翼がなくても の商品レビュー
作者の筆力のせいで一気読み。 ストーリーはかなり都合がよすぎるけど、読んでいる時はさほど気にならない。 身障者と健常者の境界をうまく捉えていると思う。同時に人間とサイボーグの境はどこなのか。失われた機能を道具で補ったりするだけなら、歯の治療もサイボーグ化と言えると思う。 パラリン...
作者の筆力のせいで一気読み。 ストーリーはかなり都合がよすぎるけど、読んでいる時はさほど気にならない。 身障者と健常者の境界をうまく捉えていると思う。同時に人間とサイボーグの境はどこなのか。失われた機能を道具で補ったりするだけなら、歯の治療もサイボーグ化と言えると思う。 パラリンピックの記録が、オリンピックの記録を上回る日は来るのかもしれない。そうなった時、身障者に対する視点はどうなるのかな。
Posted by
そんなことで償おうなどと思うなら、最初からまともな生活をしていればいいのに、と思ってしまう。 手にしたお金で未来が拓けるような気配がしているから、無駄ではなかったんだろうけど、どうもね〜。
Posted by
途中から結末が容易に想像できたが、それでもあっという間に読める楽しい作品だった。あらすじが読めるという事はそれだけ、そのラストを期待しているという事だろう。いずれにしても、障害者スポーツの現実は厳しいものがあり、それは健常者でも同じだろうと思う。
Posted by
陸上短距離200メートルでオリンピックを目指す沙良は、通勤中に隣に住む幼馴染の居眠り運転の車が暴走、片脚を切断することになってしまう。 その2ヶ月後、殺人事件が起こる。被害者は居眠り運転で人身時間を起こした幼馴染だった。流れで沙良に疑いがかかり、、、 片脚になったランナーが再起...
陸上短距離200メートルでオリンピックを目指す沙良は、通勤中に隣に住む幼馴染の居眠り運転の車が暴走、片脚を切断することになってしまう。 その2ヶ月後、殺人事件が起こる。被害者は居眠り運転で人身時間を起こした幼馴染だった。流れで沙良に疑いがかかり、、、 片脚になったランナーが再起奮闘するまでを読んでいると、ちょうどオリンピックを見終わったばかりということもあり、苛酷な環境と本人の苦悩の描写に引き込まれます。刑事が来て、ああそうだった被疑者だったと思い出すくらい。 お馴染みの御子柴弁護士、犬飼刑事、御厨検視官、勢揃いでした。 御子柴弁護士でなければ、この結末はなかったことでしょう。
Posted by
御子柴と犬養刑事のコラボではないですか。とめっちゃテンション上がったんだけど、内容はいまいちでしたかね。 事件の部分より、沙良の義足の話が大部分だったからかな?沙良のトレーニングや肉体改造は読んでいてもそんなに面白くなかったので。
Posted by
初めはこれまでの作品とあまり関係ないのかなと思ったのだけど、犬養刑事も御子柴弁護士も出てきて、他の作品を読んだことがある人にとっては楽しめるものだった。テーマ自体は重いけど…色々考えさせられる。
Posted by
図書館で借りた本。犬養刑事や御子柴弁護士が登場のシリーズ物になる。実業団陸上200mトラックの選手の20歳の市ノ瀬沙良は、夏のある日隣に住む引き篭もり同級生の相楽泰輔が運転する自動車に轢かれ片足の膝から下を切断。泰輔は無免許だったが危険運転の罪にはならず、更に市ノ瀬家に対し弁護士...
図書館で借りた本。犬養刑事や御子柴弁護士が登場のシリーズ物になる。実業団陸上200mトラックの選手の20歳の市ノ瀬沙良は、夏のある日隣に住む引き篭もり同級生の相楽泰輔が運転する自動車に轢かれ片足の膝から下を切断。泰輔は無免許だったが危険運転の罪にはならず、更に市ノ瀬家に対し弁護士を立て、謝罪も賠償も誠意も見せなかった。そんな中、泰輔が自室で死んでる姿が発見される。高額の保険金がかけられていた。他殺で捜査する犬養刑事たちは、オリンピックを目指していた市ノ瀬沙良がパラリンピックで夢を叶える為にアスリート用の高価な義足を買ったり等、高額な費用調達に怪しさがあり重要人物としてマークするが…。と言うミステリーと障害陸上青春物がミックスした内容で、ミステリー要素は弱かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
陸上でオリンピックを目指していた沙良が、無免許の幼馴染み泰輔に引かれて左足を奪われる。その泰輔が殺されてしまうがその犯人探しより、沙良がパラリンピックの世界に飛び込み、またフィールドに戻る為の描写の方が残った。ちょっと上手くいきすぎな感もあるが、自分を取り戻そうともがく姿に応援したくなる。
Posted by
一つの事件を軸に、犬養刑事と御子柴弁護士が登場する、中山七里ファンにとってはお祭り的作品。 しかし主人公はあくまで事故で片足を失った短距離選手であり、義足をつけてパラリンピックを目指す姿が、猛々しく、雄々しく、描かれている。 まさに走ることに飢えているという言葉がぴったりな主人...
一つの事件を軸に、犬養刑事と御子柴弁護士が登場する、中山七里ファンにとってはお祭り的作品。 しかし主人公はあくまで事故で片足を失った短距離選手であり、義足をつけてパラリンピックを目指す姿が、猛々しく、雄々しく、描かれている。 まさに走ることに飢えているという言葉がぴったりな主人公だ。 その生き様や、義足についてのくだりは面白く読めたのだが、いかんせんミステリ部分が弱く、犯人が最初からわかってしまうので、星三つに。
Posted by