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ひと の商品レビュー

4

432件のお客様レビュー

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    117

  2. 4つ

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2023/11/07

二十歳で両親を亡くし、一人になってしまった聖輔。大学も中退し日々の生活を生きるのに精一杯。人は一人では生きていけない、人と人との繋がりや縁といったものがどれほど大切なものか改めて思わされました。聖輔の人柄もあって素敵な人が集まってくれる。支えられ着実に一歩を踏み出して歩いていける...

二十歳で両親を亡くし、一人になってしまった聖輔。大学も中退し日々の生活を生きるのに精一杯。人は一人では生きていけない、人と人との繋がりや縁といったものがどれほど大切なものか改めて思わされました。聖輔の人柄もあって素敵な人が集まってくれる。支えられ着実に一歩を踏み出して歩いていける。とても良い作品でした。聖輔に幸あれ!と願わずにはいられませんでした。

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2023/11/01

状況は重いけど、飄々としてフラットな文章なので読みやすい。 会話文多め。その会話のあっさり加減がリアル。

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2023/10/18

高校生の時に父親を亡くし、また母をも亡くし大学を中退せざるを得なかった主人公がお腹を満たしてくれた惣菜屋で働くことになり… 主人公の聖輔がとても良い子。それに限る。だからみんな助けてあげたいって思う。 けど最後も良い子すぎて…うぅ。

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2023/10/02
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高校生の時に父親を、20歳で母親を亡くしてしまい身近に頼れるまともな親戚がおらず、鳥取から上京して大学に通っていたが中退して、商店街の総菜屋でアルバイトを始めた主人公の物語だった。 主人公が色々な人と出会い、関わっていく中で自分の将来や夢について考えるようになり、少しずつだが前向きに頑張っていく姿に少し感動した。 ※「ひと」「まち」「いえ」のシリーズだが、なかなか順番通りに借りられなかったため、順番通りに登録していない。

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2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても心温まる話だった。 両親を立て続けに亡くし、大学を中退した僕、柏木聖輔は、砂町銀座の惣菜屋田野倉でバイトを始める。55円の手持ちで、残り一つだった50円のコロッケを買おうとしたところをおばあさんに譲り、そこから店長の督次さんにメンチカツを50円に負けてもらって、残ったご縁。お金をたかってくるおじさんとか、女の子を巡って牽制かけてくる慶應生とか、そういう人もいるけれど、なんといっても僕が良いやつ。道もベースも人に譲る優しさと、人に頼らない潔癖さがあって、でも最後に、好きになった青葉だけは譲らない。人材は譲れても人は譲れない、そこにもこのタイトルが沁みた。お金をとにかく節約する様子も共感できるし、青葉と二人であらかわ遊園や銀座散歩でお金を使わないデートをして、それを楽しめる二人の関係性がとてもよい。彼女を作るのもベースを続けるのも、そんな余裕はないと言ってきた聖輔に、何もかもあきらめなくてもいいんじゃない?って声をかけられる青葉が素敵だし、青葉をそれで好きだと認識する流れも胸熱だった。熱々の惣菜屋のコロッケが食べたくなった。

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2023/09/15

すき。 これめっちゃくちゃすき。 ノンストップで一気に読んで、ラストページの最後の一文読み終わって本を閉じた瞬間、感極まって表紙をしばらくなでなでしてしまった… ストーリーがへんに広がりすぎず、聖輔の生活圏内でコンパクトに、静かに進んでいく等身大さで、地に足ついた地道な物語にな...

すき。 これめっちゃくちゃすき。 ノンストップで一気に読んで、ラストページの最後の一文読み終わって本を閉じた瞬間、感極まって表紙をしばらくなでなでしてしまった… ストーリーがへんに広がりすぎず、聖輔の生活圏内でコンパクトに、静かに進んでいく等身大さで、地に足ついた地道な物語になっていて説得力がある。 後半はもうずっと涙止まらず、聖輔がまわりのひとたちの温かさに触れて心を震わせる場面ではたまらず号泣。 とにかく主人公の聖輔がとても魅力的。 二十歳にしては落ち着いた雰囲気の青年で、感情を爆発させるような場面もほぼなく、割と流されがち、でも淡々としているようでいて、内面の熱いものがちゃんと伝わってくるという、本当に素晴らしい人物描写でした。 読んで良かった、ほんとうに。

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2023/09/09

重なる不幸にもめげず、前を向いて進んでいく青年に心から応援したくなった 小野寺先生の本はこれが初めてだが、他の本も是非読んでみたい 読んでいて優しい気持ちになれる本、久々に出会えた!

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2023/09/25

出だしがとてもいい。 惣菜屋の揚げ物の美味しそうな匂いが伝わる描写。「どうせなら 熱々を食いな」と、熱々のメンチを差し出す 優しい 惣菜屋さん。それを受け取る 主人公、 聖輔。そこで人と人が結びつく。そして大きな出会いとなっていく。 でもその直後に読者は聖輔が大きな悲しみを抱え...

出だしがとてもいい。 惣菜屋の揚げ物の美味しそうな匂いが伝わる描写。「どうせなら 熱々を食いな」と、熱々のメンチを差し出す 優しい 惣菜屋さん。それを受け取る 主人公、 聖輔。そこで人と人が結びつく。そして大きな出会いとなっていく。 でもその直後に読者は聖輔が大きな悲しみを抱えていたことを知る。そこから目が離せなくなる。 聖輔はとてもいい人 。人がいい。人を気遣い 、自分を抑えている。大きな 悲しみがあったにもかかわらず 、人を信じる。それだけに危うい。その危うさが心配になりページを進ませる。 各章のタイトルが「一人の秋」「一人の冬」「一人の春」「夏」。一人という語が付いてないのが「夏」の最終章。そこがミソ。 そして多様するインテリアショップの「ニトリ」という語、そして聖輔は鳥取県出身。父親は鳥居酒屋。章タイトルの「一人」、ここまでくれば単なる語呂合わせとは思えない。“とり”という音が多様されるのが。 羽ばたけ、というエールなのかな?私はそう捉えた。 お勧めの秀作です。 2019年 本屋さん大賞2位

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2023/08/17
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いつぶりだろう、こんなにスラスラ読めたのは。読み初めてからあっという間だった。人物描写があまりに見事で、次々と情景が浮かんでくる。遠くの親戚より近くの他人。猫のぶぅには思わずクスッと笑ってしまった。 21歳の聖輔はすでに一生分の悲しさを味わったかもしれない。でも真面目すぎるくらい真っ直ぐ生きる彼には、これから先たくさんの愛を受け取れるだろう。

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2024/06/02

世の中捨てたもんじゃ ないですね。 たとえ物語のなかでも こんな青年に出逢える なら♡ 情けは人のためならず を地で行く聖輔くん。 心から応援したくなる 聖輔くん。 あー揚げたてコロッケ 食べたいな♪

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