エンジニアリング組織論への招待 の商品レビュー
「情報の非対称性」を軸に昨今のソフトウェア開発現場や組織に横たわる課題を紐解いていく、と雑にまとめ。 個人的には非常に漠然と感じていたことを整理してくれた感じでスッキリしました。 かねてより、自分が進化生態学を専門としていたことはこの業種の理解に相当役立っていると感じていたけ...
「情報の非対称性」を軸に昨今のソフトウェア開発現場や組織に横たわる課題を紐解いていく、と雑にまとめ。 個人的には非常に漠然と感じていたことを整理してくれた感じでスッキリしました。 かねてより、自分が進化生態学を専門としていたことはこの業種の理解に相当役立っていると感じていたけど、それは偶然ではなくて必然でもあるのだなー、と。 一方、読んでしまったからにはこれを活かさなければ、という思いも持ったのでした。ひとまず、同じように読んだ人、同僚と対話してみたい。
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自分が何となくもやもやと考えていたものがきちんと言語化されており、インデックスとしてメタ的に理解するのにも向いていると感じた。 一方で個々の説明はそれほど十分でもなく、体系的に理解するというよりはあくまで横断的にインデックスとして理解するいう印象で、この本を元に気になる部分は知識...
自分が何となくもやもやと考えていたものがきちんと言語化されており、インデックスとしてメタ的に理解するのにも向いていると感じた。 一方で個々の説明はそれほど十分でもなく、体系的に理解するというよりはあくまで横断的にインデックスとして理解するいう印象で、この本を元に気になる部分は知識を深めていくという読み方が良さそうと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
プロジェクトは、不確実性を有しており、その不確実性をどのように減らすかがマネジメントの醍醐味であると思う。 一つの解は、自律型組織を作ることである。各自が、プロジェクトの成功に必要なことを、自ら行動していけば、自ずと良い結果が生まれる。ただし、①チームを組む以上、自律的に行動できる人ばかりを集められるというのはほとんどない。自律的に行動できない人に対してはマイクロマネジメントをするのだが、将来的には自律できるように配慮することが必要である。②もちろん役割を分けることも効率的ではあるが、限定合理性が生まれ、ポテンヒットが生まれる。この点でもプロジェクト全体を見渡して動ける自律型人材が必要である。 エンジニアリングとは、「役に立つものを生み出す」ことである。役に立つという曖昧な言葉は、つまり不確実なことであるという意味になる。 ▼人生観 怒っている人は、何に対して怒っているのかを知るべし。なぜなら、怒っている理由こそ、その人が大切に考えていることだから。 新入社員の能力やモチベーションはコントロールできないが、指示の出し方や行動のフィードバックはコントロールできる。コントロールできることに目を向けるべき。 クードエイドを飲むなという用語は、誰かの思想信条を無批判に受け入れるなということである。
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まさにこういう本を求めていた。 ビジネス書と技術書の中間的な内容で、現場のエンジニアはもちろん、開発組織に関わるマネジメント層はもれなく読んで損はないと思う。 個人的には、特に技術的負債やアジャイルの話が参考になった。 数は多くないものの、数式を用いた説明もあるので、アレルギー...
まさにこういう本を求めていた。 ビジネス書と技術書の中間的な内容で、現場のエンジニアはもちろん、開発組織に関わるマネジメント層はもれなく読んで損はないと思う。 個人的には、特に技術的負債やアジャイルの話が参考になった。 数は多くないものの、数式を用いた説明もあるので、アレルギーある方は注意が必要かも。
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2018に賞などで評価されていたのが気になって積んでおいたのをようやく読んだ。 エンジニアリングを不確実性の削減であると位置づけてどのように活動し組織を作り運営すべきかを著者の主観を交えながら説く。 個人や育成観点の1,2章は特に目新しい知見はなかったが、不確実性という軸を持っ...
2018に賞などで評価されていたのが気になって積んでおいたのをようやく読んだ。 エンジニアリングを不確実性の削減であると位置づけてどのように活動し組織を作り運営すべきかを著者の主観を交えながら説く。 個人や育成観点の1,2章は特に目新しい知見はなかったが、不確実性という軸を持って整理されているので読みやすい。 3章のアジャイルについてはきちんと勉強したことがなかったので単なる開発手法ではなく、思想や経営に近いものとして捉えている点や歴史的な経緯も面白い。意思決定の先送りのメリットについても正しく理解できていなかったことがわかり勉強にもなった。 ただ全体として章間の繋がりがわかりにくく大きな流れが見えないので、4章のチームやスケジュールマネジメントは浮いているように見えるし、5章の組織の話題は急に大きくなったように見える。ところどころ冗長で論旨が見えなくなるところもある。 個人としては所謂SIer側の人間なので、限定合理性の発揮されやすい環境でどこまで顧客や上位層を巻き込めば組織的に実践できるのかイメージがつかないなあ。個人の視座に不確実性の削減の意識を追加するのが当面の取り組みか。
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企業の組織構造と技術アーキテクチャの相関性など、この2分野をリンクして語る本は他に見当たらない気がして貴重。 興味を引くぶんナレッジが凝縮されているが、ちょっと深堀りするには他の書籍を読むなども必要。 実際に著者の講演を聴く機会があったので、その際おすすめしてもらったのは「ビ...
