1,800円以上の注文で送料無料

さみしくなったら名前を呼んで の商品レビュー

3.6

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/05/26

うーーーーん、まぁ中身はあるんだけどやっぱり自分に短編が向いてないのかなあ、 入り込めないうちに終わっちゃう、もう一回山内さんの長編読んでみることにする

Posted byブクログ

2024/05/07

主に10代の女の子の話が中心の短編集。 さくさくと読みやすい。 あーこんな感情あったなーと、どの物語にも感情移入できる部分があって40歳の自分が読むとなつかしい気持ちになれた。

Posted byブクログ

2024/03/17

『アズミ・ハルコは行方不明』『ここは退屈迎えに来て』『あの子は貴族』についでの4冊目の山内マリコ作品。続けて読んでるから結構好きな作家なのかもしれない。 高校生から社会人数年目までの女性たち目線のリアルを淡々と描く。なにかが起こるわけでも最後に前向きになれるわけでもない。ただそ...

『アズミ・ハルコは行方不明』『ここは退屈迎えに来て』『あの子は貴族』についでの4冊目の山内マリコ作品。続けて読んでるから結構好きな作家なのかもしれない。 高校生から社会人数年目までの女性たち目線のリアルを淡々と描く。なにかが起こるわけでも最後に前向きになれるわけでもない。ただそこにある物語。いろんな媒体に書いた短編を集めたものらしく、似たような話も多い。この当時の作者が手癖で書いてしまうのがこういう話なんだろうか。 こうしてみてみると、『アズミ・ハルコは行方不明』はこの作者の元々がもっているものと、その当時の社会の雰囲気を切り取ったものを見事に融合させたものだった。 「人の思い出を盗むな」が好き。バイト先の先輩から聞いた話が入れ子構造になってようで不思議な距離感。思い出を盗むなってのは主人公に言ってるんだろうけど、読書体験ってそもそも思い出を盗んでいるようなものだと思ってどきっとした。 それにしてもたまに出てくるうざい男が自分っぽくて嫌だ。もとバンドメンとか、デザイナーのたくちゃんとか。

Posted byブクログ

2023/10/31

【昔の話を聞かせてよ】 年を取るって、なんて悲しいことだろう。懐かしいかとがたくさんあるって、なんて胸が痛いことだろう。あたしはこの先、どんどん鈍感になって、図太くなって、何を見ても心がぴくりとも動かない、石のような老人になりたいと思った。さびしいとかせつないとか侘しいとか、そん...

【昔の話を聞かせてよ】 年を取るって、なんて悲しいことだろう。懐かしいかとがたくさんあるって、なんて胸が痛いことだろう。あたしはこの先、どんどん鈍感になって、図太くなって、何を見ても心がぴくりとも動かない、石のような老人になりたいと思った。さびしいとかせつないとか侘しいとか、そんなのを感じる心のひだが、全部なくなればいいと思った。 【大人になる方法】 あたしは、いつになったら自分が思い描く女の子になれるんだろう。いつになったら完成するんだろう。それまでに、あとどのくらいの時間がかかるんだろう。あたしがなりたいのは、きれいで、頭が良くて、おしゃれで、おもしろいことが言える人。いつも堂々としていて、自信があって、人に媚びたりしないし、後で自己嫌悪に陥るようなダサいリアクションもしない。そういう女の人になれるまで、あとどのくらいかかるんだろう。 気が遠くなりそうな膨大な時間と、無駄打ちだらけの破れかぶれな経験。 そういったものの果てにあたしはちゃんと、自分で自分に及第点を出せるような人間に、なれるんだろうか。 【遊びの時間はすぐ終わる】 とにかくもうちょっと、時間が必要なのだ。自分にはなにが出来て、なにが向いていて、なにをするために生まれてきたのかを、ひと通り試してみる時間が。そういう試みは、もう若くはないと思えるようになるまで、つづけなくちゃいけない。へとへとに疲れて、飽き飽きして、自分の中の無尽蔵に思えたエネルギーが、実はただ若かっただけってことに気がつくまで、やってみなくちゃいけない。身の丈を知り、何度も何度も不安な夜をくぐり抜け、もうなにもしたくないと、心の底から思えるようになるまで。

Posted byブクログ

2023/06/11

あんなに毒いちごみたいな毎日を送っていたのに、今じゃ丁寧な暮らしをしている。こんなの馬鹿みたいだ、って思うのは昔から変わらない。 あの頃の空気を忘れちゃっても、山内マリコを読めばヒリヒリ感まで思い出せる。孤高のギャル小松さんが好きだった。

Posted byブクログ

2023/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校生くらいから20代前半ぐらいまでの若い女の子たちの物語を集めた短編集。 あの頃はもっと繊細で、いろんなことに敏感で、世の中がとても生きづらかったことを思い出し、知らないうちに自分も世間に慣れていろんなことに鈍感でいられるようになったんだなって気づかされた作品でした。

Posted byブクログ

2023/05/07

女性の自尊心について深く考えさせる本だった。過去の価値観の呪いを具体的なニュースとかを含めて、鮮明に描かれていて面白い。ただ、山内マリコさんの作品を多く読んでいるので、目新しさは少なかった。 男性と女性、思うことは似ている。

Posted byブクログ

2023/03/09

女子の誰もがどの物語かは感じたことあるだろう感情。 イノセントでちょっと狂ってた時代。 大人になりすっかり忘れてたけど、思い出し胸がチクッとするような。 公平くんは年頃の全女子が好きになるだろ。

Posted byブクログ

2023/02/23

山内マリコさんは、女性が感じる本当に 小さな棘のような、繊細な部分を掬い上げて それをバネにしている感じがとてもすき。 この作品もそれが存分に出ていて少しチクッとしてはじんわりと救われるような。

Posted byブクログ

2023/02/13

え、めちゃくちゃ面白くないですか? これで、3.5か、、、と、なるぐらい、、、 女性のリアルが詰まった、作品だなあと思いました。 毒気と棘のある女性はこういう作品好きなのかなあ、、、? 私は割と共感できることも多いし、 好きなフレーズも沢山ありました。 めっちゃ面白いけどなー...

え、めちゃくちゃ面白くないですか? これで、3.5か、、、と、なるぐらい、、、 女性のリアルが詰まった、作品だなあと思いました。 毒気と棘のある女性はこういう作品好きなのかなあ、、、? 私は割と共感できることも多いし、 好きなフレーズも沢山ありました。 めっちゃ面白いけどなー!!!

Posted byブクログ