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木曜日にはココアを の商品レビュー

3.9

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    46

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2021/03/21

人と人とのご縁とは不思議なものです。 全く関係ないことなんてないんだな~と思いました。 色になぞらえて素敵な話が詰まっていました。 読み終わったあと、ほっこりしました。

Posted byブクログ

2021/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青山美智子さん2冊目。 ずっとついて行きます!と思った(笑) ページをめくる手が止まらないってこういうことだ。 『お探し物は図書室まで』同様、連作短編集。 舞台は東京とシドニー。を舞台に、12色の心温まるお話が続く。 各章ごとに主役が変わる。一見、軽く読み流せそうな印象を与えるけれど、実は複雑。登場人物たちが(メインであっても早くであっても)そのあとのエピソードでも割と重要な役割を果たす。「あ、きっと次はこの子がメインのお話だな!」と予想するのも楽しい。 そして、内容。すごく深い。 じーんとする言葉やはっとする言葉がたくさん。 気づけるか、受け止められるかは読み手次第。 『お探し物は図書室まで』の小町さんみたいに直接的にリストにしてくれることさえないから、感受性を最大限に上げて、心をオープンにして読む必要がある。 例えば、何度も人々の話に出てきたが、11話・12話で主役となり登場するマコ。彼女は、自分が通う東京のマーブル・カフェ店長のワタルにかけられた言葉から、シドニーで治療中の親友メアリーの心情に思い至る。ワタルはマコとメアリーの事情を一切知らないし、別件での話だったけれど。やわらかい心の持ち主・マコだから、必要なメッセージを受け取り、自分の想いよりも相手を大切にすることができるのだ。 すべては繋がっている。他人事なんて存在しない。 誰もが愛し愛される価値がある愛しい存在。 青山さんの作品を読むとそんな気持ちになれる。 ほんとに好き。

Posted byブクログ

2021/02/17

読書初心者でもスラスラ読めました! 話の展開も面白く、次は誰が主役かな〜と想像しながら読めました。青山さんの作品にハマるきっかけになった一冊です。

Posted byブクログ

2021/02/14

ひょんな事からカフェマーブルで働くことになったワタル。木曜日にココアを頼む女の人を「ココアさん」と心の中で呼んで恋している…。関わる人々がくるくるリレーのように主人公になる短編。人の気持ちになるのって難しいけど、変われた時にあったかいね。最後の物語の結末の続きがみたいな。

Posted byブクログ

2021/02/11

全ての話が輪になって繋がっている感じはとてもよかったと思う ただ、この人の文の作り方とか書き方があまり好みではないかも。

Posted byブクログ

2021/02/11

「鎌倉うずまき案内所」「ただいま神様当番」は少し変わった設定からの再生物語だったが、この作品は割とオーソドックス。 <マーブル・カフェ>とそのオーナーで『マスター』と呼ばれる謎の人物を軸に、一つの物語の脇役が次の物語の主人公になっていくという数珠つなぎ方式の連作短編集。 <マ...

「鎌倉うずまき案内所」「ただいま神様当番」は少し変わった設定からの再生物語だったが、この作品は割とオーソドックス。 <マーブル・カフェ>とそのオーナーで『マスター』と呼ばれる謎の人物を軸に、一つの物語の脇役が次の物語の主人公になっていくという数珠つなぎ方式の連作短編集。 <マーブル・カフェ>の若き雇われ店長が密かに思いを寄せている常連客、仕事は出来るが家事が全く出来ない母親、仕事と環境に行き詰まりを感じ始めている幼稚園の先生、彼が離婚調停の末に結婚出来た女性、五十年連れ添った熟年夫婦、緑に惹かれて緑を描き続ける女性…。 仕事も家庭もうまくやっていそうに見える人も、何だかんだでうまく立ち回っていそうな人も、生き辛さを抱えている人も、みんな頑張っているしみんな何かに躓いたり悩んだりしている。 冒頭の雇われ店長とオレンジのカフェを開いたおじさんが結構好きだった。 なぜシドニーが舞台の話?と思ったら、シドニーの情報誌の公式サイトに掲載されたのが初出らしい。青山さんも実際シドニーで働いていた時期があったとのこと。なるほど。 文字も大きめで話もシンプルなのでスイスイ詠み進めた。謎の『マスター』も良かった。 最後には雇われ店長の話ときれいに繋がって一つの丸になった。スッキリ。 詠み終えてホッとする話、良かった。

Posted byブクログ

2021/02/02

初めての作家さん。 木曜日にココアを頼む女性の話から始まって、次々に人の輪が繋がっていく様が楽しめる連作短編集です。 どの作品も読んだ後、心が暖かくなり、力をもらえました。 オンラインでの繋がりでは難しい、人との繋がりがうらやましいです。

Posted byブクログ

2021/01/25

ちょっと一服に持って来いの連作短編集 さらっと読めます 幸せのバトンリレーですね ちょっと現実感がなく、大人のための童話といった感じです うちの親を見ていると、こんな素敵な老後なんてあるの・・・ 「正しい謙虚さというのは正しい自信、本当のやさしさは本当のたくましさ」、いい言葉...

ちょっと一服に持って来いの連作短編集 さらっと読めます 幸せのバトンリレーですね ちょっと現実感がなく、大人のための童話といった感じです うちの親を見ていると、こんな素敵な老後なんてあるの・・・ 「正しい謙虚さというのは正しい自信、本当のやさしさは本当のたくましさ」、いい言葉です

Posted byブクログ

2020/12/27

東京とシドニーを行き来しながら、登場人物が次々入れ替わりながら、やさしく話が進んでいく。話と話のつなぎ目がきれいだなあと思った。 【読んだ目的・理由】なんとなく気になって 【入手経路】買った 【詳細評価】☆3.7 【一番好きな表現】私はなかったの。何かを望んで胸が熱くなるような...

東京とシドニーを行き来しながら、登場人物が次々入れ替わりながら、やさしく話が進んでいく。話と話のつなぎ目がきれいだなあと思った。 【読んだ目的・理由】なんとなく気になって 【入手経路】買った 【詳細評価】☆3.7 【一番好きな表現】私はなかったの。何かを望んで胸が熱くなるようなこと。私、頭悪いからうまく言えないけど、それって、自分で決められるものじゃないんだよ。これをやりたいとかこれを欲しいとか、こうなりたいとかって、なんていうか、宇宙の願いなんだよ(本文から引用)

Posted byブクログ

2020/12/23

スピンオフからのスピンオフというスタイルで、短編がそれぞれ繋がっていきます。 脇役が次々に主役になっていくという新しいスタイルでした。 人は思わぬところで他人に影響を与えているのかもしれませんね。

Posted byブクログ