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砂漠 の商品レビュー

4.1

299件のお客様レビュー

  1. 5つ

    114

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2024/06/10

伊坂幸太郎さんが描く青春物語。 殺し屋は出てこないけど、ちゃんと伊坂ワールドだった。 大学生の青年たちの友情や成長が描かれるわけだが、気づいたら個性豊かな彼らにすっかり愛着が湧いており、500頁と結構な長編にも関わらず、物語が終わってしまうのが寂しかった。 なんといっても、西...

伊坂幸太郎さんが描く青春物語。 殺し屋は出てこないけど、ちゃんと伊坂ワールドだった。 大学生の青年たちの友情や成長が描かれるわけだが、気づいたら個性豊かな彼らにすっかり愛着が湧いており、500頁と結構な長編にも関わらず、物語が終わってしまうのが寂しかった。 なんといっても、西嶋くんの存在感が半端ない。「砂漠に雪を降らす」ことができると言ってのける彼だが、頭で考えるより大事なことがある、目の前の困っている人を助けるのは当たり前なのだと、有言実行する熱い思いのあるヤツなのだ。 大学生活。私は就職に失敗して進学したくちで、せっかく大学へ行けるならと、学生会に入ったり、友人とサークルを立ち上げたり、これまで避けてきたであろうことにも挑戦していった。彼らのような冒険はなかったし、悩みも多かったけど、振り返るとやっぱり楽しかった、かな。 自由で貴重な大学生活を仲間たちとともに過ごせたこと。それこそが素晴らしいなぁと。彼らにとって、人生のなかでかけがえのない四年間になっただろうな。 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」

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2024/05/30

麻雀やってみたくなる。平和(ピンフ)の立ち位置が分かったらもっと面白いだろうな〜と思った。西嶋良いキャラしてるよね。東堂嬢も大好き。 伊坂幸太郎は連作短編作品が好きだけど、この作品は大学生特有の曖昧な立場や経験が表現されてて歯痒さと懐かしさを感じた。

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2024/05/28

ちょうど大学生になったばかりの私には、現実的であり非現実的であるように感じた。 無意味な無駄な大学生活を送っていきたいと思う。

Posted byブクログ

2024/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語として面白かった。とは思うけど それだけかなという印象。 オチはわりと序盤で読めたし 娯楽本。それ以上の感動はなかったです。 ただ、1つだけなるほどと思ったのは 「なぜ、新興宗教にハマってしまう人がいるのか」 今まではずっと、それは心が弱いからだと 思っていましたが 「学生をやっているうちは常に道標があって 必ず次はどうするべきかが決められていた。 でも大人になったら急にご自由にどうぞ! と言われてしまう。 全員がそれを出来るわけじゃないし 宗教はこうしたら幸福になれる、 このくらいお布施をしたら偉くなれる が決まっているから 答えが決まっていてわかりやすい。 そういう人はそれに縋ってしまうんだ」 という言葉にはなるほどな!と感心しました。

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2024/05/18

「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」 これは私が生きていて常に思っていることで、どんな時も1番大切で楽しかった記憶には家族や友人、恩師がいるとつくづく感じる 今年大学を卒業し新社会人となり、大学生の時のような時間の余裕や自由さは減ったけれど、それで...

「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」 これは私が生きていて常に思っていることで、どんな時も1番大切で楽しかった記憶には家族や友人、恩師がいるとつくづく感じる 今年大学を卒業し新社会人となり、大学生の時のような時間の余裕や自由さは減ったけれど、それでもやっぱり同期や先輩の温かさのお陰で毎日楽しい この作品は「ぼくら」シリーズの大学生版って感じがして、ありそうで、でもちょっと無茶で、側から見たらキラキラした日常が描かれていた 大好きな作品の1つになった!

Posted byブクログ

2024/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5人の大学生仲良しグループの日常を描いた青春小説。 麻雀ができるようになりたくなった。 チルドレンとの繋がりも匂わされていて、そこも個人的には嬉しかった。

Posted byブクログ

2024/05/09

仙台の大学に入学し出会った男女5人。彼らは共に経験した出来事や事件をきっかけとして絆を深め、それぞれを成長させてゆく。 個性的な5人の大学生たちの友情の描き方が秀逸で、濃い友情ではあるのだけれども、どこか付き合いもさっぱりしており、この関係が心地良い。あれよあれよと読み進めるう...

仙台の大学に入学し出会った男女5人。彼らは共に経験した出来事や事件をきっかけとして絆を深め、それぞれを成長させてゆく。 個性的な5人の大学生たちの友情の描き方が秀逸で、濃い友情ではあるのだけれども、どこか付き合いもさっぱりしており、この関係が心地良い。あれよあれよと読み進めるうち、気がつけば5人のことが大好きになっていることだろう。 個性的揃いなメンバーの中でも、最も読者の印象に残っているのは西嶋だろう。 臆さず自分の主張を通し、危なっかしくもどこか愛おしい。まさに愛すべきバカ。そんな彼に感化され、どこか冷めた雰囲気を持つ主人公の北村は変わっていく。 物語は主人公である北村の視点で進んでいくが、彼と彼の彼女である鳩麦の関係同様、鳥井と南、西嶋と東堂の関係もまた、彼らだけのものである。 作中で北村の言う通り、それらをおおっぴらに描かず、ひとりひとりに物語があったであろうことを読者に想像させる余地を残している点に品を感じた。 しかし、作品自体は面白く読みやすい文体ではあるのだが、登場人物の向こう見ずな行動が非常に多く、読んでいてとても疲れたというのが正直な感想。 青臭さと言えば少しは聞こえはいいが、「面白そう」という理由で何度も何度も分かりきった危険な行動を起こすのは、若さ云々を抜いても少々考えが足りないのではと思ってしまった。 物語の大筋に関係のない描写も多く、冗長に感じることもあったが、それ自体が大学生活というものを表しているのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

クリスマスのエピソードがすごく暖かかった。 友達に恵まれてよかったと誇らしげに東堂に話す西嶋ほんとすき

Posted byブクログ

2024/04/30

“今、目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ” 西嶋 “人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである” 校長

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2024/04/25

物語の序盤では面白さが分からず読了を諦めそうになったが、読み進めてみるとあれよあれよと軽快に語られるストーリーが面白い。途中起こった事件には唖然としてショックだったが、その後の登場人物の成長に胸が熱くなった。

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