ののはな通信 の商品レビュー
女の子二人の交換書簡からはじまり、どんな物語が綴られるのかと思っていたら。最終的には大人になるまでが手紙という形でお互いの近況、お互いへの想いを伝えるだけのお話。 女子高生の遣り取りには、途中何度かへこたれそうになったがどうにか読了。 相手を思い遣る気持ちだけで構成された物語。
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幾つになっても書簡形式や日記形式の本がにがてだ。決してわたしに向けて書かれたものではないのに、隠れて読んでいるような罪悪感に駆られてしまう。 息苦しいまでの、愛、愛、愛。それはとても、自己充足的な。どちらかの視野がもうほんのすこしでも開けていたならば、二人の未来は異なっていたのか...
幾つになっても書簡形式や日記形式の本がにがてだ。決してわたしに向けて書かれたものではないのに、隠れて読んでいるような罪悪感に駆られてしまう。 息苦しいまでの、愛、愛、愛。それはとても、自己充足的な。どちらかの視野がもうほんのすこしでも開けていたならば、二人の未来は異なっていたのかもしれない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ジャケ買いしたのであるが、買って正解。大満足の一冊となった。 人を愛することの苦悩、女性が女性を愛することの苦悩が、とてもよく伝わってきた。 ちょうど今私にも愛する相手がいる。そういう時にこうしたいい恋愛小説を読むと、私もつくづく相手を大切にしたいと思うことができた。 ののはなと事情は異なるが、私の場合もずっと寄り添える相手ではない。いつこの糸が切れてしまうか、常にビクビクしている。そうなった時にどうやって相手のことを忘れて、日々を過ごしていけばいいのだろうと心配している。 高校生だったののはなのそれが参考になるわけではないけれど、胸がつぶれる思いがしたアラフォー・バツイチ子持ちです。 そして、高校生の頃に付き合っていた相手を、別れた後も数十年も想い続けて生きること。苦しくないのかなと思ってしまう。 磯崎さんが、ののはなを「思考や感じ方が似ている」と言う。ののが答えたとおり、多感な頃を一緒に過ごしたせいというのは大きいだろう。 思考や感じ方が似ているから、想い続けられるのだろうか。そうとも限らないか。でも、思考や感じ方が似ている相手と一緒に過ごすことは楽しい。そこから恋愛感情が生まれる。離れた後も、相手が何をして何を思っているかがとても気になる。
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高校時代に経験したことは、今でも自分の根底にあるというのは、わかる気がする。 ののが、はなのダンナさんを、ちっちゃいと表現したのが、ちょっと残念だった。二人の愛だけが最良なものではないと。ので、結局、ののとはなに対して、私は共感してないんだと思う。 でも、手紙なのに、情景がわかる...
高校時代に経験したことは、今でも自分の根底にあるというのは、わかる気がする。 ののが、はなのダンナさんを、ちっちゃいと表現したのが、ちょっと残念だった。二人の愛だけが最良なものではないと。ので、結局、ののとはなに対して、私は共感してないんだと思う。 でも、手紙なのに、情景がわかるというのは、本当にすごい。
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手紙なので 話し口調の文章で表現力が素晴らしいです 女性同士の 愛のお話し 恋じゃなくて愛情 そやけど 恋人として終わって離れて 別の人生を歩んでいたからこそ 20年以上経っても 愛で繋がってるのだと 美しいまま心の奥にあるもの みんな持ってる あのまま恋人でいたら きっとそ...
手紙なので 話し口調の文章で表現力が素晴らしいです 女性同士の 愛のお話し 恋じゃなくて愛情 そやけど 恋人として終わって離れて 別の人生を歩んでいたからこそ 20年以上経っても 愛で繋がってるのだと 美しいまま心の奥にあるもの みんな持ってる あのまま恋人でいたら きっとそうではなくなってしまうから 別れたからよかったというか 一緒じゃないじゃらこそ 続く情愛やよなと 女性同士やでとかじゃなく男女でもある事 とか思うのは 純粋ではなくなった わたしのひねくれた見解かな? 地震 人は身近な人が巻き込まれない限り 対岸の火事 心は傷むけど 日常に埋もれていく でも 東日本の地震は思い出すと 涙が出て胸が苦しくなるなぁ 私は無力で無能やなと思って 今を大切にしようと思う
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一度図書館から借り、延滞を希望したら既に予約済みで。頓挫 今回また目にしやっと読めた。 スティホームでもあり何時間かで読んだ。 野々原茜こと「のの」と牧田はな「はな」との 女子高校生、女学生の二人の書簡 小中高一貫のミッション系のお嬢様学校 望まずして同じ環境にいた私めには(あ...
