ののはな通信 の商品レビュー
恋から愛へ、そして、もっと広義の人が人を想う尊さや生きている意味や価値、根源的なものを感じさせてくれる作品。2人の女性の手紙だけで、それが展開されていく。言葉を使ったやりとりで物語られているのに、言葉の難しさや虚しさも問いかけていて… 私が思い描く存在意義や愛だなぁ〜としみじみな...
恋から愛へ、そして、もっと広義の人が人を想う尊さや生きている意味や価値、根源的なものを感じさせてくれる作品。2人の女性の手紙だけで、それが展開されていく。言葉を使ったやりとりで物語られているのに、言葉の難しさや虚しさも問いかけていて… 私が思い描く存在意義や愛だなぁ〜としみじみなりました。とくに、はなちゃんの手紙は、私にはない、可愛らしさや素直さ、大胆さや聡明さ、抜け感、コケティッシュなところ、そして品があり、皆に愛される雰囲気が好きでした!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ののとはなの運命の恋の軌跡を、二人が送りあった手紙を読むことで辿っていく物語。 読んでいるだけでこちらまで震えてしまうくらい強く思いのこもった文章で、二人の燃え上がるような恋の追体験をさせてもらった。 物語後半へ読み進めていくと、学生時代の激しい恋は徐々に形を変え、お互いの幸せを願い、記憶を胸に生きる大きな"愛"となったのが分かった。 この物語は、そういった変化や進歩にかなり見どころがあったように感じる。 はなと手紙やメールでやりとりをしていた頃のののは、様々なテーマに対して悩み続けていた。しかし物語終盤、心の中のはなと対話するようになってからはそれぞれの答えを自分なりに見つけている。(なぜはなは難民キャンプに残ったのか、となりに感じる気配など) レビューでは終わり方がもやっとしたと言っている人が多いので心配していたけれど、個人的にはこの物語で提示された様々な疑問が綺麗にまとめられてて、満足して読了できた。 改めて、素敵なおはなしだった。私も彼女らのように深く人を愛してみたい。また三浦さんの作品を読んでみようと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女子高生の野々原茜と牧田はな。親友同士から愛への感情へと変わっていくのを自覚し始める。 それを守ろうとする気持ちと裏切りの行為が二人の将来に生き方が分かれていく。 40代になりお互いに連絡を取り合うようになり、尊重しあい理解を深めていく。
Posted by
友情とか愛情とか家族とか一言で括ろうとすると、こぼれ落ちてしまうなにかがある。しをんさんはいつだってそのこぼれたものを丁寧に掬って、素敵な物語を作り上げる。10代から40代までの2人の往復書簡だけで、不思議なくらい情景が、そして気持ちが伝わってくるからすごい。はながいつだって自分...
友情とか愛情とか家族とか一言で括ろうとすると、こぼれ落ちてしまうなにかがある。しをんさんはいつだってそのこぼれたものを丁寧に掬って、素敵な物語を作り上げる。10代から40代までの2人の往復書簡だけで、不思議なくらい情景が、そして気持ちが伝わってくるからすごい。はながいつだって自分の気持ちに正直で、何にも縛られずにいつでも自由に羽ばたける人だってこと、ののは誰よりもわかっていたから、あそこまではなに執着したのかな。人生を支えてくれる宝物のような記憶は、時に逆に足枷にだってなりうるんだなとしんみりしました。
Posted by
実際の時代背景に沿ってののとはなの文通が続く物語 所々で泣いてしまい最後はののと叫びたい気持ちになった 最初はこの関係が男女であったらありえないとも思っていたけど中盤から性別がどうでもよく人間同士なのだと思った 生きていくこと尊重すること自我を通すこと それでも愛すること壮大なテ...
