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愛なき世界 の商品レビュー

3.8

500件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/06/12

愛なき世界/三浦しをん作 目に浮かぶ場面が植物に囲まれ美しくて読み進めるのが嬉しくとても楽しい。 去年の朝ドラらんまんや昔読んだ漫画「動物のお医者さん」を自然に思い浮かべてしまいます。 真面目に慎重に、かつ冷静に振る舞う、でもどこか素っ頓狂な植物学の研究者達と料理をがんばりなが...

愛なき世界/三浦しをん作 目に浮かぶ場面が植物に囲まれ美しくて読み進めるのが嬉しくとても楽しい。 去年の朝ドラらんまんや昔読んだ漫画「動物のお医者さん」を自然に思い浮かべてしまいます。 真面目に慎重に、かつ冷静に振る舞う、でもどこか素っ頓狂な植物学の研究者達と料理をがんばりながら研究者達を見守るとても素直な藤丸くん。 植物に一直線の本山さんを見つめる藤丸くんがなんともあたたかく一直線でいじらしいというか、でも分かる…というか。 借りた本だったので手元に置いてきっとまた何度も読み返したくなる、と、すぐにポチッとしました。 研究の内容なども詳細に書かれているので、分からないことを知ることの面白さも、とても良かった。

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2024/05/19

植物オタクと犬系料理人のほっこり不器用恋物語。 どこを見渡しても嫌なヤツがいない。 松田先生のスピンオフないかな…殺し屋ができあがるまでみたいな

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2024/05/12

どんな世界でも華やかで目立った活躍をする人々は、確かに誰もがうらやむ存在だ。 ただ世の中には光の当たらない地味な世界があり、そんな世界でその人の持てる力を存分に発揮する人達もいる。 この「愛なき世界」では大学の研究室での植物の研究と、料理の修行という一見地道な世界ながらそこに...

どんな世界でも華やかで目立った活躍をする人々は、確かに誰もがうらやむ存在だ。 ただ世の中には光の当たらない地味な世界があり、そんな世界でその人の持てる力を存分に発揮する人達もいる。 この「愛なき世界」では大学の研究室での植物の研究と、料理の修行という一見地道な世界ながらそこにこそ自分の人生の意味を見出した人々が日々葛藤しながらも、自分の好きなことにはまっていく一途な姿がとても清々しく、これこそが同著者の「舟を編む」と並ぶ三浦作品の真骨頂ともいえる部分で、秀逸だった。 2024.05.12読了

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2024/05/12

久しぶりに三浦しをんさんの本を読んだ。ぐんぐん読んだ、一気読み。 何の前情報もなくカバーの装丁が綺麗だなってこの本を手にとったから、タイトルだけだと少し暗い話なのかと思ってた。 表紙ひらいたとこのページが、細胞みたいだなって思ったら、植物学の話だった。 農学部だったから少し近...

久しぶりに三浦しをんさんの本を読んだ。ぐんぐん読んだ、一気読み。 何の前情報もなくカバーの装丁が綺麗だなってこの本を手にとったから、タイトルだけだと少し暗い話なのかと思ってた。 表紙ひらいたとこのページが、細胞みたいだなって思ったら、植物学の話だった。 農学部だったから少し近い話、「農学部は役に立つ研究」はなるほど。 後半の実験の描写は少し戸惑ったけど、ここまで細かく書いたのすごいなと。 三浦しをんさんが人の好きや情熱を書くの、すきだな。

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2024/05/10

タイトルとは裏腹に愛に溢れた世界だった。 植物の研究の細かい内容は理解が難しかったけれど、研究者の心情は新鮮。 個人的には藤丸さん大好きです。 素直で真っ直ぐな人って憧れる。

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2024/04/29

読み始めて主要登場人物がこの人かぁって思ったあたりでふと既視感を覚えた。もしかして読んだことある?って思ったけど、そこから記憶がなくて、あれー?って思いながら読み終えた。そこだけ立ち読みでもしたんかな。 三浦さんは言葉が美しい。喩えに星が出てるのもあって宇宙寄りの美しさだなぁと...

