木曜日にはココアを の商品レビュー

青山美智子(著者)

2020/08/09

好きなスタイルの小説。もちろんフィクションですが、読み終わった後に『あー人生って色々あるけど、繋がっていて、そして悪くない』とホッとさせてくれる素敵な内容。

2020/06/30

色をテーマにした短編集。
それぞれの物語が少しずつつながっている、優しくてあたたかいお話たち。
自分の色と物語、隣の人の色と物語に、少し思いを馳せたら、穏やかで優しい気持ちになれました。

2020/05/05

どれを読んでも心が温まる素敵な物語です。
短編集ですが、それぞれの主人公が本人達の知らないところで繋がっていています。読み手にだけそれが分かる点も面白いです。普段の自分のさり気ない発言や行動でも、誰かにとっては運命を変えるくらい重要なものになることもあるんだなと感慨深いものを感じます。

2020/04/24

暖かくてほっこりしました。

連作短編で、ちょっとずつ前後の話の人やそれ以外で登場した人が関わってたりして…そこもすごく良かったです。

ゆるやか〜に時間軸が進んでいって
最後、の、その後がまだまだみたいな、と思いました。

満足です(*´∀｀*)
続編とかあったら読みたい気分です。

2020/04/06

わたしにもお気に入りのカフェがあるのです。
2020年4月現在、世の中はいつもと違っていて、お気に入りのカフェのお気に入りの席で、ココアを飲むこともできなくなっている。

日常が戻ってきたら、あのお店のあの席に座って、いつもは紅茶を頼むけれど、ココアを頼んでみようかな。

携帯はオフにして鞄にしまって。
お気に入りの本を読むか、手紙を書くのもいいな。

そんな普通の時間を愛おしいと思える。
まさにこのタイミングで読めてよかった物語です。

少しだけささくれだったハートになりがちなときに、ぜひお気に入りの飲み物とあわせて読んでみて。
できればあったかい飲み物とともに。

2020/01/30

この本を知ったのは開成中学の過去問を本屋で立ち読みしていた時。あまりにも素敵なお話に思わず涙が出てしまいました。本当にたまたま出会えた。調べたら図書館にありそうだったので借りることに。予約してからとても待ちました。卵焼きの他にも涙が出てしまうお話がたくさん。ちなみに卵焼きは、3回読みました。自分と主人公の気質が似ているのでとても共感出来て、グッとくるものがあった。しかしこの話を小学生男子の入試に出すセンス！本当に凄い！その他にもとても好きなエピソードがたくさんあるけれど、やっぱり最後の白が一番好きかな。ニヤニヤを通り越してもう幸せな気持ちいっぱいで涙が出てきてしまう。誰一人嫌な人が出てこないし、本当に気持ちが優しくなれる本。夫も大絶賛していました。何周でも読みたい！そして関係図も描きたい！笑　こんな本に出会えて本当に良かった。

2020/01/10

タイトルのココアのように、ポッと心が温まるような連続短編集。登場人物が皆どこかで繋がっていて、そして全員いい人すぎて、ニヤニヤしながら読みました。所々でホロリとしましたが、再読したら今度は終始泣けてしまうかも。図書庫本でしたが読み終わって購入しようかと思ったのは久しぶりです。

2019/12/28

一杯のココアから始まる温かい12色の物語。
各短編登場人物が少しずつ絡まっていき、全体をほんわかとまとめている。

2019/12/11

ほっこり優しい連作短編集で、読んでよかった。
ココアの温かさがいっぱいの一冊。
甘くて熱々のココア、より好きになった気がする。
登場人物が少しずつつながっていて、最後にきれいな円になる。
なんて素敵。
特に好きなのは、金婚式の老夫婦。
ああいう夫婦って、本当に素敵。
ランジェリーショップも、ああいう風につながった！

2019/10/31

半年くらい前から、彼女はひとりで来て、必ずそこを選んで座る。
オーダーはいつも同じ。
「ホットココアを、お願いします」
雨上がりの雫みたいな瞳で僕を見上げて、肩まで流れる栗色の髪を揺らして。

タイトルと表紙が良かったので。

温かいココアをひとくち含んだような、ほっとする12の短編が連なった連作短篇集。
少しずつ繋がりがあって一周するお話たちは、12人の人生をひとかけらずつ集めましたって感じ。

例えば喫茶店でちょっとの隙間で読むのにいいかな。ボリュームもそんなくらい。

十二国記で荒んだ心にちょうど染み入りました…。うん、こういうのも好きだ。