一度図書館から借り、延滞を希望したら既に予約済みで。頓挫 今回また目にしやっと読めた。 スティホームでもあり何時間かで読んだ。 野々原茜こと「のの」と牧田はな「はな」との 女子高校生、女学生の二人の書簡 小中高一貫のミッション系のお嬢様学校 望まずして同じ環境にいた私めには(あるあるはなし)で、ひとまず自分が「のの」でともが「はな」 ののみたいに頭はよくはないけどとりあえずの話の綾で。 キャピキャピ話で、そりゃあやまのようなメモのような手紙のやり取り あってすぐまた帰宅後のやりとり ふーん、こんな感じで終わるのかと思いきや そこは三浦しをん」こんなものではない。 そうよね。 「女子校あるある」で憧れてもないけど、ウソでお姉さまを作ったり 否定はしないけど、同性への気持ちは? 全体を前半、中盤、そして終わりと括られる 単なる浅い、薄ペラいのではなく 外交問題そして内戦と 舞台が変わる、ネタバレになるので載せられないけどー 本文よりー 女の人ってむずかしいなと、つくづく思う。働いても働かなくても、家庭を人生の中心にしてもしなくても、いろいろ注文をつけられるのだもの。実際には何も言われなくても、どうと思われてるのかと なんとなくビクビクしてしまう。 その結果細かい立場の違いによって 女同士であってもうなかなか通じあえなくなる。どんどん分断されていく このむずかしさ、生きにくさは 男性から感じるむずかしさと表裏一体になっているものだと思う。ー はなは優しく強いひとだね。 人として何者かに突き動かされたのでしょうー そしてその正直な気持ちに素直に従った。 やはり人間やむにやまない心情に突き動かされる、 ただそこに打算やずるさが働きなかなか実行はしない。 こうあってこそ 三浦しをんの描く「はな」だよね。 さすがの三浦しをんです。
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面白かった。 高校生のテンション高めなメモ、ハガキ、大人になったらメールもと、往復書簡形式で話が進んでいく。デザインも可愛いし、読んでいて気持ちに共感できた。 2回目(2022/03/25) 高校時代は学生らしい授業中のメモで瞬発的なやりとり、秘密の話や長文は手紙(昭和でま...
面白かった。 高校生のテンション高めなメモ、ハガキ、大人になったらメールもと、往復書簡形式で話が進んでいく。デザインも可愛いし、読んでいて気持ちに共感できた。 2回目(2022/03/25) 高校時代は学生らしい授業中のメモで瞬発的なやりとり、秘密の話や長文は手紙(昭和でまだネットがないから。にしても速達を気軽にバンバン使って文通するのお金持ち!って感じたけど、昔は安かったのかな?) 毎年はなの一方通行な年賀状と転居のお知らせでやっとすこーし反応するののの対比、好き。 間が空いて、振られたののが冷たくあしらっているのがわかる大学時代のはがき、 2人が大人になってからメールのやりとり、、、どの媒体も、年相応の言葉遣いや環境を感じる媒体の違いがよりリアルだった。 話の途中で、ゾンダ共和国が気になって調べてみてもメーカーしか出てこず、唯一これだって思ったサイトはアフリカへの募金サイト。 他は野のはな通信の読書ブログしか出てこなかったから、ゾンダが架空の国ってことに遅れて気づいた笑 それほどリアルな情勢の描写と、内で暴れるものへの応えとしてはなが取った選択が、らしいなと思った
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私は永遠に死後の世界を生きます。今後、生あるかぎり、私はあなたに愛し愛された記憶とともに、もがくことをやめて土の中で静かに眠ります。この埋葬は、あなたと私でしたことです。 (P.151 )
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花柄のかわいい装丁に惹かれ、女子高生のかわいい手紙のやりとりかと軽い気持ちで読み始めたものの 壮大な愛の話 前半は思ってたのと違う感と二人の強過ぎる想いについていけずしんどかった 読み進めても衝突、すれ違い、諦め、なんか色々しんどかった ずーっと苦しかったような気がする
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女の子の文通だけがずうっと続くので、途中止めようかと思いましたが、三浦さんなら何かあるはずと期待をこめて読了しました。うん、読んでよかった。最後はののさんのメールだけになってしまって気にはなりますが、女の子の成長をじっくり感じられる物語でした。
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