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砂漠 の商品レビュー

4.1

332件のお客様レビュー

  1. 5つ

    123

  2. 4つ

    111

  3. 3つ

    68

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

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2018/03/06

鳥瞰型の主人公が友人との交流を通して感情的になっていくのが印象的だった。何事においても当事者になる事は苦痛を伴う事もあるし、側からみたらバカに見えるかもしれない。しかし、物事を俯瞰しているだけでは、何も得られず、空虚さに包まれるばかりだ。 鳥瞰から近視になった主人公は、個性的な...

鳥瞰型の主人公が友人との交流を通して感情的になっていくのが印象的だった。何事においても当事者になる事は苦痛を伴う事もあるし、側からみたらバカに見えるかもしれない。しかし、物事を俯瞰しているだけでは、何も得られず、空虚さに包まれるばかりだ。 鳥瞰から近視になった主人公は、個性的な仲間との様々な経験を通し、辛さと一緒にかけがえの無い贅沢を得られたのだと感じた。 もちろん現実では劇的な出来事やこれほど個性のある友人に恵まれる事は少ないが、それでも人の営みを内側で感じていたいと、そう思えた。

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2018/02/12

ちょっと無茶して馬鹿みたいなことをやったり、くだらないこと言ったり、大学生特有のこの雰囲気、いいなぁ。 最後の学長の言葉に持ってかれた。 あの時も良かったけど、今の方がいいと思えるということは、人生悪くない方向に進んでいるんだよな。

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2018/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コノ文庫本で手にして。 ひっさしぶりの伊坂幸太郎。 そして。 よかった‼︎ 大学生、マージャン。 春夏秋冬と、春の章。 真っ先に⁉︎アタシも西嶋くんが大好きになって‼︎ でも、実際の西嶋くんみたら。 どーなのかしら⁉︎と、思いつつ。 思いつつ、ずっ〜と。 よんでましたぁ。 学長の言葉。 『砂漠』って⁉︎ そして、五人のその後を想像してます。

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2018/02/03

とても素敵な本だった。 2018年1冊目にふさわしい! 私は、幹事の莞爾みたいなポジションだったから、この5人がほんとに羨ましい。まあ莞爾には莞爾のよさがあるのだけれど。 伊坂さんの本に出てくる人たちは、ほんとに台詞が素敵だ。前進、前進ですよ。 伊坂さんの本の中で、とても好き...

とても素敵な本だった。 2018年1冊目にふさわしい! 私は、幹事の莞爾みたいなポジションだったから、この5人がほんとに羨ましい。まあ莞爾には莞爾のよさがあるのだけれど。 伊坂さんの本に出てくる人たちは、ほんとに台詞が素敵だ。前進、前進ですよ。 伊坂さんの本の中で、とても好きな本になりました。

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2018/01/25

大学時代のモラトリアムを味わえる作品。 大学時代を思い出し、懐かしみ、ほっこりする作品 帯紹介の、この一冊の世界が変わる、かもしれない。 なんてことは、まるでない。

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2018/01/17

大学生の青春の一つの形、という感じ。大学生活は本当に十人十色だと思うけど、社会人になると途端に何かしらの型に意図せずともはまってしまう。そういう意味では、勉強するしないに関わらず、大学生活はかけがいのないものだったんだな、と何となく思いました。この本にも最後に出てくるし、自分も常...

大学生の青春の一つの形、という感じ。大学生活は本当に十人十色だと思うけど、社会人になると途端に何かしらの型に意図せずともはまってしまう。そういう意味では、勉強するしないに関わらず、大学生活はかけがいのないものだったんだな、と何となく思いました。この本にも最後に出てくるし、自分も常々思っていること:「あの頃は良かった、戻りたいとは思ってはいけない」……これからも大事にしよう。

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2018/01/03

期待値が上がり過ぎて読んでしまった。良かった。けど、どこか物足りない。仲間になっていく様はとてもよい。

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2017/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ノスタルジーは誰もが感じることなんだろうなと思う。大学生にはたしかに鳥瞰型と近視型がいて、西嶋のような奴もいて、南のような子がいて鳥井のような人間がいる。東堂だけは、なぜ自分の人生に出てこないのかと嘆くけれど。 みんな何か成し遂げたいことがあって、それでもうまくできない嘆きや悲しみがあって。何かを変えるために動いたプレジデントマンをどこか讃えながら、それでも法律を犯した彼を捕まえる。 だからこそ、プレジデントマンを捕まえた時の西嶋の言葉は妙に響く。

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2017/11/19

仙台の国立大学に入学した5人の大学生とその周辺の物語。 夜は短し歩けよ乙女とか鴨川ホルモーとかを思い出した。 構成はちゃんと考えられていて、最終的には卒業式まで描かれている。 途中で東川篤哉の小説が浮かんだりもしたが、伊坂作品のユーモアと味のある文体も非常に良い。 気づけば砂...

仙台の国立大学に入学した5人の大学生とその周辺の物語。 夜は短し歩けよ乙女とか鴨川ホルモーとかを思い出した。 構成はちゃんと考えられていて、最終的には卒業式まで描かれている。 途中で東川篤哉の小説が浮かんだりもしたが、伊坂作品のユーモアと味のある文体も非常に良い。 気づけば砂漠に放り出されてしまっている僕だが、このタイミングで読めて良かったのかもしれない。 鳥瞰型から少しずつ地上に降りてくる北村くんも自分の正義を曲げずに臆せず飛び込む西嶋くんも無愛想で物好きな美人の東堂さんもプラマイゼロを好む陽だまりの南さんも鳥井くんや鳩麦さんも皆良い味出してて愛おしかった。

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2022/11/28

よかったー!! という一言しか出てこない読了直後。 やっぱり伊坂さん作品好きです。 北村も鳥井も南も西嶋も東堂も、鳩麦さんも それぞれの立ち位置が、干渉し合わない、それでいて繋がっている関係性がすっごく良くて、みんな好きだなーって思う小説は久しぶりだった。 大学1年の時にこ...

よかったー!! という一言しか出てこない読了直後。 やっぱり伊坂さん作品好きです。 北村も鳥井も南も西嶋も東堂も、鳩麦さんも それぞれの立ち位置が、干渉し合わない、それでいて繋がっている関係性がすっごく良くて、みんな好きだなーって思う小説は久しぶりだった。 大学1年の時にこれを読めていたら私の大学生活も今と違ってたのかな。 私は莞爾とは確実に対極に属していたけれど、彼の言ったことはすごく分かる。 日常に忙殺されながら合間にいい現実逃避になりました。

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