1,800円以上の注文で送料無料

翼がなくても の商品レビュー

3.7

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2017/11/03

中山七里の本をほぼ読み終えました。 30冊余りあったでしょうか? これほど入れ込んだのははじめてのことです。 元殺人犯の弁護士、突発性難聴の音楽家探偵、遺体解剖大好き法医学医師等々 特異なキャラクターの主人公が活躍し、 更に、安楽死問題、警察やマスコミの倫理問題、障害者問題、ワ...

中山七里の本をほぼ読み終えました。 30冊余りあったでしょうか? これほど入れ込んだのははじめてのことです。 元殺人犯の弁護士、突発性難聴の音楽家探偵、遺体解剖大好き法医学医師等々 特異なキャラクターの主人公が活躍し、 更に、安楽死問題、警察やマスコミの倫理問題、障害者問題、ワクチン接種問題等々 いろいろなテーマについて深く掘り下げて扱われとても参考になりました。 この一ヶ月弱、夜と昼を間違えるほど一気に読ませていただきました。 「どんでん返し」の中山として、読者には知られていますが、 時には、あの歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」 (文春文庫) のように、えっ!と思わずはじめの部分を読み直すこともありました。 そのシカケたるや、「最高で~す!!!」 以下、作品の一覧ですが、◎が大変面白かった本、◯それなりに面白かった本です。 で、△は未読の本、※は要注意の本であります。 岬洋介シリーズ ◎「さよならドビュッシー」(宝島社文庫) ◯「おやすみラフマニノフ」(宝島社文庫) ◎「要介護探偵の事件簿」(宝島社) ◯「いつまでもショパン」(宝島社文庫) ◯「どこかでベートーヴェン」(宝島社文庫) このシリーズは音楽の話がふんだんに出てきます。 音楽好きの方、是非ともおすすめします!!! 御子柴礼司シリーズ ◎「贖罪の奏鳴曲」(講談社文庫) ◎「追憶の夜想曲」(講談社文庫) ◎「恩讐の鎮魂曲」(講談社) 刑事犬養隼人シリーズ ◎「切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人」(角川文庫) ◎「七色の毒」(角川書店) ◎「ハーメルンの誘拐魔」(角川書店) ◎「ドクター・デスの遺産」(角川書店) 「ヒポクラテス」シリーズ ◎ヒポクラテスの誓い(祥伝社文庫) ◎ヒポクラテスの憂鬱( 祥伝社) その他 ※「連続殺人鬼カエル男」(宝島社文庫) ◎「魔女は甦る」(幻冬舎文庫) ◯「静おばあちゃんにおまかせ」(文春文庫) ◎「ヒートアップ」(幻冬舎文庫) ◯「スタート!」(光文社文庫) ◎「アポロンの嘲笑」(集英社) ●「テミスの剣」(文春文庫) ◯「月光のスティグマ」(新潮社) ◎「嗤う淑女」(実業之日本社) ◎「総理にされた男」(NHK出版) ◯「闘う君の唄を」(朝日新聞出版) ◯「作家刑事毒島」(幻冬舎) ◎「セイレーンの懺悔」(小学館) ◎「翼がなくても」(双葉社) ◯「秋山善吉工務店」(光文社) △「ネメシスの使者」(文藝春秋) △「ワルツを踊ろう」(幻冬舎)

Posted byブクログ

2017/09/22

陸上について知らない人でも分かりやすい物語。 文章だけで、自分も競技場にいるような感覚になれるから面白い! この作品をきっかけに、パラリンピックがもっと注目されるといいな!

Posted byブクログ

2017/09/09

またも、内容を知らずに読み始める私・・・w 陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断ー。 しかも、加害者の相楽泰輔は隣の家に住む、今ではひきこもりの幼なじみ。沙良は憎悪とやりきれなさに苦しむ。 あー、それで・・...

またも、内容を知らずに読み始める私・・・w 陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断ー。 しかも、加害者の相楽泰輔は隣の家に住む、今ではひきこもりの幼なじみ。沙良は憎悪とやりきれなさに苦しむ。 あー、それで・・・翼がなくても、再起していく感動物語ですかねー?中山さんも、こーゆーの書いちゃうわけね? ところが、おおーっと!泰輔が何者かに殺害され、5000万円もの保険金が支払われた!?なんだ、なんだ?やっぱりミステリーなの!? ここで犬養刑事登場!きゃっは~♪ 続いて、悪名高い御子柴弁護士も♡ ひやっほ~ぅ!w ここからは、沙良の障がい者アスリートとしてパラリンピック出場を目指す比類なき奮闘と、犬養×御子柴のいつもの事件ものの様相との2本立てになるわけだけど、交互仕立てというよりは、まるで別の小説を併読している気分になる。 どちらかというと犬養×御子柴は脇役って感じ。 ぶっちゃけミステリー要素は薄い、というか低い? オチは読めちゃうので、やっぱり障がい者のことや亀岡暴走事故などの社会問題性を書きたくて書いたんだろうな~、というのがちょっと残念。どうせならもっとガッツリ取り組んじゃえばいいのに。 それにしても、音楽だけでなくスポーツの世界も見事に活字で描写する筆致には敬服する。 次回はガッツリ、を期待します!w

Posted byブクログ

2017/08/30

将来を嘱望されるスプリンターの沙良を交通事故という悲劇が襲う、その事故を起こした相手は幼馴染の泰輔だった、事故で左足を失った沙良はパラリンピックを目指すが・・・ 話しの筋としては想像できる範囲ではあった、悲しいけど読後感はそんなに悪くはない、未来が見える感じ。 御子柴弁護士と犬...

