ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。 の商品レビュー
ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。 タイトルにドキッとしてこの本を手に取った。 子どもとの関わりについて自信がなく、教育〇〇という肩書きが付いている方の話だと更に自信を無くしそうなので、普通のパパママの子育て話を聞いてみたくて読んでみた。 ”夢を叶えるためにお金と仕事と...
ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。 タイトルにドキッとしてこの本を手に取った。 子どもとの関わりについて自信がなく、教育〇〇という肩書きが付いている方の話だと更に自信を無くしそうなので、普通のパパママの子育て話を聞いてみたくて読んでみた。 ”夢を叶えるためにお金と仕事というツールがあるんだよ“ 「夢」と「就きたい職業」を混同していたけど、確かに全然違う。 仕事を通してでもそうでなくても、夢を叶えることはできると体現してみせてあげたい。 “「親の悪知恵」は生きるすべ” “友だちの数を、そんなに重要視しなくていい” 私も、子には孤独を恐れない人になってほしいと思っている。 そのためにも、どんな時も安全基地になってあげたいと思った。 幡野さんがお子さんへ伝えたいことを読ませてもらうことで、私もこんなふうに伝えたい、と気付くことができた。感謝。
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共感するところもあれば、それは結局親の価値観の押し付けになりかねないのでは…と思うところもあり。 みんなそれぞれに抱く理想が違うし、理想の親の特徴も違うんだなと感じた。 「優しい虐待」はしたくないけど、本当に善意なのに効果がなかったなど、意図せずしてしまうことはあるだろうし、難し...
共感するところもあれば、それは結局親の価値観の押し付けになりかねないのでは…と思うところもあり。 みんなそれぞれに抱く理想が違うし、理想の親の特徴も違うんだなと感じた。 「優しい虐待」はしたくないけど、本当に善意なのに効果がなかったなど、意図せずしてしまうことはあるだろうし、難しいなと考えてしまった。
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34歳でガンとなり、限られた未来に自分の思いを子どもに伝えるブログが本になった。「なんで僕に聞くんだろう」も筆者の考え方のブレなさが心に響いたので、読んだ。この本は息子への溢れる愛を感じる。子どもの成長を見ることができるのが限られた時間であることが悲しい。お金についてはとても考え...
34歳でガンとなり、限られた未来に自分の思いを子どもに伝えるブログが本になった。「なんで僕に聞くんだろう」も筆者の考え方のブレなさが心に響いたので、読んだ。この本は息子への溢れる愛を感じる。子どもの成長を見ることができるのが限られた時間であることが悲しい。お金についてはとても考えさせられた。親の考え方を知らなかったら、誰も教えてくれず、自分で学ぶしかないお金の使い方。筆者は一人で海外を旅行して、学んでほしいと思っている。子どもはどう考えるのだろうか。
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母の看病で地元に戻った4ヶ月間、幡野さんの本を読み漁った。自分の言葉で、包み隠すことなく、考えた言葉が並んでいて、心が救われた。 同時に、その人間に対する誠実さを、自分は持てているか、ということも考えた。 強さ、優しさ、夢、自信、生と死、と、テーマとしてはよくあるものについて綴...
母の看病で地元に戻った4ヶ月間、幡野さんの本を読み漁った。自分の言葉で、包み隠すことなく、考えた言葉が並んでいて、心が救われた。 同時に、その人間に対する誠実さを、自分は持てているか、ということも考えた。 強さ、優しさ、夢、自信、生と死、と、テーマとしてはよくあるものについて綴られているが、決して独りよがりな感想•経験則ではなく、(著者が伝えているように)何度も「訂正する」ことを経た、重さと中身が詰まったものだと感じた。 失敗しないように、整った答えを渡すのではなく、自分で情報を集めること。考えること。実際にやってみること。自分を救えるのは自分自身でしかないこと。 いっぺんで分かった気にならずに、これからもふらっと読み直したい。
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p148「(わずかなお金で長時間しばられる)仕事の多くは単純作業だから、夢を叶えるツールにもならないし、能力すら上がらない...残りのプライベートはスマホゲーム...こんな時間の使い方では幸せになれるはずがないのに、悲しいことに『お金がないから幸せになれない』と考えるようになって...
