エンジニアリング組織論への招待 の商品レビュー
1.思考のリファクタリング エンジニアリングとは不確実性を減らし、物事を実現すること 不確実性(エントロピー)が下がる=情報を得ること →情報を生み出す仕組みが大事! 人は事実を正しく認知できないという前提に立つ 経験主義はわからないを行動に変換し、一歩でも早く正解にたどり...
1.思考のリファクタリング エンジニアリングとは不確実性を減らし、物事を実現すること 不確実性(エントロピー)が下がる=情報を得ること →情報を生み出す仕組みが大事! 人は事実を正しく認知できないという前提に立つ 経験主義はわからないを行動に変換し、一歩でも早く正解にたどり着く思考の補助線 遅延した意思決定=小さく失敗し、成功確率が上がるまで巨額の投資判断は行わない 資産を微分して利益、 利益を微分してビジネスモデル という流れの中で無形資産をコストと見なしてカットしてはいけない=局所最適になる恐れがある 2.メンタリング 高い目標が認知フレームを広げる 4.学習するチームと不確実性マネジメント スケジュールマネジメントは制約スラックを削減すること 制約スラックはリソース制約(属人化)と依存制約(クリティカルパス)がある
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私は文化展示イベントの制作をしており、本書の想定読者である、いわゆるIT業務従事者ではない。しかし、本書は大きな枠組みから問題を捉えることで、自分の思考、行動を考え直すことができる。 まず、様々な開発手法の思想的ルーツをたどることで、組織で働く限り、必ず発生する問題に対処する「...
私は文化展示イベントの制作をしており、本書の想定読者である、いわゆるIT業務従事者ではない。しかし、本書は大きな枠組みから問題を捉えることで、自分の思考、行動を考え直すことができる。 まず、様々な開発手法の思想的ルーツをたどることで、組織で働く限り、必ず発生する問題に対処する「真の教養」が得られる。 中でも納期の見積もりの話や組織構造はコミュニケーションコストの構造であることを指摘した点は示唆的だった。
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エンジニアリングに関する組織論、思考法、マネジメント視点で書かれた本書は、なぜ開発がうまくいかないか、その不確実性について論理立てて構成して書いてある。 一度読むだけでは本書はなかなか身につかず、経験をしながら都度参考にする良書。 著者の経験とインプット量を想像した上で、本書は再...
エンジニアリングに関する組織論、思考法、マネジメント視点で書かれた本書は、なぜ開発がうまくいかないか、その不確実性について論理立てて構成して書いてある。 一度読むだけでは本書はなかなか身につかず、経験をしながら都度参考にする良書。 著者の経験とインプット量を想像した上で、本書は再読の価値があり、自分なりに思考するのに非常に適した本。
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プロジェクトの不確実性について様々な視点でまとめられていて読みやすい内容でした。 この本からもった詳しく知りたい事については別の本で補うこともできると思う。
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【文章】 読み易い 【ハマり】 ★★★★★ 【共感度】 ★★★★★ 【気付き】 ★★★★・ ・自分自身や、自分が大切にしているものに危害を加えられそうになったときに怒りの感情が立ち上げる ・論理的思考によって、ソフトウェアを組み上げる事が可能であるという前提に立ったプロ...
【文章】 読み易い 【ハマり】 ★★★★★ 【共感度】 ★★★★★ 【気付き】 ★★★★・ ・自分自身や、自分が大切にしているものに危害を加えられそうになったときに怒りの感情が立ち上げる ・論理的思考によって、ソフトウェアを組み上げる事が可能であるという前提に立ったプロセスが、ウォーターフォールをはじめとする設計主義的プロセス ・観測できないものは制御できない ・ティーチングによる他者説得よりも、自分で気付く自己説得を重視する ・「エンジニアリング」とは、不確実な物事の曖昧性を減らし、具体化・明確化していくこと。つまり、情報を生み出し、不確実性を削減すること ・不確実性は、環境不確実性(未来の事は分からない)と、通信不確実性(他人の事は分からない)の二つに分かれる ・プロフェッショナルは、不確実性の高い事から着手していき、詰めの精度を高くする ・「考える」は行動で、「悩む」は心の状態 ・経験主義によって、仮説の検証を行う ・通信不確実性が局所最適化を生む ・「アジャイル開発」とは、開発手法を指す言葉ではなく、開発する組織の在り方を指す言葉 ・不確実性を減らすためには、どうすべきかを常に問い続ける姿勢 ・盲目的に標準プロセスに従う開発は、「アジャイル開発」とは言わない ・プロジェクトは終了する事を目指し、プロダクトは終了しない事を目指す ・ソフトウェア産業の根底には、東洋思想に影響を受けたヒッピー文化が流れている ・ソフト開発受注者は、明確な計画と契約を定義し、そこを責任分界点とすることで自己防衛を図る、それによって「限定合理性」が生まれてしまう
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全く予想してなかった思ったよりアカデミック寄りでした。でも全てを不確実性と向き合うためと考えるのはとても腑に落ちる。やはりマーケット不安重視のプロダクト向き組織とスケジュール不安重視のプロジェクト向きに組織での差が納得できた。興味があるセクションとあまり参考にならないセクションの...
全く予想してなかった思ったよりアカデミック寄りでした。でも全てを不確実性と向き合うためと考えるのはとても腑に落ちる。やはりマーケット不安重視のプロダクト向き組織とスケジュール不安重視のプロジェクト向きに組織での差が納得できた。興味があるセクションとあまり参考にならないセクションの差が激しかったものの読んで良かった。参考になった。
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アジャイルという意味が知りたくて読んだ。 内容はビジネス書的な内容も含み、ソフト開発以外にも応用ができる事が書かれた本と感じた。 良書。
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ITとエンジニアがビジネスに貢献するために考慮すべき観点・課題が経営論や著者の経験から生まれた教訓の観点からまとまっている。ITに携わる方にはオススメしたい本
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
僕が気に入ったのは、「メンタリング」についてです。 エンジニアの現場では、「メンター」とは名ばかりで、実際は「上からの押しつけ」のようなところがあります。 この本ではその解決策を具体的に示してあり、勉強になりました。 次は実行ですね。
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1章は退屈、難しい。 5章は、IT業界で仕事をするものにとって、納得、理解できとても参考になった。まさしく自分の考えや経験のリエンジニアリングができた感じ。 2章も中々興味深い内容。 全章再読中。
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