さみしくなったら名前を呼んで の商品レビュー
「何者でもない」けど「何者にもなれる」と信じる女性たちの、ひたむきにあがき続ける姿を描く短編集。 ちょっとした出来事で瞬間的に世界観が変わる女性の一旦を見せつけられる。男性には理解不能だが、女性としての輝きを維持していく苦労はよく分かる。変化もひとつの個性なのか。
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とにかく周囲から認められたい気持ち、素敵なものや彼氏をもつことで自分のステータスも上がる感覚、みんな多かれ少なかれあると思う。
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山内マリコの本も6冊目。 この短編集も青春時代の話がほとんどの甘酸っぱく切なくでも心のどこかがかゆくなるような淋しくなるような痛くなるような話が多い。 そう考えるのは私だけじゃない、私だけじゃないよね! と自信をもらえるのが山内マリコの小説の魅力の1つです。
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若い女性目線で描かれる短編集。 ある年代の女性について描かれていて、それが「リアルだなー」と思える作品。自分がおじさんなので、実際どうかはわからないけど。性別も世代も違う自分にこう思わせるだけでこの著者すごい。 将来への閉塞感、流れに逆らえない雰囲気、人間関係の面倒くささ、そして...
若い女性目線で描かれる短編集。 ある年代の女性について描かれていて、それが「リアルだなー」と思える作品。自分がおじさんなので、実際どうかはわからないけど。性別も世代も違う自分にこう思わせるだけでこの著者すごい。 将来への閉塞感、流れに逆らえない雰囲気、人間関係の面倒くささ、そしてその大切さ…、いろんなものがつまってて楽しかった。
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うわーーー生々しくて痛々しくてどこまでも懐かしくてほんのり甘酸っぱい短編集。 「素敵な人になりたくて仕方なかったあのころ。」というフェアの帯文が刺さる。 自分だけは何者かになれると思っていた女性たちのほんの少しわくわくする冒険譚たち。 「遊びの時間はすぐ終わる」の寂れたショッ...
うわーーー生々しくて痛々しくてどこまでも懐かしくてほんのり甘酸っぱい短編集。 「素敵な人になりたくて仕方なかったあのころ。」というフェアの帯文が刺さる。 自分だけは何者かになれると思っていた女性たちのほんの少しわくわくする冒険譚たち。 「遊びの時間はすぐ終わる」の寂れたショッピングモールもとい大型スーパーの煤けた描写がリアルすぎて泣きたくなる。
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迎合したくないからって理由でイオンのポイントカードをつくらない自分にはとても刺さった。 俗っぽさの解像度が高くて、そこまでは見ないで!描かないで!って悲鳴あげたくなるところもあり。 そして、ちりばめられた固有名詞が楽しかった。オレンジレンジの上海ハニー、全盛期の小池徹平とか。世代...
迎合したくないからって理由でイオンのポイントカードをつくらない自分にはとても刺さった。 俗っぽさの解像度が高くて、そこまでは見ないで!描かないで!って悲鳴あげたくなるところもあり。 そして、ちりばめられた固有名詞が楽しかった。オレンジレンジの上海ハニー、全盛期の小池徹平とか。世代ど真ん中。
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