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砂漠 の商品レビュー

4.1

322件のお客様レビュー

  1. 5つ

    120

  2. 4つ

    109

  3. 3つ

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2020/10/02

主人公たちの学生生活は、私の遠い昔のぐで~とした学生生活とはかけ離れていた。緊張する場面での彼らの行動ににハラハラどころかイライラし、旧帝大の頭の良さってなに?! 卒業時に莞爾が「本当はおまえたちみたいなのと、仲間でいたかったんだよな」に納得。個性豊かで似た者同士ではない多様な仲...

主人公たちの学生生活は、私の遠い昔のぐで~とした学生生活とはかけ離れていた。緊張する場面での彼らの行動ににハラハラどころかイライラし、旧帝大の頭の良さってなに?! 卒業時に莞爾が「本当はおまえたちみたいなのと、仲間でいたかったんだよな」に納得。個性豊かで似た者同士ではない多様な仲間関係、東堂、南の賢さに憧れた。 南の「とんとんがいいじゃない」の考え、静かな柔らかさを携えた穏やかさに惹かれる。 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」の学長の台詞は、中年の私は実感。 春夏秋冬の月日が進む仕掛けに驚き、あっという間に読了。 大学の研究室で夜な夜な麻雀やっていた仲間の傍らで、漫画を読んでいた私って‥と今更ながら後悔した。 なんてことはまるでない。 本書は学生時代に読みたかった。 さて、本日も砂漠に向かいますか‥

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2020/09/24

大学生の5人が麻雀に合コンに励み、時には犯罪者だって追いかける!青春エンタメ小説! 読んだら自分の大学時代を思い出して懐かしくなりました。 若干ではあるけど、麻雀の解説もあって、大学時代に試験前日なのに徹夜麻雀してた頃を思い出しました。(もちろん寝ずにテストを受けて、...

大学生の5人が麻雀に合コンに励み、時には犯罪者だって追いかける!青春エンタメ小説! 読んだら自分の大学時代を思い出して懐かしくなりました。 若干ではあるけど、麻雀の解説もあって、大学時代に試験前日なのに徹夜麻雀してた頃を思い出しました。(もちろん寝ずにテストを受けて、なんとか単位貰ったけど笑)

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2020/09/18

人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。懐かしく思うのはいいが、あの頃はよかったとは思わないこと。←心に響いた言葉。人間は、いろんな感性の人と交わって成り立ってること。

Posted byブクログ

2020/09/10

何冊目かの伊坂幸太郎。 西嶋が好き。 電車とかで読んでると、たまにププってなって困る。押しつけすぎないメッセージ性が好き。 でも、大学時代に出会っていても友達にはなれないタイプだ。歳をとって、こういう人って貴重だなぁと思えるようになった。 「やりきれない話」が本当にやりきれな...

何冊目かの伊坂幸太郎。 西嶋が好き。 電車とかで読んでると、たまにププってなって困る。押しつけすぎないメッセージ性が好き。 でも、大学時代に出会っていても友達にはなれないタイプだ。歳をとって、こういう人って貴重だなぁと思えるようになった。 「やりきれない話」が本当にやりきれなかった。 でも、歴史が変わったって、目の前の1匹しか救えなくたって、それでも良いから、目の前の人(犬)を救うんですよ! ってたしかに歴史か変わったからなんだ?って初めて思った。なんで歴史が変わっちゃいけないのか? 生まれてこなくなっちゃうからとか? 北村のたまにある、「なんてことは、まるでない」もなんかツボだなぁ。 鳥井はエラい。 強くてカッコいい。 東藤も南ちゃんも、よく考えたら北村以外、キャラの濃すぎるメンバーだな。 気負わずゆっくりなのに、楽しめる珍しい本だった。

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2020/08/21

ー砂漠だって潤うし、花は咲く。 仙台の国立大学に進学し、どこか冷めた気持ちで俯瞰的にクラスメイトと関わっていた北村だが、風変わりな4人と徐々に仲良くなっていく。おちゃらけた鳥井、奇跡をおこせる南、無表情美人の東堂、世界平和を願ってやまない西嶋。麻雀ではじまり、くだらない日常を過...

