯楽としてこのニッチな世界を選んだんじゃないのだな、という三浦さんの真摯な視線を感じられてとても共感が持てました。サイエンティストをこんなに温かく優しく描いたお話って初めて読んだかも。孤独と戦っているすべての理系研究者に読んでもらいたいです。 生態学研究者をテーマにした竹内結子さん主演の月9、「不機嫌なジーン」といっしょにお楽しみください。あれも研究者をけっこう正確に描いた名作だったのですけど視聴率悪かったんですよね。ニッチすぎて共感得られなかったんだろうなあ。 あと文系の方はメンデル遺伝とPCR、電気泳動の実験の流れくらいは予習するといいです。

Posted byブクログ

2023/07/30

らんまん(朝ドラ)にハマってるからというだけで読んだのですが面白かった。お勉強のターンは藤丸くん化してましたが。 恋愛小説ではあるけど植物への愛に溢れた人間たちによる植物への片思い小説…の方が近いかも。キャラの濃い脇役たちが魅力的でした。お気に入りはイモを愛する老教授の諸岡先生...

らんまん(朝ドラ)にハマってるからというだけで読んだのですが面白かった。お勉強のターンは藤丸くん化してましたが。 恋愛小説ではあるけど植物への愛に溢れた人間たちによる植物への片思い小説…の方が近いかも。キャラの濃い脇役たちが魅力的でした。お気に入りはイモを愛する老教授の諸岡先生。 本村さんにはシロイヌナズナと添い遂げて欲しいので納得のラストシーンでした。藤丸くんはしっかり者の奥さん貰って子沢山な家庭を築き円服亭三代目(二代目?)になる…とかのがいいんじゃないかなぁ。

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2023/07/23

草花系が関わる小説が読みたくて探しているところこの表紙が目に止まり購入。 久しぶりの三浦しをんさんの作品でした。 出てくる登場人物みんな素敵で好きでした。 柔らかーい、ゆるーい物語でした。 が、研究の行程の細かい内容はさらっとなら楽しく読めたのですが2-3ページになるとちょっ...

草花系が関わる小説が読みたくて探しているところこの表紙が目に止まり購入。 久しぶりの三浦しをんさんの作品でした。 出てくる登場人物みんな素敵で好きでした。 柔らかーい、ゆるーい物語でした。 が、研究の行程の細かい内容はさらっとなら楽しく読めたのですが2-3ページになるとちょっとつまらなく飛ばし読みしてしまいました。 再読はないかなー

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2023/07/15

暗い場面がほとんど出てこない、とても心温まる話だった。実験の描写では難解な用語が並んでおり少し読むのに時間がかかった。

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