1,800円以上の注文で送料無料

この世の春(上) の商品レビュー

4.1

116件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/12/21

北見藩藩主の北見重興は、新参の伊東成孝に藩政を任せ切りにしており、「病重篤」を理由に代々の家老衆によって隠居させられる(いわゆる「押込(おしこめ)」)。重興は藩主の別邸・五香苑の座敷牢に幽閉され、佞臣(ねいしん)の成孝は切腹した。 実は、この「押込」には裏があった。重興は記憶が...

北見藩藩主の北見重興は、新参の伊東成孝に藩政を任せ切りにしており、「病重篤」を理由に代々の家老衆によって隠居させられる(いわゆる「押込(おしこめ)」)。重興は藩主の別邸・五香苑の座敷牢に幽閉され、佞臣(ねいしん)の成孝は切腹した。 実は、この「押込」には裏があった。重興は記憶が途切れたり、不可解な言動をしたりすることがあり、その原因が悪霊にあると考えた成孝は、真相を調べるため重興に近付いたようなのだ。しかも悪霊には、「御霊繰(みたまくり)」なる謎の言葉が関係しているらしい。作事方の家に生まれた各務(かがみ)多紀は、運命の糸に導かれるように事件に巻き込まれ、若き医師の白田登、従弟の田島半十郎、元江戸家老の石野織部らと、重興を救うため奔走することになる。 最新の医学を学んだ理知的な登は、重興は心の病と考えて治療を続けるが、五香苑では超自然現象としか思えない怪異が続く。

Posted byブクログ

2017/12/19

藩主・北見重興は、病重篤につき隠居。 ただ、病重篤には理由があり 重興の隠居は乱心によるための押込(強制的に監禁する)だった。 北見藩が抱える闇に少し戸惑いもあった上巻。 下巻に続く。

Posted byブクログ

2017/12/19

もうね、さすがとしか言いようがない。あいかわらず読み始めた瞬間に物語の世界に引き込まれて、あっという間に上巻読了。読者を引きずり込む力の凄さに圧倒される。宮部みゆき恐るべし!

Posted byブクログ

2017/12/15

まだ読み終わってないのでなんともいえませんが、面白くなりそうな?ならなそうな。 うーん、あまり進まない感じでした。宮部みゆきで相当期待したんだけど、あんまり先がきになる!見たい!見たい!って思わない感じの上でした。下でどうなるのか!? 久々の宮部みゆきの歴史ものだったんだけど...

まだ読み終わってないのでなんともいえませんが、面白くなりそうな?ならなそうな。 うーん、あまり進まない感じでした。宮部みゆきで相当期待したんだけど、あんまり先がきになる!見たい!見たい!って思わない感じの上でした。下でどうなるのか!? 久々の宮部みゆきの歴史ものだったんだけど、ちょっと期待はずれなのと、とにかくハードカバーは重い。笑笑 読んでます!感はいいんだけども、持ち歩くのは大変です。笑笑

Posted byブクログ

2017/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

  宮部みゆき新作。今年一番のお気に入りとなる。  下野北見藩、父の急逝により北見の家督を継ぎ、六代藩主となった重興。しかし、乱心ゆえ、主君押込にあい、その地位を追われる。  物語の主人公は元作事方組頭の娘・多紀。父・数右衛門の隠居後移り住んだ長尾村に、ある人物に言われ、子どもを連れた女性が父・数右衛門を頼ってやってくる。その人物は六代藩主に重用された御用人頭・伊東成孝。重興の押込により、切腹させられる前、我が子を託したのだ。そして物語が動き出す。父の死後、平穏な暮らしが一変。重興が療養することになった五香苑に連れられ、重興の世話をすることになる。多紀のいとこの田島半十郎、元江戸家老石野織部、重興の主治医・白田登、白田に連れられ、施薬院・慈行寮からやって来た、寒吉、おごう、お鈴。魅力的な登場人物たち。夜な夜な聞こえる女の泣き声の正体は?重興を苦しめているものは?北見領北東の山中にある出土村。そこに伝わる<隠土様>という土地信仰と隠土様に仕える繰屋の一族とそこに伝わる御霊繰。そして、その村の末路。何重にも張り巡らされた伏線が下巻でどうなっていくのか楽しみ。

Posted byブクログ

2017/12/02

時代小説でこうくるとはー!!! さすが、大御所ミヤベさん・・・まいりました!ww いやーもう、息をもつかせぬ展開で・・・ ガンガン、続きも読まなくちゃー!www

Posted byブクログ

2017/12/02

北見藩6代藩主の押込(強制隠居)、その病を中心に、取り巻く人々の状況が語られる上巻。男の子の連続失踪など関連情報は提示されるが、原因や背景は謎のまま、しかし急展開の気配で下巻につづく。 タイトルの意味は上巻では分からない。 17-134

Posted byブクログ

2017/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想は下巻で。 あらすじ 江戸時代、関東にある北見藩で君主の強制隠居が行われた。若い重興が乱心したという。家臣の娘、多紀は突然隠居先の藩主別邸に呼ばれ、母の出身が「みたまくり」と呼ばれる技を使う一族であったと知る。重興にはその鈍いで三人の霊が取りついているというのだ。

Posted byブクログ

2017/11/17

苦手な時代物だったがお借りしたので読んでみることに。 宮部先生は大好きだが、時代物だけは敬遠していた(^_^;) そこはさすがの宮部先生。 単なる時代小説とはアプローチが違う。 憑き物なのか?多重人格なのか? 物語はどう展開するのか? 散りばめられた伏線はこの先どのように回...

苦手な時代物だったがお借りしたので読んでみることに。 宮部先生は大好きだが、時代物だけは敬遠していた(^_^;) そこはさすがの宮部先生。 単なる時代小説とはアプローチが違う。 憑き物なのか?多重人格なのか? 物語はどう展開するのか? 散りばめられた伏線はこの先どのように回収されるのか? 期待大のまま下巻へ!!

Posted byブクログ

2017/11/14

時代物なのにサイコホラーミステリってそれはいったい? と思いましたが。なるほど、読んでみればこれは確かに時代物のサイコホラーミステリでした。とても新鮮な読み心地です。 ご乱心ということで、押込にあってしまった北見藩主重興。死霊憑きという噂、そして死者の魂と語ることのできる御霊繰の...

時代物なのにサイコホラーミステリってそれはいったい? と思いましたが。なるほど、読んでみればこれは確かに時代物のサイコホラーミステリでした。とても新鮮な読み心地です。 ご乱心ということで、押込にあってしまった北見藩主重興。死霊憑きという噂、そして死者の魂と語ることのできる御霊繰の秘儀。ああ、宮部さんならよくあるこういう怪談テイストのお話ね、と思いながら読んでいましたが。なんか変。これってもしや……! ○○○○ネタって、現代ものではよくあるのだけれど。時代物でこういうのが出てくるとは思いもしませんでした。そしてそういうのがあまり認識されていないであろう時代なのに、登場人物たちの事態に対する解釈も自然で。こういう使い方もあるんだなあ。 それぞれのキャラクターも魅力的だし、ぐいぐい引き込まれます。不穏な雰囲気はどんどん強くなって、ますます気になる展開のまま下巻へ。

Posted byブクログ