さみしくなったら名前を呼んで の商品レビュー
読み終わった後、なんとなく気持ちがスッキリしない。 どうしてこんなに人間の外見にこだわるのかが引っかかり…。 あまり残る話がなかったが、「孤高のギャルの小松さん」の小松さんの初恋エピソードは、映画のようにその情景が浮かんだ。
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多くの作品が映画化されている山内さん。 著作を読むのは初めてかも。 『ここは退屈迎えに来て』とか『あのこは貴族』とか。映画も見てないのあるから見たくなった。 雰囲気とかキャラの描き方とか結構好きかも。 何となく、パッと取った感じで、あ、好きそうって何となく分かった。 特に「人...
多くの作品が映画化されている山内さん。 著作を読むのは初めてかも。 『ここは退屈迎えに来て』とか『あのこは貴族』とか。映画も見てないのあるから見たくなった。 雰囲気とかキャラの描き方とか結構好きかも。 何となく、パッと取った感じで、あ、好きそうって何となく分かった。 特に「人の思い出を盗むな」が好き。 いいね、この感じ。ちょっと分かってしまう自分もいる。 人の思い出の話からここまで来ると、笑ってしまうくらい。
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共感できるページがいくつか… 自分が経験することになろうシーンがあった 自分はどうしたいのか、考える 暦喫茶室にて手に取る
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山内さん2作目、前読んだのより自分に歳が近くて、うわあ〜、、、ってなった。笑 性格は違くても似てるポイントがところどころあるな〜
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うーーーーん、まぁ中身はあるんだけどやっぱり自分に短編が向いてないのかなあ、 入り込めないうちに終わっちゃう、もう一回山内さんの長編読んでみることにする
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主に10代の女の子の話が中心の短編集。 さくさくと読みやすい。 あーこんな感情あったなーと、どの物語にも感情移入できる部分があって40歳の自分が読むとなつかしい気持ちになれた。
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『アズミ・ハルコは行方不明』『ここは退屈迎えに来て』『あの子は貴族』についでの4冊目の山内マリコ作品。続けて読んでるから結構好きな作家なのかもしれない。 高校生から社会人数年目までの女性たち目線のリアルを淡々と描く。なにかが起こるわけでも最後に前向きになれるわけでもない。ただそ...
『アズミ・ハルコは行方不明』『ここは退屈迎えに来て』『あの子は貴族』についでの4冊目の山内マリコ作品。続けて読んでるから結構好きな作家なのかもしれない。 高校生から社会人数年目までの女性たち目線のリアルを淡々と描く。なにかが起こるわけでも最後に前向きになれるわけでもない。ただそこにある物語。いろんな媒体に書いた短編を集めたものらしく、似たような話も多い。この当時の作者が手癖で書いてしまうのがこういう話なんだろうか。 こうしてみてみると、『アズミ・ハルコは行方不明』はこの作者の元々がもっているものと、その当時の社会の雰囲気を切り取ったものを見事に融合させたものだった。 「人の思い出を盗むな」が好き。バイト先の先輩から聞いた話が入れ子構造になってようで不思議な距離感。思い出を盗むなってのは主人公に言ってるんだろうけど、読書体験ってそもそも思い出を盗んでいるようなものだと思ってどきっとした。 それにしてもたまに出てくるうざい男が自分っぽくて嫌だ。もとバンドメンとか、デザイナーのたくちゃんとか。
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【昔の話を聞かせてよ】 年を取るって、なんて悲しいことだろう。懐かしいかとがたくさんあるって、なんて胸が痛いことだろう。あたしはこの先、どんどん鈍感になって、図太くなって、何を見ても心がぴくりとも動かない、石のような老人になりたいと思った。さびしいとかせつないとか侘しいとか、そん...
【昔の話を聞かせてよ】 年を取るって、なんて悲しいことだろう。懐かしいかとがたくさんあるって、なんて胸が痛いことだろう。あたしはこの先、どんどん鈍感になって、図太くなって、何を見ても心がぴくりとも動かない、石のような老人になりたいと思った。さびしいとかせつないとか侘しいとか、そんなのを感じる心のひだが、全部なくなればいいと思った。 【大人になる方法】 あたしは、いつになったら自分が思い描く女の子になれるんだろう。いつになったら完成するんだろう。それまでに、あとどのくらいの時間がかかるんだろう。あたしがなりたいのは、きれいで、頭が良くて、おしゃれで、おもしろいことが言える人。いつも堂々としていて、自信があって、人に媚びたりしないし、後で自己嫌悪に陥るようなダサいリアクションもしない。そういう女の人になれるまで、あとどのくらいかかるんだろう。 気が遠くなりそうな膨大な時間と、無駄打ちだらけの破れかぶれな経験。 そういったものの果てにあたしはちゃんと、自分で自分に及第点を出せるような人間に、なれるんだろうか。 【遊びの時間はすぐ終わる】 とにかくもうちょっと、時間が必要なのだ。自分にはなにが出来て、なにが向いていて、なにをするために生まれてきたのかを、ひと通り試してみる時間が。そういう試みは、もう若くはないと思えるようになるまで、つづけなくちゃいけない。へとへとに疲れて、飽き飽きして、自分の中の無尽蔵に思えたエネルギーが、実はただ若かっただけってことに気がつくまで、やってみなくちゃいけない。身の丈を知り、何度も何度も不安な夜をくぐり抜け、もうなにもしたくないと、心の底から思えるようになるまで。
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あんなに毒いちごみたいな毎日を送っていたのに、今じゃ丁寧な暮らしをしている。こんなの馬鹿みたいだ、って思うのは昔から変わらない。 あの頃の空気を忘れちゃっても、山内マリコを読めばヒリヒリ感まで思い出せる。孤高のギャル小松さんが好きだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校生くらいから20代前半ぐらいまでの若い女の子たちの物語を集めた短編集。 あの頃はもっと繊細で、いろんなことに敏感で、世の中がとても生きづらかったことを思い出し、知らないうちに自分も世間に慣れていろんなことに鈍感でいられるようになったんだなって気づかされた作品でした。
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