将来を嘱望されるスプリンターの沙良を交通事故という悲劇が襲う、その事故を起こした相手は幼馴染の泰輔だった、事故で左足を失った沙良はパラリンピックを目指すが・・・ 話しの筋としては想像できる範囲ではあった、悲しいけど読後感はそんなに悪くはない、未来が見える感じ。 御子柴弁護士と犬養刑事が登場して絡むというてんこ盛り、そちらに目がいってしまい2人の良さが中途半端という消化不良感があって本線とは別の部分で微妙な評価になった。

Posted byブクログ

2017/08/24

事件は起きるけれど、ミステリというより陸上小説。異常なほど勝ちにこだわる理由が最後に明らかに。御子柴×犬養は別の話でがっつり読みたいな。

Posted byブクログ

2017/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーとはちょっと違うかな。沙良のアスリート青春(?)物語~再生編という感じです。話しがトントン拍子に進むところは、ちと気になりますが、そこは中山先生、しっかり読ませてくれます。

Posted byブクログ

2017/08/12

4.0 音楽だけでなくスポーツの世界も見事に活字で描写。お馴染みの弁護士と刑事が脇役として登場。よろしく

Posted byブクログ

2017/08/08

最高の作品でした。御子柴先生はそんなに出てこないけど、事故で希望も夢もなくしたアスリートの挑戦に、夢中で読んでる自分がいた。娘に贈ろうと思う。

Posted byブクログ

2017/08/07

 西端化成陸上部に所属し、オリンピックを目指す市ノ瀬沙良はある日、隣に住む幼馴染の相楽泰輔が運転する車に轢かれ、左脚を失う。自身の存在価値を見失い、沙良は泰輔を恨むが、逮捕されたにも関わらず3日で釈放されたばかりか、彼やその母親は謝罪する態度すらみせず、弁護士をたてて徹底抗戦の構...

 西端化成陸上部に所属し、オリンピックを目指す市ノ瀬沙良はある日、隣に住む幼馴染の相楽泰輔が運転する車に轢かれ、左脚を失う。自身の存在価値を見失い、沙良は泰輔を恨むが、逮捕されたにも関わらず3日で釈放されたばかりか、彼やその母親は謝罪する態度すらみせず、弁護士をたてて徹底抗戦の構えをみせる。しかし今度はその泰輔が自室で何者かに刃物で胸部を一突きして殺される。沙良の名前が捜査線上に浮上するが、片脚が無い者にこの犯行は不可能であると警察は早々に除外。しかし捜査一課の犬養は、沙良への疑いを拭いきれなかった。  泰輔を殺したのは誰なのか、そして片脚を失った沙良が義足など高価な物を次々と手に入れられているのはなぜなのか。真相を知ると、当初との人物像が一致せず、犯人には少し違和感を覚えたが、ある意味“負け”ではないこの勝負、さすが御子柴弁護士。そう、この話は市ノ瀬沙良という片脚を失った1人のアスリートの姿を描きつつ、「刑事犬養隼人シリーズ」の犬養vs「御子柴礼司シリーズ」の御子柴弁護士の対決もあるという、七里ファンには見逃せない話。両者初対面かな?しかしながら、沙良の強引さが際立っていたので、御子柴先生のキャラクターは今回は弱く感じたなぁ。

Posted byブクログ

2017/08/06

視野が狭くなるほどのスピード感というのは 一体どんな感じなのだろう。 物心ついたときにはもう、『足の遅い子』になっていた私には考えもつかない世界だ。 記録を0.1秒でも短くするためになら、自分の寿命を縮めても構わないという執念はどこから湧いて来るものなのか。。。 世界のトップを目...

視野が狭くなるほどのスピード感というのは 一体どんな感じなのだろう。 物心ついたときにはもう、『足の遅い子』になっていた私には考えもつかない世界だ。 記録を0.1秒でも短くするためになら、自分の寿命を縮めても構わないという執念はどこから湧いて来るものなのか。。。 世界のトップを目指すアスリートの気持ちは想像もできないけれど 生きる目的を無理矢理奪われた悔しさや、どこにも居場所のない虚しさは私にもわかる。 ハンディキャップを背負ってもなお、 なにも諦めずただ一番になるために突き進んでいく主人公のすがたが眩しく思えました。

Posted byブクログ