ありえないほどうるさいオルゴール店 の商品レビュー
じんわりとする話ばかりの短編。 個人的にはオルゴールの音色がニガテなので、このお店に足を踏み入れることはないだろうが、どんな音楽を選んで貰えるのかには興味があるな。 思い出の、人生を決定づけた、そんな一曲ってなんだろう? 聞こえなくてもいいものが聞こえるって苦痛だろうけど、他人の...
じんわりとする話ばかりの短編。 個人的にはオルゴールの音色がニガテなので、このお店に足を踏み入れることはないだろうが、どんな音楽を選んで貰えるのかには興味があるな。 思い出の、人生を決定づけた、そんな一曲ってなんだろう? 聞こえなくてもいいものが聞こえるって苦痛だろうけど、他人の役に立つこともあるってことよ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
耳が聞こえすぎるオルゴール店主が客の心の音楽を聴きとりオルゴールにするという北国の観光地、たぶん小樽を舞台にしてほっこり進む連作短編集。「よりみち」で耳の聞こえない息子の話には胸が詰まってしまった。「はなうた」の恋人たち、「おそろい」のバンドの4人組、「ふるさと」の母親、「バイエル」のピアノの上手な少女の未来は明るいかな。「おさきに」では老夫婦の思い出を絡め、オルゴール店主と隣のコーヒー店のウエイトレスの明るい未来をほのめかして、廃線路と桜の情景が浮かんではんなりおわるところがこの作家らしい。
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すごく読みやすくてスラスラ読めた。 頭の中に景色やお店の絵が浮かぶ。 タイトルから想像したストーリーとは違っていて感動。 「よりみち」はジーンときた。 「おそろい」も好き。 こんなオルゴール店があったら行ってみたい。
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ふるさと と バイエル が好きでした。 さらりと読める作品です。 思い出の音楽ってあるよね。私の心に残ってる音楽は何だろう。
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私も「自分の心の曲」でオルゴールを作ってみたいです。 なかなかオルゴールに視点を当てることがなかったので新しい感じがしました。 オルゴール、欲しくなってきましたw
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どこがいい、とはうまく言えないけれど、妙に、心の奥を刺激されるお話でした。 進もうとしているときには、傷が痛むものだから。 大丈夫。
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あずかりやさんが面白かったので、そのテイストのものをと思って読んだ本。 言い方は悪いが劣化版と思ってしまった。 ストーリーはありきたり。特に心に残るものもなく、読んでいる時に引き込まれるものもなく。 舞台は小樽かな?素敵な街の雰囲気はよかった。、
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瀧羽さんの小説、いつもやさしくて温かくて好きです。うさぎパン、ネバーラ、左京区、どの作品もほっこり読んでいました。 久しぶりに触れてみて、再確認。 衝撃の展開や人間の深部にある昏いものなどが、あからさまに見えるわけではない。 そこにいて生きているひと、その人たちが抱える人生のあ...
瀧羽さんの小説、いつもやさしくて温かくて好きです。うさぎパン、ネバーラ、左京区、どの作品もほっこり読んでいました。 久しぶりに触れてみて、再確認。 衝撃の展開や人間の深部にある昏いものなどが、あからさまに見えるわけではない。 そこにいて生きているひと、その人たちが抱える人生のあれこれや、報じられる事件にならない、でもその人にとって大切な事象が、じんわり浮かび上がるようなおはなし。 自分にはどんな音楽が流れているんだろう。 主人公の「秘密」もありそうで、妄想ふくらみます。 それと、小樽で、散歩がしたくなりました。
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瀧羽さんらしい話だと思いますが、幻冬舎特有の帯の煽りで興醒め。それでも最初と最後の話は良い出来でしたし、最後は非常にうまいと思いました。
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言葉から連想しながら読み進めていたけど、どれもいい意味で裏切られる。そう来るのか、みたいな。なんだこれ、楽しいじゃないか。 初めて本屋で見た時、読み終えてない本があったから買わなかったけど、そのあと本屋に行ったらなくて。どうしても読みたくて別の本屋に買いに行ってよかった。
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