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愛なき世界 の商品レビュー

3.8

509件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    197

  3. 3つ

    140

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2022/02/14

植物を研究する東大生物学研究室と、そこに出前で出入りする定食屋の青年。 朴訥な青年は生物学研究室の研究に純粋に興味を持ち、いろいろ見せてもらう中で、シロイヌナズナの葉の研究をする博士課程女子に惹かれていく。でも彼女は研究一筋で脈はない。 なんていうか、一つのものに真剣に向き合う...

植物を研究する東大生物学研究室と、そこに出前で出入りする定食屋の青年。 朴訥な青年は生物学研究室の研究に純粋に興味を持ち、いろいろ見せてもらう中で、シロイヌナズナの葉の研究をする博士課程女子に惹かれていく。でも彼女は研究一筋で脈はない。 なんていうか、一つのものに真剣に向き合うって素敵で面白い。植物学に興味をもつあなたにもおすすめ。

Posted byブクログ

2022/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分とかけ離れた世界を断片でも経験できるのって、本の醍醐味だなあ。いつ藤丸くんと本村さんはくっつくのかなって思いながら読んで、結局くっつかなくて笑った。でも最後の藤丸くんの締め、「愛なき世界に魅了された本村さんだけど、植物のことを知りたいっていつのは愛だ」みたいな文章。お後がよろしいようで。 著者の取材力にも感謝!!知らない世界をまた知れてよかった。

Posted byブクログ

2022/02/07

洋食屋の見習い藤丸くんと、植物学研究者を目指し、赤門の松田研究室に通う本村さんの物語。 出前を大学研究室に届ける藤丸くんは、純粋に植物と向き合い研究に打ち込む本村さんに恋をします。本村さんは、植物に恋をしています。さてこの不思議なラブストーリーの行方は? 植物の魅力に取り憑か...

洋食屋の見習い藤丸くんと、植物学研究者を目指し、赤門の松田研究室に通う本村さんの物語。 出前を大学研究室に届ける藤丸くんは、純粋に植物と向き合い研究に打ち込む本村さんに恋をします。本村さんは、植物に恋をしています。さてこの不思議なラブストーリーの行方は? 植物の魅力に取り憑かれ研究にのめり込む研究員たちが、個性豊かで面白く、一気読みしちゃいました。まぁ、よく調べたなというぐらい専門的な研究過程もこの物語にリアリティを持たせ、大学院ってこんな感じなんだな〜と興味深い。 そして、しをんさんの描く青年は、いつも爽やかで心地よいです。 植物と植物研究が好きすぎる、傍から見ると変わり者たちの集まる松田研究室は、 「愛」に溢れていました☺️

Posted byブクログ

2022/02/06

厚いからどんな物語が起こるのかと思ったけど、ずっと穏やかだった。 夢中も好きもすごくかっこいい。 文字しかないのに、なんとなく顔がイメージできるくらい個性的な人ばかり。 穏やかであったかくてまっすぐな人素敵だなあ。 表紙がとても好き。

Posted byブクログ

2022/02/05

愛おしさが詰まった小説。 登場人物のかわいらしさにほっこりしながらも、時々うるっときたり、心に沁みる言葉をくれる。 ついでに葉脈や本葉の美しさを思い出させてくれる。 少し分厚いので時間はかかるが、気軽に読み進められるお話。

Posted byブクログ

2022/02/04

一人一人のキャラがたっていて楽しい作品。専門的な説明文は集中できず、文字を目で追ってるだけになってしまった。人生かけたいと思うほど熱中できることがあったら最高だな。

Posted byブクログ

2022/02/02

分厚くてハードな見た目だけど、一旦読み始めると止まらない面白い本。大学の研究室で植物の研究をしている人達が描かれている。この本は、笑えるシーンがあり、感動できるシーンがあり、そして自分が知らなかったことを学べるという、三拍子揃ったわたし好みの本である。文系のわたしは、理系のことは...

分厚くてハードな見た目だけど、一旦読み始めると止まらない面白い本。大学の研究室で植物の研究をしている人達が描かれている。この本は、笑えるシーンがあり、感動できるシーンがあり、そして自分が知らなかったことを学べるという、三拍子揃ったわたし好みの本である。文系のわたしは、理系のことはもちろん生物学なんて全くの門外漢。植物にたいした興味もなかったはずなのに、この本を読んでいると、植物って面白いな〜もっと知りたい!と知的好奇心をくすぐられた。 自分の好きなことについて熱く語ることができる人が好きだし、研究者とか愛好家とかオタク気質な人の話って本当に面白いと思う。三浦しをんを久しぶりに読んだけど、オタク気質な変人を書くのが上手いイメージがある。あとお洋服の趣味が変な人が好きなので…本村さんが好きです。 植物は脳も神経もない、つまり思考も感情もない。人間でいう愛という感情がない。それでも繁殖し、環境に適応して地球のあちこちで生きている。確かに不思議かも。人間と植物の共通点や相違点について考えた。愛のない世界の研究に身を投じる人達は、わたしの生活テリトリーに存在していないからこそ、新鮮で面白かった。でも、植物の研究とわたしの仕事ってちょっと似ているなって思った。 「予定通りなんてありえないし、退屈だ。予定とは異なる、ままならない道を、それでも自分の思考と気持ちを信じて進み続けたから、いまこの発見があるんだ。喜びとうれしさがあるんだ」 本村さんのセリフにすごく共感した! あと好きな言葉 •きれいとさびしいってどうしてこんなに似てるんだろう •結局、地球上の生き物はみんな、光を食べて生きている

Posted byブクログ

2022/02/02

答えやゴールは最終目標だけど、そこだけにとらわれてはならない。 時には陰を見る事もあるが、災い転じて福となす。 読み通すと、結構精神論的な意味合いが強く滲み出ている印象の作品でした。

Posted byブクログ

2022/01/31

大学研究室で植物をこよなく愛し、研究をする大学院生たちと、大学近くの定食屋で働く若者との、心温まる物語。私は、大学研究室に勤務しているので、熱量高めの学生や実験室がすごく身近なので、しをんさんの取材力と描写力の素晴らしさが身に沁みた。研究者が身近にいる人または研究者を目指している...

大学研究室で植物をこよなく愛し、研究をする大学院生たちと、大学近くの定食屋で働く若者との、心温まる物語。私は、大学研究室に勤務しているので、熱量高めの学生や実験室がすごく身近なので、しをんさんの取材力と描写力の素晴らしさが身に沁みた。研究者が身近にいる人または研究者を目指している人には、より楽しんでもらえると思う。舟を編むでも、プロフェッショナルな仕事ぶりをとても丁寧に描かれて、自分が知らない世界をのぞいて見たい人にもオススメだと思った!

Posted byブクログ

2022/01/29

ありがちな恋愛模様じゃなくて、人にはそれぞれ付き合い方とか愛するものがあって、お互い認めていけることの素敵さとか素晴らしさを知った。主人公の周りの人たちの温かさが羨ましかった。

Posted byブクログ