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砂漠 の商品レビュー

4.1

299件のお客様レビュー

  1. 5つ

    114

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2020/09/10

何冊目かの伊坂幸太郎。 西嶋が好き。 電車とかで読んでると、たまにププってなって困る。押しつけすぎないメッセージ性が好き。 でも、大学時代に出会っていても友達にはなれないタイプだ。歳をとって、こういう人って貴重だなぁと思えるようになった。 「やりきれない話」が本当にやりきれな...

何冊目かの伊坂幸太郎。 西嶋が好き。 電車とかで読んでると、たまにププってなって困る。押しつけすぎないメッセージ性が好き。 でも、大学時代に出会っていても友達にはなれないタイプだ。歳をとって、こういう人って貴重だなぁと思えるようになった。 「やりきれない話」が本当にやりきれなかった。 でも、歴史が変わったって、目の前の1匹しか救えなくたって、それでも良いから、目の前の人(犬)を救うんですよ! ってたしかに歴史か変わったからなんだ?って初めて思った。なんで歴史が変わっちゃいけないのか? 生まれてこなくなっちゃうからとか? 北村のたまにある、「なんてことは、まるでない」もなんかツボだなぁ。 鳥井はエラい。 強くてカッコいい。 東藤も南ちゃんも、よく考えたら北村以外、キャラの濃すぎるメンバーだな。 気負わずゆっくりなのに、楽しめる珍しい本だった。

Posted byブクログ

2020/08/21

ー砂漠だって潤うし、花は咲く。 仙台の国立大学に進学し、どこか冷めた気持ちで俯瞰的にクラスメイトと関わっていた北村だが、風変わりな4人と徐々に仲良くなっていく。おちゃらけた鳥井、奇跡をおこせる南、無表情美人の東堂、世界平和を願ってやまない西嶋。麻雀ではじまり、くだらない日常を過...

ー砂漠だって潤うし、花は咲く。 仙台の国立大学に進学し、どこか冷めた気持ちで俯瞰的にクラスメイトと関わっていた北村だが、風変わりな4人と徐々に仲良くなっていく。おちゃらけた鳥井、奇跡をおこせる南、無表情美人の東堂、世界平和を願ってやまない西嶋。麻雀ではじまり、くだらない日常を過ごし、取り返しのつかないことが起こり、そしてまた日常が戻ってくる。社会という砂漠に出る前の大学時代の友情が、自分にとって何よりのきらめく宝物になっていく。 伊坂ワールド全開!! こんなことが伏線に?!ってなるから、何でもワクワクしながら読めてしまいます。 最初は、西嶋くんがうるさくって、こういう人嫌いだなぁとか思っちゃってたんですが、なんか段々嫌いじゃないなぁ!と思い始めました(笑) 大学時代って本当に貴重な時間。有にもなるし、無にもなる、それが自分次第な場所だと思います。 大学時代には、救いどころのないように感じられた社会への一歩に必要なのは、大学時代の友情であり、思い出であり、、、大学生のあの時期って自分にとってここまで大切なものになっているとは〜!と、実感しました。大学時代は、贅沢な時間でした。 砂漠だって悪くない!

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2020/08/12

 伊坂さんで検索して、評価が高いだけの理由で読みましたが、出会えて良かった作品。 西嶋みたいなタイプに出会ったら、今までの自分なら面倒だからと関わりを持たなかったと思う。 今は勿体ないことをしてきたかもと嘆きすらすることが不思議。 口だけではない西嶋みたいな人はなかなかいないだろ...