企業の組織構造と技術アーキテクチャの相関性など、この2分野をリンクして語る本は他に見当たらない気がして貴重。 興味を引くぶんナレッジが凝縮されているが、ちょっと深堀りするには他の書籍を読むなども必要。 実際に著者の講演を聴く機会があったので、その際おすすめしてもらったのは「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」 組織論について確かに参考になる話が多い。(読書中)
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不確実性を減らし情報処理能力を上げるための手法論が網羅的にまとめられている。個人的に刺さったのはコミュニケーションが「情報の非対称性」を解消するためのものだという話。巻末に参考文献一覧のリストがほしかった
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エンジニアリング、組織、開発手法、アーキテクチャに関する様々な問題、現代の考え方をまとめている本です。 具体的な手法が載っているわけではなく、「こうして軋轢・不和が起こる」「なぜそれが起こるのか」「解決されるために取り入れる考え方」ということを、これでもかというくらい詳しく紹介...
エンジニアリング、組織、開発手法、アーキテクチャに関する様々な問題、現代の考え方をまとめている本です。 具体的な手法が載っているわけではなく、「こうして軋轢・不和が起こる」「なぜそれが起こるのか」「解決されるために取り入れる考え方」ということを、これでもかというくらい詳しく紹介しています。 とにかく話題が豊富で、それぞれの用語や考え方をひたすら掘り下げているので、あくまで「納得する」ための本であって、これを有効に活用して具体的に…というものではありません。 ・いいところ 現代のシステム開発に関わる考え方を、(著者の考える)背景も含めて理解することができます。 説明もかなり平易で、スラスラと読むことができます。 歴史的背景、著名な考え方・発言などを紹介してくれるため、単なる筆者の思い込みではなく、裏付けを元に理解することができます。 ・悪いところ 話題が豊富すぎるため、節の単位で頻繁に話題が変わり、最後にまとめとしてそれらが繋がっている…気がするのですが、置いていかれます。きっと著者は相当頭がいいのだと思いますが、それぞれの節を結びつけて思考を理解するのはとても大変…というか私には無理でした。断片的にパーツ(節)ごとに理解はできるのですが、「結局どういうこと…?」という疑問が常に生じました。 どの用語につけても、定義や背景をひたすら掘り下げていくので、説明によっては冗長と感じるかもしれません。また、歴史的背景などとの結びつけを、あくまで著者の考えを元に行っているため、「そう考えるとうまくいく」のであって、話題によっては強引なこじつけと感じるかもしれません。 全体的には、一度は読んでおくとシステムやサービス、組織が生じる歪みを理解できるようになるためおすすめです。ただ、この本全体を通して全てを"一貫して"理解するのは相当至難の業だと思います。
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不確実性に対応する方法 将来 方法不確実性 目的不確実性 経験主義、仮説思考 他人 情報の非対称性 限定合理性 コミュニケーション コントロールできることとできないことを分けて考える 観測できないことは変えられない 他人の内面など リアル...
不確実性に対応する方法 将来 方法不確実性 目的不確実性 経験主義、仮説思考 他人 情報の非対称性 限定合理性 コミュニケーション コントロールできることとできないことを分けて考える 観測できないことは変えられない 他人の内面など リアルオプション 仮説を検証しながら徐々に進める 傾聴、可視化、リフレーミング 自己説得 ラーニングゾーン 心理的安全性と責任 承認 存在承認 行動承認 結果承認 ストーリーテリング 自己開示 感情の共有 価値観の共有 返報性の原理 SMART 具体的 計測可能 到達可能 関連性 時間制限 アジャイル 不確実性に対応できている状態 タスク管理 不確実性を考慮 相対的なボリュームで管理 プラニングポーカー タスク消化率 ベロシティ 統計的に計測 最悪、最善 リーンキャンパス 顧客の課題 顧客セグメント 独自価値 解決策 チャネル 収益の流れ コスト構造 測定項目 競合優位性 振り返り ゴール再認識 現状整理 良かった点 問題洗い出し 問題深堀り 対策策定 組織 権限移譲と期待値確認 組織、コミュニケーション、外部リソース調達の設計 ゴール設定と透明感の確保 技術負債の見える化 権限移譲レベル 命令する 説得する なぜやるのか 相談する 合意する 上司と部下の権限レベルが同じ 助言する 尋ねる 委任する 上司への確認なしに実施できる 技術負債 理想のシステム状態に対す機能追加工数と現状脳内システムに対する機能追加工数の差
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第6回ブクログ大賞 ビジネス書部門受賞 「不確実性」をメインテーマとした本書が、 話題になったビジネス書たちを押しのけ大賞を受賞!
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