実際の時代背景に沿ってののとはなの文通が続く物語 所々で泣いてしまい最後はののと叫びたい気持ちになった 最初はこの関係が男女であったらありえないとも思っていたけど中盤から性別がどうでもよく人間同士なのだと思った 生きていくこと尊重すること自我を通すこと それでも愛すること壮大なテーマの作品だった
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み切っちゃった。 最近流行りのXの読書垢の方のポストで何度か見かけてた。三浦しをんさんの本。『舟を編む』より先に手に取ってしまった。 ののはなという優しい響きから、もっとポワンとした印象を思い描いていたんだけど、なかなかひりつくものもあり、最後にはずいぶんと大きなテーマに辿り着いていた。 「のの」こと野々原茜と「はな」牧田はなという高校の同級生の手紙のやりとりで綴られる2人の半生。どうやら2人は私と同世代らしい。交換日記、ではないのよね。毎日会う2人なのに、短いものだとメモのやり取り、わざわざ家で書いてきたものを渡して後で読んでもらう。これもわざわざ郵送、時には速達にしたり「親展」としたり。 2人の関係はいつしか友情を超え、恋愛とお互い認識される。そして最初の別れ。数年の月日を経て大学生になった2人はまたやり取りを始める。 更に2000年代、メールというツールが登場し、違う人生を歩んでいる2人は三たびやり取りを始める。外交官の妻となってアフリカに駐在するはなと東京でライターをしているのの。 面白いのは、15歳から始まる書簡の文章が、時を経てきちんと老成されていってること。と言っても2011年が最後だから、まだそこそこ若いとも言えるんだけど。 はながいたアフリカの国はどうやら架空の国らしい。ルワンダを連想したけど、特に決まったモデルがあるわけではなく、いくつかの出来事を組み合わせてあるように思えた。 きっちり結末をつけたい人には、少し消化不良を起こさせるかもだけど、私はじんわりとしたものが込み上げてきた。
Posted by
なんと深い作品なのか 2人の女性の手紙のやり取りを通しての作品です。 それぞれの人生観や価値観、愛とは何か、善とは何か……。 明確な答えは出ないものの、一つの信念が見えてくる。 ただし、第一章は少々退屈。 大学生以降、特に後半は「2人はどうなるの?」とハラハラしながらも読み終えた...
なんと深い作品なのか 2人の女性の手紙のやり取りを通しての作品です。 それぞれの人生観や価値観、愛とは何か、善とは何か……。 明確な答えは出ないものの、一つの信念が見えてくる。 ただし、第一章は少々退屈。 大学生以降、特に後半は「2人はどうなるの?」とハラハラしながらも読み終えた。 心に残るフレーズもたくさんありました。
Posted by
読み始めてしばらくはどっちがののちゃんでどっちがはなちゃんか区別つかなかったけど、読み進めるうち性格が際立ってくる。返信がなかなかなくて一方通行が続くと、どうしたのかな?何かあったのかな?と心配しちゃうくらい、面白かった。最後どうなったかまで書いてくれてないから気になるけど、物語...
読み始めてしばらくはどっちがののちゃんでどっちがはなちゃんか区別つかなかったけど、読み進めるうち性格が際立ってくる。返信がなかなかなくて一方通行が続くと、どうしたのかな?何かあったのかな?と心配しちゃうくらい、面白かった。最後どうなったかまで書いてくれてないから気になるけど、物語の終わりとしてはあれでいいのかな。
Posted by
ののはらさんと、はなちゃんの手紙の交換日記のような小説。実際の時代の出来事に沿って進んでいく。 自分にはこんなに仲の良い友達⁈は居ないし、書いて文章になるような出来事はほとんどない。 でも、擬似体験しているかのような気持ちになったり、他人の話を聞いているような感じになったり。 他...
ののはらさんと、はなちゃんの手紙の交換日記のような小説。実際の時代の出来事に沿って進んでいく。 自分にはこんなに仲の良い友達⁈は居ないし、書いて文章になるような出来事はほとんどない。 でも、擬似体験しているかのような気持ちになったり、他人の話を聞いているような感じになったり。 他人の話って、どうでもいい内容だと思いながら聞いてる話題って中にはあるよなー。と、小説の中でも思う場面はサラッととばしてみたり…。 なかなかの長文でした。 自分には理解出来ない部分の描写が多くて。 他人にさほど興味のない自分にはじっくり読み進めるのが難しいお話だった気がした。 もちろん好みの問題です。
Posted by
娘に絶賛されて借りた本。 三浦氏の本は、ささるものとささらんタイトルのふり幅がすごい(悪口ではない)んやけど、この本はすごかったね…。 なんというか…。 今後、他人さんにおすすめする本のリストに入れてもいいかもしれない…。 ののとはなの手紙だけで構成されている本。 やりとり...