 伊坂さんで検索して、評価が高いだけの理由で読みましたが、出会えて良かった作品。 西嶋みたいなタイプに出会ったら、今までの自分なら面倒だからと関わりを持たなかったと思う。 今は勿体ないことをしてきたかもと嘆きすらすることが不思議。 口だけではない西嶋みたいな人はなかなかいないだろうけど、付き合う前から決めてしまっていたら、出会う確率は更に下がる。 月並みかもしれないけど、出会いは偉大。 人も本も何でも。

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2020/08/11

5年ぶりに再読。 学生時代の何にも、誰にも取り繕うことなく、思うがままに純粋に行動し、思考する五人の大学生のお話。 こういう感覚に戻れる人間に、この話を知っている人と接することができれば嬉しいと思う。

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2020/06/14

個性的な登場人物の描写が印象に残る作品だった。特に本作の主人公である北村よりも西嶋の性格は読んでいてとても興味を引き立てられた。タイトルである『砂漠』という環境の中で彼らのような波乱万丈な大学生活を感じられてとても良かった。

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2020/05/31

最初はなんだかめちゃくちゃでアブナイ人間にも思われた西嶋がどんどん魅力的に感じられてきて、一番好きな登場人物になった。 犯罪者と鉢合わせたり超能力がでてきたり、現実味がない部分もあるにはあるが、全体に散りばめられた伏線、ユーモアやジメジメしない前向きな明るさなど、最後まで楽しく...

最初はなんだかめちゃくちゃでアブナイ人間にも思われた西嶋がどんどん魅力的に感じられてきて、一番好きな登場人物になった。 犯罪者と鉢合わせたり超能力がでてきたり、現実味がない部分もあるにはあるが、全体に散りばめられた伏線、ユーモアやジメジメしない前向きな明るさなど、最後まで楽しく読めた。

Posted byブクログ

2020/03/23

[〜だと思った。なんてことはまるでない。]という主人公の感情表現が好き。 このセンテンスがそれぞれの段落における主人公の気持ちを簡潔に表現していて気持ちの変化を理解しやすい。

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2020/02/24

伊坂作品はアイネクライネナハトムジークの見事な伏線回収が印象的だったので、前半のゆったりした進行が大フリなのかと思っていたけれど「あれ?」という終わり方だった。ただ高校卒業と大学入学を控えた今の時期に読むべくして出会った本だなーと思う。こんな学生生活送りたい!

Posted byブクログ

2020/01/04

大学生のときに知ってはいたけど読んでなかった一冊。読み終わって「あのとき読んどきゃ良かった」と後悔しました。 こんな風に大学生活送りたかった!と思わされるし、前身したくなる。 淡々とストーリーは流れていくが、やはり伊坂幸太郎さんの世界観が好き。

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2019/12/13

2019/12/13 以前読んだのは高校時代だったからか。 学生を終えて読むと、以前は「ふーん」で終わっていただろうこの小説の味わいというか 熱のようなものを端と感じている 何とも言い難い読了感に満たされている。 同じ本を読む時期で違う感想となる。 と言う体験はこのごろよくし...

2019/12/13 以前読んだのは高校時代だったからか。 学生を終えて読むと、以前は「ふーん」で終わっていただろうこの小説の味わいというか 熱のようなものを端と感じている 何とも言い難い読了感に満たされている。 同じ本を読む時期で違う感想となる。 と言う体験はこのごろよくしているのだけれど この本こそその最たるものではないか 伊坂幸太郎さんの小説で「ふーん」だった作品が、「かなりとても好き」の部類に動くこととなった。 大学1年生春から4年生冬 そして卒業の春 4人の東西南北と2人の「鳥」 青春だし、若気の無茶だし、大学生らしい色めき (きっと麻雀のことを知っていたらもっと面白いんだろうなぁ) 4年に1度の超能力や、変人だけど熱のある友人 そして(個人的に好きなのは)見守る恋人(鳩麦さん) ありそうなストーリーを「なんて事は、まるでない」と現実に引き戻し(「なんて事はまるでない」がブラフになっているところもある) モラトリアムに浸りつつ、砂漠に出ざるを得ない中での 「なんて事は…」は祈りのようでもある。 うん 言葉にするのは難しい!! 好きなシーンが多い! ・鳩麦さんと北村 ・クリスマスの西嶋を見守る面々 ・南の超能力を使うときの鳥井 ・鳥井のキック などなど、いっぱいあるけどね とにかく、大学を出て時間が経ったからこそ、だろうか とっても素敵な小説で、好きな作品となったのです!

Posted byブクログ