ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。 の商品レビュー
真摯、というのか、丁寧に、うそを含まないように、ことばを選んでいるのが伝わってくる。 ゆったりとした空気。 素敵なひと。
Posted by
『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(著:幡野広志) 付箋部分を抜粋します ・優しさは鏡みたいで、お互いの優しさの映しあいっこをする(p17) ・相手を慮ったうえで、自分のできる方法で手をさしのべることができる人が、僕が思う、本当に優しい人だ(p31) ・いい...
『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(著:幡野広志) 付箋部分を抜粋します ・優しさは鏡みたいで、お互いの優しさの映しあいっこをする(p17) ・相手を慮ったうえで、自分のできる方法で手をさしのべることができる人が、僕が思う、本当に優しい人だ(p31) ・いいところはほめて、だめなところを叱る。そしてだめなところをだめじゃなくする方法を教えてあげる。 すごく単純だけれど、それができる人は少ない(p35) ・失敗をふまえて、次にもう1度選ばせる(p47) ・友だちは、絶対的な味方じゃない。置かれた状況や立場で変わっていく・・・中略・・・息子にやめてほしいのは、孤独が怖くて、 好きでもない友だちにしがみつくこと。・・・中略・・・そして大前提として、孤独を恐れない人であってほしい(p69) ・電化製品と同じで、新しいほうが優れているのだ。僕だって、20代のカメラマンに会うと「感性といい、新しい技術といい かなわないな」と感じる(p82) ・息子には「言葉で伝える人になってほしい」と教えるのと同時に「いくら伝えてもすべては理解してもらえない」ということも 知っておいてほしい(p91) ・人はみんな孤独を怖がるけど、孤独は必要なものだ。いつどんなときも一緒にいて、最後まで一緒にいるのは 自分だけだと思うから(p95) ・写真がテクニックでないのなら、僕自身を磨いて、自信をつけなければいけないとも、強く感じた(p100) ・自分に自信がある面白い人になれば、近所にいても面白いものを見つけて、面白い写真が撮れるだろう(p101) ・面白い人は、自分がしっかりあって、人の目を気にしない人だ(p104) ・夢というのは、職業のその先にあるものだと僕は思う(p114) ・大切なのは、仕事というツールを使って学んだり経験したりすること。そのツールが自分の夢を叶えることに 役立つかどうかだ(p128) ・どんなものでも、人がアウトプットしたものには、その人の人柄が反映される(p138) ・人は与えられた環境で生きのびるしかない。お金がない家庭というのも与えられた環境だが、それは自分で考える力さえあれば 打開可能だと僕は思う。・・・中略・・・「お金がなくても父親がいなくても、○○できる」という考え方を身につけてほしい(p155) ・それでも仕事はしょせん仕事。「仕事=自分」ではなく夢を叶えるためのツールだ(p159)
Posted by
今の、未来の息子さんに向けた幡野さんのメッセージ。 目線の先に息子さんがいて、その息子さんのことを愛しんでいらっしゃる、そのあたたかさが、情感が伝わってくる一冊でした。 嫌な人たちがたくさんいるこの世の中で、優しい虐待をする人たちもたくさんいるこの世の中で、それでもなお優しい...
今の、未来の息子さんに向けた幡野さんのメッセージ。 目線の先に息子さんがいて、その息子さんのことを愛しんでいらっしゃる、そのあたたかさが、情感が伝わってくる一冊でした。 嫌な人たちがたくさんいるこの世の中で、優しい虐待をする人たちもたくさんいるこの世の中で、それでもなお優しい人であるためにはどうしたらいいのか。 自分が子どものころほしかった親になること。 私は、私が子どものころほしかった親になれているだろうか。
Posted by
僕は子供にとっていい親だったろうか。申し訳ない気持ちと、これからのあり方とを考えさせられた。この本は多くの人の救いになるだろう。
Posted by
血液のがんで余命宣告を受けたカメラマンのエッセイ。過去からの連続で当然明日が来ると思っていると自分にガツンと来る言葉が色々あったが、それ以上に、子どもの名前に「優」の字をつけた理由が印象に残った。優しいと言う字をつけたからといって優しい子に育つわけではない、その字を見るたびに親と...
血液のがんで余命宣告を受けたカメラマンのエッセイ。過去からの連続で当然明日が来ると思っていると自分にガツンと来る言葉が色々あったが、それ以上に、子どもの名前に「優」の字をつけた理由が印象に残った。優しいと言う字をつけたからといって優しい子に育つわけではない、その字を見るたびに親として、優しい子に育てなければということを思い出す、子どもへの思いと、それを親の意思として自分達に課すこと、とても新鮮だった。家族を本当に大切にする、この頃ではカウントダウンばかりしていたが、今からできることを大切にしたい。
Posted by
自分の考えや、子どもたちにしてあげたいことを確認できた。 これが非常に大きい。 私も子どものころに人間的な環境に恵まれたとは思っておらず、自分が親になったら絶対こんな親にはならない、と反面教師にしてきた。 自分が親になった今、特に人格形成における子育ての勉強をしているさなか、幡...
自分の考えや、子どもたちにしてあげたいことを確認できた。 これが非常に大きい。 私も子どものころに人間的な環境に恵まれたとは思っておらず、自分が親になったら絶対こんな親にはならない、と反面教師にしてきた。 自分が親になった今、特に人格形成における子育ての勉強をしているさなか、幡野さんを知った。 こんな勉強をしていることがちょっとおかしいとも思うのだけれど。 いや、いいことだと思うんだけど、ひねくれてると言うか、鬱屈とした経験が表れているのかな、と。 それはいいとして、この人すごいぞ、尊敬できるぞ、と思い始めたあの幡野さんが、まさに自分が思っていたことをタイトルにしている本を書かれているではないですか。 子どもにしたいことをさせてあげよう、つまり、したいことをみつけられる人になるように色々やらせてあげよう、絶対に頭ごなしに否定することなんてしない、何があっても尊重する、そして寄り添おう。 コンビニで買い物したとき、店員さんに「ありがとうございます」と言うことから始めています。
Posted by
相手を慮った上で差しのべる本当の「優しさ」について丁寧に伝えている本だと感じる。 ガンになったとたんに増えた「〇〇をすれば治るよ」という善意を幡野さんは優しい虐待と呼ぶ。 優しさ、幸福、仕事、生死について、優しい言葉で紡いでいる。
Posted by
この方の文を読むと、なんだか優しい気持ちになります。 疲れたときとかに、そっと手を伸ばして読みたくなります。
Posted by
こうゆう親になりたいなと思いました。子供に選択させてあげてその決断を見守ることができる余裕のある親になるには、それ相応の思考力や経験が必要だろうと思いました。
Posted by
自分にもし子供が産まれたらこんな風に接したいと思った。それは子供だけに限らずこれからを担う若い人、自分のパートナーになる人にも当てはまることなのだと思う。大半の家庭がここまで明確な子育て方針を持ってはいないのではないだろうか。そして自己肯定感を得られず、優しくされないで育った子が...
自分にもし子供が産まれたらこんな風に接したいと思った。それは子供だけに限らずこれからを担う若い人、自分のパートナーになる人にも当てはまることなのだと思う。大半の家庭がここまで明確な子育て方針を持ってはいないのではないだろうか。そして自己肯定感を得られず、優しくされないで育った子が周りにもきっといるのだと思う。 もし自分がそういう人の教育に携わることがあるのだとしたら上辺だけの「あなたのため」を押し付けるのではなく本当の意味での優しさを与えてあげたい。これから子供が生まれる、子供を育てる親に贈りたい1冊。
Posted by