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愛なき世界 の商品レビュー

3.8

500件のお客様レビュー

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2024/03/05

ドキドキワクワクする訳ではないけど、早く読み進めたいと思わせる作品。登場人物もみんな魅力的、読み終わった後はとてもあたたかい気持ちになった。

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2024/02/26

三浦しをんワールド全開で、こういう生き方もあるのだな、と考えさせられました。研究者というのは、すべてを研究に費やすなかで、生命とは何かを考えさせられるのだな、と思いました。植物の生命の素晴らしさがとても伝わってくる一冊です。

Posted byブクログ

2024/02/13

シロイヌナズナの葉の研究に明け暮れる・本村。彼女に惹かれる駆け出し料理人・藤丸。随所でいい味だしてる研究室の教授とメンバーたち。 みんな真面目なのに、だからこそ小さく吹き出してしまう場面が目白押しで、読む手が止まらない。 異世界のように見知らぬ研究室の出来事が、彼らの魅力でぐんぐ...

シロイヌナズナの葉の研究に明け暮れる・本村。彼女に惹かれる駆け出し料理人・藤丸。随所でいい味だしてる研究室の教授とメンバーたち。 みんな真面目なのに、だからこそ小さく吹き出してしまう場面が目白押しで、読む手が止まらない。 異世界のように見知らぬ研究室の出来事が、彼らの魅力でぐんぐん身近に感じられていく。 間違いに気付いて実験をやり直すか悩む本村に、自分なら続行すると藤丸が言う。 「また次、もっとおいしい料理を作ろうって思いながら、俺は激まずの失敗作を食べる派です。」 たびたび意図せず本村を救う藤丸の率直さが、清々しく好ましい。 植物と料理、追求するモノは違えど、それを好きな気持ちや、知りたい!極めたい!という想いの強さを分かり合える。一見歯痒いようなそんな関係が、とてもカッコ良く思えた。

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2024/02/06

理学部生物学科の大学院生・本村に恋した洋食屋の見習い藤丸。本村は四六時中、研究対象の植物のことばかり考えていて、恋愛に関心がない。 セミナーや研究発表等休み無く研究室で過ごした日々を思い出し懐かしかった。これも青春の1ページだ。 とても丁寧に書かれていて少しくどい部分はあったが、...

理学部生物学科の大学院生・本村に恋した洋食屋の見習い藤丸。本村は四六時中、研究対象の植物のことばかり考えていて、恋愛に関心がない。 セミナーや研究発表等休み無く研究室で過ごした日々を思い出し懐かしかった。これも青春の1ページだ。 とても丁寧に書かれていて少しくどい部分はあったが、納得の終わり方で気持ちよく読み終えた。愛なき世界であり、愛あふれる世界であった。

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2024/01/27
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藤丸くん視点で始まって次が本村さんだったから、研究室のそれぞれのメンバーの話なのかと思ったら本村さんがメインで驚いた。最後に藤丸くん視点が戻ってきたのも良かったな。 世界全員が恋愛や結婚したいわけじゃないんだよね。

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2024/01/24
  • ネタバレ

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これを書くために どのくらい取材と勉強したんだろう、 作者の人のも、松田研究室の人のも含めて 熱を感じる物語だった。 タイトルを見て 三浦しをんさんの愛に関する話と思って てっきりもっとこってりした話を想定して 読み始めたら! いい意味で裏切られた。 そもそもシロイヌナズナの見た目も チビタンとかピペットマンとかなんにもしらなくて 途中すこし心が折れかけたけど、 調べながら読んでいるうちに だんだん物語に入り込めるようになってきて 長く物語中にいたものだから、 読了してこの世界から出なきゃいけないのが さみしかった!

Posted byブクログ

2024/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めっっちゃ、面白かったです!!さすが三浦しをんさん!ダブル主人公って珍しいなあ。 私は、最終的に藤丸くんと本村さんの恋が成就しなかったことが本当に素晴らしかったと思いました。愛なき世界、何も知らない人から見たら、そう見えるかもしれないけど、くっつかなかったことで両者のベクトルの違う、だけどどこまでも暖かい愛の重さが一層強調されたように思えて、なんだか誇らしい気持ちになりました。 こんな愛の形も素敵ですねえ。

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2024/01/07

三浦しをんさんの作品に出てくる登場人物が大好きです。この作品も。ずーっとこの物語の中に居たいという気持ちなりました。

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2024/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本郷の洋食屋「円服亭」藤丸陽太 店主 円谷正一と、はなちゃん T大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 理学部B号館 361号室 黒いスーツの松田教授 そして、シロイヌナズナの葉っぱの研究をしている本村さん、本村紗英。 エッペンチューブ、チャンバー。AHO、AHHO。 専門用具や用語にあだ名をつける藤丸。 そしてフラ丸、フラフラ丸へ…。 ムクゲを同志として「仲間だな」語りかけるのも面白かった。 諸岡研究室との芋掘り 松田先生と同期の奥野くん 奥野くんの話には引き込まれ、電車内で読んでいたので目にチカラを込めて涙流れおちぬように、と。 腐生植物、ピンぼけした最後の写真。 〜心が紡ぎ出した物語が、心を救うことがあるのでしょう〜 植物は六週間ぐらい、気温を覚えているそう。 愛ある世界 光を食べて生きている かわらない、かわった⁉︎のかな。 二人の関係。

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2023/12/19

自分の仕事にどこまでも誠実な藤丸には終始好感が持てた。本村さんへの恋も当然応援した。たが本村さんは植物の研究に自分の全てを捧げたいというタイプのリケ女であり、おとなしい植物は藤丸の強力な恋敵であった。しかし本村さんはいわゆるヲタク的な閉塞感を放っているわけではない。控えめだが自分...

自分の仕事にどこまでも誠実な藤丸には終始好感が持てた。本村さんへの恋も当然応援した。たが本村さんは植物の研究に自分の全てを捧げたいというタイプのリケ女であり、おとなしい植物は藤丸の強力な恋敵であった。しかし本村さんはいわゆるヲタク的な閉塞感を放っているわけではない。控えめだが自分がやると決めたことをやり遂げようという強い芯を持っている。彼女もまた自分の仕事にどこまでも誠実であり、藤丸と同様に大変好感が持てる人物であった。

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