娘に絶賛されて借りた本。 三浦氏の本は、ささるものとささらんタイトルのふり幅がすごい(悪口ではない)んやけど、この本はすごかったね…。 なんというか…。 今後、他人さんにおすすめする本のリストに入れてもいいかもしれない…。 ののとはなの手紙だけで構成されている本。 やりとりする手紙だけで、まあ、なんとすごい情報量のあることか。 また、こちらが受け取るものの多いことか。 わたしは昭和51年生まれなので、ののとはなはわたしよりもちょっとだけ年上、バブル世代の方々なので余計に読みやすいのかもしれへんけど、いやいや…。 平成末期生まれの娘にもズドンとささってたから、世代も時代も関係ないっすよ…。 少女時代から妙齢になるまでの半生(いやもう人生やな)を手紙でつづるわけやけど、文面が時代ごとにびみょうに違うのがすごい。 少女時代の手紙なんて…(笑)。 書いてた、書いてたわ、わたしもこういう手紙…、と、なつかしさすら…(笑)。 また、最初の一枚目の手紙で「かい人21面相」について言及(しかも「追伸」で。わかる。昔の手紙には必ず「追伸(P.S)」を入れていた)しているのを読んで、 「その時代!?」 と、ガタッとなった。 その後すぐに、具体的な日時も書かれるんやけど、これだけで 「アッ」 って思える人は多い。はず…。というか、同年代やからか(笑)。 少女時代の手紙はまだ昭和の夢が詰まってて面白いけど、大学時代の章は、ちょっとだけ中だるみもあった。 と、いうか、この時代のはなちゃんにちょっと 「おい…」 ってなったんやけど(笑)、でもこの時代なくしてはこの先もないわけで(人としても、物語としても)ちゃんと意味があるんやなあ…と…。 いけいけどんどんに見えるはなちゃんの大学生時代も、そういう時代やもんな…。 その後のメールになってからは、読んでるこっちが、ののとはなの近況を知りたいから 「手紙! 早く!」 ってなっていく…(笑)。 ここからは怒涛よ。 互いのことを書く手紙なのに、スケールがどんどん大きくなるのは、二人が大人になっているからやなと思った。 少女時代から連綿と続く手紙からうかがえるだけでも、彼女たちをとりまく世界が大きくなっている。 いいなと思うし、世界が広がるからこそ、互いの存在を感じ合えるのかと最後は泣いてしまった。 恋愛小説というにはあまりにも尊い。 自分の気持ちを吐露できるほど信頼できる相手は、恋愛対象であるほうがいい、と、いう固定観念は残念ながらわたしにもある。 でも、そうでもないんやなあ。 いややっぱり、そうあるんかなあ。 恋愛って何やろう。あと、健全って何やろう。 わたしはたぶん健全すぎるから、ののとはなにはならん。 健全やねんけど、だからって(わたしは)純粋ではない。 ほんで、多くの人は不健全で純粋なものに憧れるんかもしれへんし、それを形にすると愛。なのか。と、思った…。 でも、不健全やったやろうか。そんなこともない気がする。 文章を、手紙を書くということにも思い入れがあるのなら、そういう意味でもこの本はぐっとくるかもしれない。 手紙や文章で伝えるのって、話すのとはまた違う温度と距離があるもんね…。 わたしは自分でも文章を書くので、その尊さはそれなりにわかるつもり。 ほんで、あて先もなく、日記のような独り言のような文章をずっと書いているかもしれん。 ふたりはあて先があって、いいな。うらやましいとも思う。
Posted by