ー砂漠だって潤うし、花は咲く。 仙台の国立大学に進学し、どこか冷めた気持ちで俯瞰的にクラスメイトと関わっていた北村だが、風変わりな4人と徐々に仲良くなっていく。おちゃらけた鳥井、奇跡をおこせる南、無表情美人の東堂、世界平和を願ってやまない西嶋。麻雀ではじまり、くだらない日常を過ごし、取り返しのつかないことが起こり、そしてまた日常が戻ってくる。社会という砂漠に出る前の大学時代の友情が、自分にとって何よりのきらめく宝物になっていく。 伊坂ワールド全開!! こんなことが伏線に?!ってなるから、何でもワクワクしながら読めてしまいます。 最初は、西嶋くんがうるさくって、こういう人嫌いだなぁとか思っちゃってたんですが、なんか段々嫌いじゃないなぁ!と思い始めました(笑) 大学時代って本当に貴重な時間。有にもなるし、無にもなる、それが自分次第な場所だと思います。 大学時代には、救いどころのないように感じられた社会への一歩に必要なのは、大学時代の友情であり、思い出であり、、、大学生のあの時期って自分にとってここまで大切なものになっているとは〜!と、実感しました。大学時代は、贅沢な時間でした。 砂漠だって悪くない!

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2020/08/12

 伊坂さんで検索して、評価が高いだけの理由で読みましたが、出会えて良かった作品。 西嶋みたいなタイプに出会ったら、今までの自分なら面倒だからと関わりを持たなかったと思う。 今は勿体ないことをしてきたかもと嘆きすらすることが不思議。 口だけではない西嶋みたいな人はなかなかいないだろ...

 伊坂さんで検索して、評価が高いだけの理由で読みましたが、出会えて良かった作品。 西嶋みたいなタイプに出会ったら、今までの自分なら面倒だからと関わりを持たなかったと思う。 今は勿体ないことをしてきたかもと嘆きすらすることが不思議。 口だけではない西嶋みたいな人はなかなかいないだろうけど、付き合う前から決めてしまっていたら、出会う確率は更に下がる。 月並みかもしれないけど、出会いは偉大。 人も本も何でも。

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2020/08/11

5年ぶりに再読。 学生時代の何にも、誰にも取り繕うことなく、思うがままに純粋に行動し、思考する五人の大学生のお話。 こういう感覚に戻れる人間に、この話を知っている人と接することができれば嬉しいと思う。

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2020/06/14

個性的な登場人物の描写が印象に残る作品だった。特に本作の主人公である北村よりも西嶋の性格は読んでいてとても興味を引き立てられた。タイトルである『砂漠』という環境の中で彼らのような波乱万丈な大学生活を感じられてとても良かった。

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2020/05/31

最初はなんだかめちゃくちゃでアブナイ人間にも思われた西嶋がどんどん魅力的に感じられてきて、一番好きな登場人物になった。 犯罪者と鉢合わせたり超能力がでてきたり、現実味がない部分もあるにはあるが、全体に散りばめられた伏線、ユーモアやジメジメしない前向きな明るさなど、最後まで楽しく...

最初はなんだかめちゃくちゃでアブナイ人間にも思われた西嶋がどんどん魅力的に感じられてきて、一番好きな登場人物になった。 犯罪者と鉢合わせたり超能力がでてきたり、現実味がない部分もあるにはあるが、全体に散りばめられた伏線、ユーモアやジメジメしない前向きな明るさなど、最後まで楽しく読めた。

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2020/03/23

[〜だと思った。なんてことはまるでない。]という主人公の感情表現が好き。 このセンテンスがそれぞれの段落における主人公の気持ちを簡潔に表現していて気持ちの変化を理解しやすい。

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