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三浦しをん(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2018/05/26
JAN 9784041019801

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商品レビュー

3.5

244件のお客様レビュー

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2024/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙の絵のように、可愛い話だと思った。 勿論、話の内容、テーマ、展開はけっして可愛いばかりではない。 だいたいLGBTの問題が主要テーマの1つ、自分と家族や友人、世間とのズレ、特に自分自身の感情、感覚に対する自分自身の常識や理性との解離など、重苦しい話が主体として出てきてもおかしくはないのに、それでも可愛い話と思えるのは、「のの」こと野々原茜と、「はな」こと牧田はなの、最初は文通で、後になってはメールで語り合う2人だけの秘密通信が、少女時代の感覚のまま結構な歳になってまで続いていくからだと思う。 2人はミッション系女子高校の同級生。学校では普通に同級生として振る舞いながら、お互い意識しあって文通し、文通によって自分たちの感情、感覚を曝け出していくうちに、2人の心の中にある感情が友情から愛情に変わっていく。それは、2人にとって初めての性を伴う恋愛だ。 しかし2人の恋は裏切りをもって終わる。その裏切り行為は2人が本格的に付き合い始める前の話。自分の心を確かめるためにとった愚かな行動。そしてそれは、相手の愛情を疑った軽はずみな行為でもある。それが許せなかったのかも知れない。 別れた2人は、それぞれの別々の人生を歩んでいくことに。しかし、それでも2人は暫くたって文通を再開し、手紙、メールを通して、自分たちの初恋が自分たちの最高の恋であったこと、でも再び付き合うことは無いことも分かっている。2人はまだ愛し合っていること、これからも、そして死ぬまで愛し合っていくことを確認する。それは恋を超越し、純粋な愛へと昇華していくことを表している。 野々原茜は、同性しか愛せない自分の心を偽らず、自分の同性との行為を恥じず、世間に敢えて隠すこともせず、堂々と生き、日本中を取材しながら執筆活動をしていく。 牧田はなは「のの」と別れた後、異性と付き合う。そして外交官の男性と結婚、夫と共に世界各国を廻る。「のの」との恋と違い、夫とは優しい愛で結ばれている。世界中を巡ることは「はな」の夢。それを夫との結婚で受動的ではあるが叶えることが出来た。だからではないだろうが、「はな」は積極的に「外交官の妻」がすべき役割を演じる。そしてそれは、遣り甲斐のある役割であり、天職のように感じていたはずだった。「のの」とのメールの遣り取りからもそう窺える。 にもかかわらず、「はな」が取った行動。それは夫との離婚。そして、今日、明日の命さえ分からない紛争地域へ。1人だけでなのか、或いは現地で知り合った人達と共になのか分からないが、友人、家族の心配をよそに向かう行動。 「はな」もまた、自分の居場所と言うか自分の行くべき場所を見つけ、向かって行ったのかも知れない。 何はともあれ、2人は本来居るべき場所に行き、本来在るべき姿で生きていくを決めたのだろう。 この小説はLGBTの課題をベースに、殻をぶち破り、堂々と生きていく2人の女性を描いているのだと思う。それが重苦しく無く可愛いのは、作者の表現力によるものと思う。

Posted by ブクログ

2024/03/22

書簡体小説は結構好きなのよ。書簡と書簡の間を想像するのが好きなのかもしれない。 最後はそこに行き着くのか……

Posted by ブクログ

2024/03/17

歳を重ねて読み返したい本 学生の頃の私は若さを持ってこの本に反発し、今はわかるわかると読み、将来の私はどう読むだろう 手紙なのに2人の個性が、積み重ねた人生が時に瑞々しく時に熟成され描かれる 手紙は箱に入れられてあっちへこっちへと移動してきた。この本もきっと「箱」だと信じて…...

歳を重ねて読み返したい本 学生の頃の私は若さを持ってこの本に反発し、今はわかるわかると読み、将来の私はどう読むだろう 手紙なのに2人の個性が、積み重ねた人生が時に瑞々しく時に熟成され描かれる 手紙は箱に入れられてあっちへこっちへと移動してきた。この本もきっと「箱」だと信じて……

Posted by ブクログ

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