p148「(わずかなお金で長時間しばられる)仕事の多くは単純作業だから、夢を叶えるツールにもならないし、能力すら上がらない...残りのプライベートはスマホゲーム...こんな時間の使い方では幸せになれるはずがないのに、悲しいことに『お金がないから幸せになれない』と考えるようになってしまう」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の親がいまいちだったから、自分はいい親になろうと思うの、わかるな。 でも、こうあろう、これが理想だ、って考えて実行するの、難しいんだよな。 なんか、できる人は自然とできているもんな気がする。 ただ、自分の子に、うちの親はなかなかよかったなと思ってもらえる親でありたい。そんなことが伝わってくる気がする。 p76 生活保護を受けている弱い人を「自己責任」「社会の迷惑」と集団で過剰に叩くのは、自分が楽しめていないから人に厳しくなっているのではないだろうか。 p83 飲み会などで嫌な人と一緒になってしまったら、僕はグラスを持ったまま席を立ち、席をかえるふりをしてスーっと帰ってしまう。グラスは入り口にちゃんと置いてくるけれど。 p101 息子に写真家を目指してほしいわけじゃないが、これだけは知っていてほしい。 人の目を気にせず、自分の経験をした方がいいと。それが自信につながると。 p104 僕が思う面白い人は、経験が豊かな人ももちろんだが、それだけではない。面白い人は、自分がしっかりあって、人の目を気にしない人だ。 p177 → 山で遭難しかけて、若いオスのシカを撃って血をすくって飲んだと。 こういう、命をいただくことがしっかり生きることにつながるんじゃないかな。 p189 子育てって何だろうということを、僕は常々考えているけれど、最大の目的は、子どもが死なないようにすることだ。 →まさにそれで、子どもは生きていくことでそれぞれの人生を楽しんでかどうか生きていくだろう。その始めの段階をサポートするだけのことだ。親って。 p196 靴下がはけただけで喜びを感じられるなんて、子どもを持たなかったらありえなかった。だから僕は、幸せなのだ。人生の夢は、果たせている。 →子どものころの夢が「幸せになること」だった幡野さん。そうだね。その夢は、何歳でも、どの段階でも、果たせる一番大きな夢だね。 p205 不幸だと決めつけられて、息子のことを引き合いに出されて、憐みの目で見られることが何よりも悔しく、悲しい。そして嫌な人ほど、不幸だと決めつけて憐みの目で見ようとしてくる。 →幸せかどうかは、自分で決めるね。だから不幸かどうかも自分で決める。"嫌なやつ"は自分と気が合わないやつだから、無視する。遠ざけて、見えないところに追いやっておく。私もそうする。 p206 お父さんの人生には嫌なこともたくさんあったけど、優くんにそれを経験させたいとは思いません。でも、失敗させないように子どものためと親が線路を敷いたり、答えを与えるようなこともしたくない。 お父さんは優くんにとって、遠くでぼんやりと光る灯台のような存在でありたいです。 ぼんやりとした光は明るいときは見えなくても、暗い海で不安になったときに安心感を与えます。
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親になる、親も成長していく、この人がお医者さんの見立て通りの余命なら成長途中で親を降りることになるのだろう。それは辛い。悲しい。もっとずっと親でいたいだろう 今現在の精一杯の言葉を息子に残そうとしているのはすごい。 でもその時ベストだと思った写真が後で見ると恥ずかしいと本人が書い...
親になる、親も成長していく、この人がお医者さんの見立て通りの余命なら成長途中で親を降りることになるのだろう。それは辛い。悲しい。もっとずっと親でいたいだろう 今現在の精一杯の言葉を息子に残そうとしているのはすごい。 でもその時ベストだと思った写真が後で見ると恥ずかしいと本人が書いているように、息子に残す言葉も日々変わって行くのだろう。だからこそ、この瞬間の言葉、命の終わりに生まれた気持ちはきっと息子に伝わると思う。
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著者がどこまで意識したか定かでないが、科学的知見に基づく育児本のエッセンスが散りばめられている。それでいて、自分事として、ご子息に向けて語られていて、非常に説得力がある。何より、タイトルに共感できる。子供ができて数多くの育児本に目を通して来たが、つまるところ、子供になってほしいと...
著者がどこまで意識したか定かでないが、科学的知見に基づく育児本のエッセンスが散りばめられている。それでいて、自分事として、ご子息に向けて語られていて、非常に説得力がある。何より、タイトルに共感できる。子供ができて数多くの育児本に目を通して来たが、つまるところ、子供になってほしいと思うなら、まず親がそうなれ、が育児の鉄則だと理解してきたからだ。その思いをさらに強くすると同時に、子育ては親育てだなと再認識するきっかけをもらえた。
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知らないことを知るというのは、生きている人間の特権だ。 人生を生きる意味もまだわからないけど、生きる価値はあるものだと感じている。
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最後の話のなかの一文。 「どんなに僕が自慢のお父さんになろうと奮闘しても、息子はいつか僕を否定してほしい」 この 「否定してほしい」に、感動した。 子は親を否定してはいけない、 親は子を否定してはいけない、 そう、思っていたけれど 続く一文 「親も初めての人生で、初めての子育...
最後の話のなかの一文。 「どんなに僕が自慢のお父さんになろうと奮闘しても、息子はいつか僕を否定してほしい」 この 「否定してほしい」に、感動した。 子は親を否定してはいけない、 親は子を否定してはいけない、 そう、思っていたけれど 続く一文 「親も初めての人生で、初めての子育てをしていて、それで間違えないなんてありえない。」 そう、間違えるのが当たり前なのだ。 なんでこんなに 「間違えちゃいけない」と思っていることが多いんだろう。
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