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翼がなくても の商品レビュー

3.7

84件のお客様レビュー

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2017/05/20

面白くてかつ読み応えあり。最近の中山七里作品はそう思わせる。ハーメルンの時もそうだったけど、様々な問題の実情を読者に教えてくれ、これをどう思うかと投げかけてくれます。今回は障害者とスポーツと思いきや・・・またまた、え!こんな話だったの?とちょっとしたひっくり返し。もちろん話の本筋...

面白くてかつ読み応えあり。最近の中山七里作品はそう思わせる。ハーメルンの時もそうだったけど、様々な問題の実情を読者に教えてくれ、これをどう思うかと投げかけてくれます。今回は障害者とスポーツと思いきや・・・またまた、え!こんな話だったの?とちょっとしたひっくり返し。もちろん話の本筋はしっかり一本通っている。「御子柴シリーズとあれば読まなくては」というファン心理もしっかりつかみ、御子柴・犬養の出番も多くはないが濃い。うまい作家だ!

Posted byブクログ

2017/05/13

結果はなんとなく読めた通りでした。 沙良がどうしても苦手… と思いながら我慢して読んでいましたが、なりふり構わない必死さのワケが分かり納得です。

Posted byブクログ

2017/05/07

犬養隼人刑事と御子柴礼司弁護士の共演という豪華な内容となっていますが、どちらかというと左足を奪われた女性アスリートがパラリンピックを目指すストーリーに比重が置かれているので二人の対決に見どころはあまりありません。 また、ストーリーの方も『さよならドビュッシー』よりはスポ根要素が薄...

犬養隼人刑事と御子柴礼司弁護士の共演という豪華な内容となっていますが、どちらかというと左足を奪われた女性アスリートがパラリンピックを目指すストーリーに比重が置かれているので二人の対決に見どころはあまりありません。 また、ストーリーの方も『さよならドビュッシー』よりはスポ根要素が薄めですし、事件の真相も容易に想像がついてしまうので物足りなく感じてしまいます。

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2017/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

+++ 「何故、選りにも選って自分が。何故、選りにも選って足を」陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断したのだ。加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦しむ。ところが、泰輔は何者かに殺害され、5000万円もの保険金が支払われた。動機を持つ沙良には犯行が不可能であり、捜査にあたる警視庁の犬養刑事は頭を抱える。事件の陰には悪名高い御子柴弁護士の姿がちらつくが―。左足を奪われた女性アスリートはふたたび羽ばたけるのか!?どんでん返しの先に涙のラストが待つ切なさあふれる傑作長編ミステリー。 +++ 御子柴礼司シリーズの最新作、というにはいささか趣を異にする物語ではあるのだが、御子柴が弄する策略にしてやられた感はある。しかも、御子柴が出てこなくても、パラリンピック、スポーツ義肢、障碍者スポーツの在り方、障碍者のQOLの問題、などなど様々に考えさせられる要素が盛り込まれていて、さらに、努力が報われる達成感や爽やかさも味わえるので、ミステリ要素はさほど強くはないのだが、先へ先へと興味が引っ張られていく一冊である。

Posted byブクログ

2017/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリというより、障害者アスリートの生き様の話。 ドンデン返し得意の著者には珍しく、ストレートな話。粗筋を読んだだけで展開が見えてしまい、それを裏切らない。 そもそも、御子柴弁護士を知るシリーズ読者にとっては、迷う余地がないわけで、真相に悩むのは犬養刑事らのみ。 沙良の覚悟がまぶしいアスリート小説になっている。

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2017/04/18

ぶっちゃけ、そんなとこかなぁと予想はできてたけど読後感は悪くないから良いってことで。 最近なんだか良いひと臭の漂ってきた御子柴せんせの、元々の存在を逆手にとってってのが新鮮と言えば新鮮かな。 ミステリとしてより、なりふり構わず記録を追い求める主人公の姿を追うスポーツものとして...

ぶっちゃけ、そんなとこかなぁと予想はできてたけど読後感は悪くないから良いってことで。 最近なんだか良いひと臭の漂ってきた御子柴せんせの、元々の存在を逆手にとってってのが新鮮と言えば新鮮かな。 ミステリとしてより、なりふり構わず記録を追い求める主人公の姿を追うスポーツものとして読んだほうが良いかもね。 リセットするのには慣れた この言葉に我を重ねてちょっと泣きそうになったりならなかったり。 本格的に御子柴せんせと犬養刑事ががっつり絡むお話、読みたいなぁ。

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2017/04/04

犬養刑事や御子柴弁護士が、脇役になっていたのに驚いた。沙良の必死さの理由がわかった時、少しジワリときた。

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2017/04/02

最初は、どの様な展開になるのか、いつものミステリーなのか、新しく障害者の話なのか、気にしながら読み進めた。すると殺人事件が起こり、馴染みの登場人物も現れ、やっぱりミステリーだと安心する。しかし、メインは障害者の話で、そこにうまいこと謎を絡ませ、驚きと感動を与えてくれる。最後にピー...

最初は、どの様な展開になるのか、いつものミステリーなのか、新しく障害者の話なのか、気にしながら読み進めた。すると殺人事件が起こり、馴染みの登場人物も現れ、やっぱりミステリーだと安心する。しかし、メインは障害者の話で、そこにうまいこと謎を絡ませ、驚きと感動を与えてくれる。最後にピークを持ってくるあたりは、さすがと思わされた。

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2017/04/02

事故で左足を切断した女子の陸上選手。義足でパラリンピックを目指そうと高額な義足を求める。そして事故を起こした幼馴染の加害者は遺体で発見。彼には高額な保険金がかけられていた・・・。 御子柴弁護士VS犬養刑事という初対決も見ものだったがわりと薄めの味付けと言う感じ。それよりも陸上選手...

事故で左足を切断した女子の陸上選手。義足でパラリンピックを目指そうと高額な義足を求める。そして事故を起こした幼馴染の加害者は遺体で発見。彼には高額な保険金がかけられていた・・・。 御子柴弁護士VS犬養刑事という初対決も見ものだったがわりと薄めの味付けと言う感じ。それよりも陸上選手である主人公の情熱、というより執念が印象に残った。ラストはスッキリだが、あのトリックって本当にうまくいくんだろうか。

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2017/04/01

いつもの音楽シリーズの舞台が今回は陸上競技に移ってはいるものの、基本的には主人公の葛藤がジンジン伝わってくる文調がとても心地よい。 今回の作品は、ミステリーの意味合いよりも、主人公がどん底から這い上がって勝利を得る、言わばど根性スポ根が全面に出て面白かった。犯人探しの興味よりも、...

いつもの音楽シリーズの舞台が今回は陸上競技に移ってはいるものの、基本的には主人公の葛藤がジンジン伝わってくる文調がとても心地よい。 今回の作品は、ミステリーの意味合いよりも、主人公がどん底から這い上がって勝利を得る、言わばど根性スポ根が全面に出て面白かった。犯人探しの興味よりも、主人公と一緒になってトラックを駆け抜ける様な不思議な一体感を持って全体を読みきったような気がする。御子柴、ちょっと影薄かったかな。 いずれにせよ、読後にいつもとは違った爽快感・疾風感があった。

Posted byブクログ