読み始めて主要登場人物がこの人かぁって思ったあたりでふと既視感を覚えた。もしかして読んだことある?って思ったけど、そこから記憶がなくて、あれー?って思いながら読み終えた。そこだけ立ち読みでもしたんかな。 三浦さんは言葉が美しい。喩えに星が出てるのもあって宇宙寄りの美しさだなぁと思う。表紙が紺色なのに引っ張られてるだけかもしれん。 表紙、実験道具とかイチョウの葉っぱとか、作中に出てきたものがキラキラの箔押し?かな?で描かれてて、素敵だなぁと思った。ハードカバーならでは。 テーマにはそんな興味なかったし、人生で触れてきたこともそんなにない(友達が嬉々として語っているのを聞いたくらい)なので、わからんねんけど面白かった。嬉々として語る人からは元気と知識をもらえるので、ああこんなこともあったなぁ、面白いなぁと思った。 そう、みんな好きだし楽しそうなんよな。キラキラしている。うちにはよくわからないけど、楽しいことをしているんだなぁと思ってニコニコしてしまう。 そういう話だった。

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2024/04/21

舟を編むと同じような読後感でした。 あっちは文系、こっちは理系ですが、どちらも自分の大好きなものを追い求め、チームで、時には1人で戦うところが同じ気持ちになりました。 私自信は理系の大学だったから、あるある!な場面もあって懐かしく感じました。 藤丸くんの性格の良さや勘の良さもとて...

舟を編むと同じような読後感でした。 あっちは文系、こっちは理系ですが、どちらも自分の大好きなものを追い求め、チームで、時には1人で戦うところが同じ気持ちになりました。 私自信は理系の大学だったから、あるある!な場面もあって懐かしく感じました。 藤丸くんの性格の良さや勘の良さもとても素敵でした。 映像化するなら誰が良いかな?と思いましたが、SixTONESの森本慎太郎が良い気がしました。

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2024/04/20

登場人物がみんな何かしら不器用で、でも一生懸命で微笑ましかったです。強いていえばもう少し先まで描いて欲しかったです。私としては、えっ、そこで終わるのかーって感じでした。

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2024/04/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

447ページ 1600円 6月16日〜6月20日 円服亭で料理の修行をしている藤丸は、近くのT大学にお昼の配達をするようになる。そこは植物について研究する人々がいて、藤丸も植物に興味を持ち始める。院生の本村のことを好きにるが、本村は植物のこと以外は目に入らない。本村のシロイ ヌナズナの研究は、果てしなく思えるも、ようやく願った成果が出始めたところで、初歩的なミスに気づく。 植物の専門的な研究の話が多くて、眠くなることもしばしば。松田研究室の面々が温かくて、人間模様が楽しかった。始めは料理の話かと思っていたけれど、植物の話満載だった。植物も料理もつながるところが あるとか、植物の不思議とか、植物は光を食べて存在し続けるとか、今まで考えたこともない視点から植物が描かれていた。

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2024/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルは愛なき世界だけど、非常に愛に溢れた小説だと思いました。 物語は植物に恋をしている女性を振り向かせようと頑張る男性の奮闘記?です。物語の最初の終盤は恋している男性 藤丸の語りで物語が進み、中盤は植物に恋をしている女性 本村の語りで物語が進みます。 本村の植物好きってどこまで好きなんだろうと思ったのですが、1ページにシロイヌナズナという単語がほぼ必ず1回は出てくるくらい植物が好き。本村の同僚?の大学院生や教授も同じくらい植物が好きです。藤丸は植物をてんで知らないけど、素人なりにというか、本村含め院生が分かりやすく説明してくれるからか話が進むにつれ植物への理解が深まります。 この小説の個人的なプラスポイントは、藤丸と本村がくっつかないことなんです。普通の恋愛小説だと植物と同じくらい好きになれる人と会えたとかなんたら言ってくっつきそうだけど、あくまで本村の愛を捧げるのは植物のみというスタンスは変わらない。そこがなんだか好きです。本村は芯が通っていて素敵な女性だと思います。 あと、藤丸が外見だけじゃなくて、本村の植物が好きという部分も含めて愛していて、本村のテリトリーを邪魔しないところも素敵です。好きな人の好きなことを否定しないところが素敵だなと思いました。 私は大学に行ってないから、この本を読んで大学に行っていたらこんな勉強をしていたのかな〜って想像しながら読みました。と同時に、私はこんな風に学問に対して愛を注げないから、大学に行っても上手くいかなかっただろうなと感じました。 同じ植物系恋愛小説だと、有川浩氏先生の植物図鑑があるけど、そっちはピュアで王道な恋愛小説でだけど、こっちは単純な恋愛小説じゃなくて、それも面白いと思いました。

Posted byブクログ