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ひと の商品レビュー

4

426件のお客様レビュー

  1. 5つ

    113

  2. 4つ

    204

  3. 3つ

    74

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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2024/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

両親を相次いで失い20歳にして独りになってしまった聖輔。大学を辞めざるを得ない状況になり、縁あって惣菜屋で働き始め… 人の縁って不思議だなと思いつつ読む。いろいろな人がいて繋がっていく人もいれば、離れていく人もいて… でも全ては自ら選んでいるのかもしれない。そんな事を考えた。 聖輔の決して腐らず、一歩ずつ歩みを進める姿は応援したくなり、もっともっと人に頼っていいんだよと声をかけたくなった。 優しい人が周りにたくさんいたのはきっと彼の人徳。 人との出会いを活かすも殺すも自分次第なのかもしれない。人はひとりでは生きていけないんだとしみじみ。 心温まる小説だった。

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2024/06/02

コロッケ食べたい。 ひとりぼっちってあるけど、ひとりで居続けなくてもいい。 40年ってあっという間なのかもしれない。 だけど 急がないが、とどまらない。 一緒にいたい人ができてよかった。 入院中にホールのポプラ図書でお借りしました。 寄贈してくださった方、ありがとうございま...

コロッケ食べたい。 ひとりぼっちってあるけど、ひとりで居続けなくてもいい。 40年ってあっという間なのかもしれない。 だけど 急がないが、とどまらない。 一緒にいたい人ができてよかった。 入院中にホールのポプラ図書でお借りしました。 寄贈してくださった方、ありがとうございます。

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2024/05/30

何もかもを失って、それでもやっていく。生きていく。 簡単なことじゃない。 でも必ず助けてくれる人はいる。

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2024/05/29

2018年刊。20歳迄に両親共に亡くし、大学も中退を余儀無く…。さ迷うように踏み出した弱い一歩から、偶然の縁を掴んで進んでいく主人公の日々。視点は常に一定。時間軸が前後したり、視点が切り替わったりとか無しで、或る意味で淡々と進む。セリフ・想い・情景のリズムが独特で、個人的には好印...

2018年刊。20歳迄に両親共に亡くし、大学も中退を余儀無く…。さ迷うように踏み出した弱い一歩から、偶然の縁を掴んで進んでいく主人公の日々。視点は常に一定。時間軸が前後したり、視点が切り替わったりとか無しで、或る意味で淡々と進む。セリフ・想い・情景のリズムが独特で、個人的には好印象。重厚な文学作品を望む人にはお勧めしない。主人公は、秀才くんでは無いが、ベースの人間性・感性はかなり大人だと思う。自分が20歳の時はどうだったろう?等とは考えない方が良さそうだ。読後感も良かったです。感謝。

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2024/05/04

久しぶりに、一気読みした作品。 最後の終わり方も良かった! 文章がストレートで、だからこそ心情がよくわかる。 揚げたてのコロッケが食べたくなりました。 うちの近所にも、お惣菜屋さんがあれば いいのにな。 他の作品も読んでみたい。

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2024/05/03

東京で一人暮らしをしながら大学に通う二十歳の聖輔のもとに、母が急死したとの訃報が届いた。 それは、すでに3年前に父を事故で亡くした聖輔が天涯孤独となったことを意味する。 大学を中退し、家計を切り詰めながら今後の生活を考えていたところ、商店街の揚げ物の匂いが漂う惣菜屋で足が止まった...

東京で一人暮らしをしながら大学に通う二十歳の聖輔のもとに、母が急死したとの訃報が届いた。 それは、すでに3年前に父を事故で亡くした聖輔が天涯孤独となったことを意味する。 大学を中退し、家計を切り詰めながら今後の生活を考えていたところ、商店街の揚げ物の匂いが漂う惣菜屋で足が止まった。 メンチをまけてもらったことをきっかけに惣菜屋でアルバイトとして働くことを志願し、聖輔の新たな生活が始まる。 主人公である聖輔が置かれた状況は大変なものだが物語は淡々と進み、心の動きもわりとあっさりしていた。 読んでいてしばらくは、あらすじから想像した重苦しさのようなものがなかったのが意外だった。 読み進めるうちに、冷静に現実を受け入れることができ、一人で現実的な判断・対処をしようとしていた聖輔が、様々な人との交流によって成長していく物語なのだと感じられた。 登場人物たちの優しさはどれも押し付けがましさはなく、皆それぞれ違う優しさにあふれていたのが良かった。 ラストはとても爽やか。多く描きすぎていないことで、その爽やかな余韻が強く残る終わりだった。

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2024/04/17

物語に波があるというよりは最初から最後まで緩やかでその中に主人公の生活が溢れていて読みやすい本でした。大学生という若さで大切な家族の死を2度も経験して、社会人になって既存の人間関係と新しい人間関係の両方の中で生きら主人公。話が緩やかだなと感じるのは主人公の冷静さや落ち着いてること...

