さみしくなったら名前を呼んで の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
AIBO大好きだよ がしんみりきた。 終わりなど来ないと思っているものにも全て終わりが来る。普通は恋とか命とかそういうザ・儚げをテーマに描かれることが多いと思う。そこを、ザ・無生命のロボットを題材に、愛と永遠を信じてしまう登場人物を描いているところが良かった。 自分が初めて人間は死ぬということを意識した幼少期、衝撃だったな〜と思い出す。
Posted by
この本は、ストーリーが面白くてぐいぐい読める小説というよりは、言葉の一つ一つを噛み締めながら読む本だと思う。 読んだあとすぐは、ただただ切ないだけの話でハズレだったな~と思った。しかし、時間がたつと、物語のあらゆる場面や感情がが心のどこかに引っ掛かっていて、この人の描いていること...
この本は、ストーリーが面白くてぐいぐい読める小説というよりは、言葉の一つ一つを噛み締めながら読む本だと思う。 読んだあとすぐは、ただただ切ないだけの話でハズレだったな~と思った。しかし、時間がたつと、物語のあらゆる場面や感情がが心のどこかに引っ掛かっていて、この人の描いていることが心の記憶としてしっかりと跡を残していることに気づいた。 どのページを開いても、言葉の一つ一つが確かな意志をもって私に訴えているように思える。内容が薄いページがない。 一番初めに読んだときは、その事に気づかず他の小説のようにサラッと流し読みしていたからこの小説の面白さに気づけなかったのかもしれない。 繰り返し読むたびに味わい深くなる感じ、山田詠美さんの『放課後の音譜』を読んだときに似ていると思った。
Posted by
地元に帰ったら、地元の現状と過去の自分を思い出してなんだか悲しくなってしまう。そんな経験ばかりしてきたから、共感した。
Posted by
まるで私の心の声でした。 自己実現欲とかってすごく醜いと思いますが、この本を読めて、私の心を享受できました。 私は今日も素敵な女性になりたくて仕方がありません。 山内マリコさんの作品をもっと読んでみたいと思いました
Posted by
どの話の中にも、あの頃の自分がいる・・・。若い時、そんな風に思ってた・・・。「身の丈を知り、何度も何度も不安な夜をくぐり抜け、もう何もしたくないと、心の底から思えるように・・・」←←今、自分ココ来たwあの頃の見えない何かを探すような・・・何を掴んだらいいか分からないけど、何かを掴...
どの話の中にも、あの頃の自分がいる・・・。若い時、そんな風に思ってた・・・。「身の丈を知り、何度も何度も不安な夜をくぐり抜け、もう何もしたくないと、心の底から思えるように・・・」←←今、自分ココ来たwあの頃の見えない何かを探すような・・・何を掴んだらいいか分からないけど、何かを掴める!て言う自信。思春期の、あの頃の自分を思い出した・・・一冊でした。
Posted by
制服を脱いでも、仕事に就いても、こういう感覚をずっと持っていたかった。どうしたら「あのとき」のことをこんなに長い間持っていられるんだろうとひたすら羨ましかった。年上の彼氏に振り回されて一念発起する彼女の話が特に好き。淡々とした語りの中で叫び続ける彼女たち。
Posted by
はっとする文章がいくつもあった。 山内マリコの描く田舎の若者が好きだ。 じたばたしてるのはみんな同じ。 こんなことまで書かないでよ とさえ思うし、わたしだけじゃないんだ と安心する。 「ここは退屈迎えに来て」が好きな人は好きな本だと思う。 * 「みんな自分に似合わないものばか...
はっとする文章がいくつもあった。 山内マリコの描く田舎の若者が好きだ。 じたばたしてるのはみんな同じ。 こんなことまで書かないでよ とさえ思うし、わたしだけじゃないんだ と安心する。 「ここは退屈迎えに来て」が好きな人は好きな本だと思う。 * 「みんな自分に似合わないものばかり、手の届かないものばかり欲しがってる。」 「自分がなにを持っていて、いつなにを失くしていまに至るのか、どんどん忘れていく。」 「ささやかでもいいから思い出を作るか、とびきりいいものを手に入れるまでは、帰りたくても帰れない。」
Posted by
若い頃の普通の日常。どこか必ず、「あ、そうそう。うんうん、そうだったなぁ自分も」と思えるところがたくさんある。
Posted by
田舎ならではの感じや、若い女の子あるある、 みたいなのがとてもよく伝わってくる。 そこは描かないで…!と思ってしまうような描写も多く 苦笑いしちゃいそうになるところも。 短編集に、話の軸だとかオチを求めるのが いけないのかもですが、あんまり好きではないかなー
Posted by
山内マリコさんの二冊目に選んだ本。 何者でもない女の子たちのなんでもないような日常の話なのに、なんでこんなに懐かしくてちょっと泣きそうになって、なんでこんなに余韻が残るんだろうか。 数年経ってまたこの本を読んで、わたしは職が決まらず焦りまくってとりあえず行くことにした免許合宿の...
山内マリコさんの二冊目に選んだ本。 何者でもない女の子たちのなんでもないような日常の話なのに、なんでこんなに懐かしくてちょっと泣きそうになって、なんでこんなに余韻が残るんだろうか。 数年経ってまたこの本を読んで、わたしは職が決まらず焦りまくってとりあえず行くことにした免許合宿の日々を思い出すと思う。笑 ひとりで行って友だちもできず、本当に山内マリコさんの本が友だちみたいだった。笑 特に「人の思い出を盗むな」と「遊びの時間はすぐ終わる」が好きです。
Posted by