物語に波があるというよりは最初から最後まで緩やかでその中に主人公の生活が溢れていて読みやすい本でした。大学生という若さで大切な家族の死を2度も経験して、社会人になって既存の人間関係と新しい人間関係の両方の中で生きら主人公。話が緩やかだなと感じるのは主人公の冷静さや落ち着いてることまた彼の礼儀正しいところから来ているのではと。読みながらこの本に声援を送っている感じでした。

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2024/04/10

「一人の秋」 親を亡くして残ったもの。 生きていくために取捨選択を素早くできたことによって、ギリギリの生活をする前に動き出せたのだろう。 「一人の冬」 上京してまで会いに来た。 本当に貸し借りがあったとしても、それは支払い終わっているというのに今更になって言うのは集りだろ。 ...

「一人の秋」 親を亡くして残ったもの。 生きていくために取捨選択を素早くできたことによって、ギリギリの生活をする前に動き出せたのだろう。 「一人の冬」 上京してまで会いに来た。 本当に貸し借りがあったとしても、それは支払い終わっているというのに今更になって言うのは集りだろ。 「一人の春」 少しずつ将来は決まって。 同情は全くないとは言い切れないだろうが、それでも色んな人が気にかけてくれるのは人柄のおかげだろ。 「夏」 想いを口に出す事により。 呼び出して遠回しに手を引くよう言うなど、完全に自分の負けを認めているだなんて思ってもないのだろ。

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2024/02/17

この作者の本を初めて読んだ。「27000冊のガーデン」に出てきて知った。中高生におすすめしたい。とてもいい本だと思う。文章短め。会話文多め。主人公の性格の良さに心洗われる。一人っ子で父を亡くし、母も亡くしたとは、どれほどの絶望だろう。残された貯金(けっして多くない)を大切にしなが...

この作者の本を初めて読んだ。「27000冊のガーデン」に出てきて知った。中高生におすすめしたい。とてもいい本だと思う。文章短め。会話文多め。主人公の性格の良さに心洗われる。一人っ子で父を亡くし、母も亡くしたとは、どれほどの絶望だろう。残された貯金(けっして多くない)を大切にしながら、アルバイトで生きていく。コーヒー代や電車賃を節約するシーンがとてもリアルで身に沁みて応援したくなる。いとうみくの「車夫」の主人公、吉瀬走と似ている。こういう子は、絶対に幸せになると思う。終わり方も良かった。

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2024/02/08

コロッケ食いたい ってな事で、小野寺史宜の『ひと』 久し振りにええ本読んだなぁって感想です。 心に染みるって言うか、すんなり綺麗に心を洗い流してくれる様な……。 また、色々と考えさせてもらう感じじゃね。 両親を短期間で亡くし、1人で生きて行かざるを得ない聖輔に触れてく人...

コロッケ食いたい ってな事で、小野寺史宜の『ひと』 久し振りにええ本読んだなぁって感想です。 心に染みるって言うか、すんなり綺麗に心を洗い流してくれる様な……。 また、色々と考えさせてもらう感じじゃね。 両親を短期間で亡くし、1人で生きて行かざるを得ない聖輔に触れてく人々は良い人も居れば、嫌な人も居る。 辛い経験を乗り越えしっかり生きて行く聖輔はマジカッコええし尊敬するわ! 自分の事、自分の子供達の将来の事が不安になる事もあるけど、これ読んだらもっと先の事も色々と考えないと、って思いました。 ホントにええ本じゃなぁ、紹介してくれた @_aya027 さんにはありがとうって言いたいね 小野寺史宜さんは初めて読んだけど、他の作品も気になるから読も 最後にラストが堪らんね! 聖輔カッコ良すぎるぜっ!尊敬するぜっ! 2020年51冊目

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