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翼がなくても の商品レビュー

3.7

84件のお客様レビュー

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2022/09/04

御子柴弁護士 VS 犬飼刑事 御子柴弁護士と言えば、やはり、贖罪がテーマとなる。 陸上200m走で、五輪を目指す、市ノ瀬沙良は、隣家に住む、幼馴染の、相楽泰輔が起こした、自動車事故に巻き込まれ、左足を失った。 泰輔は、当時、無免許運転で、危険運転致死傷罪には問えない。単なる...

御子柴弁護士 VS 犬飼刑事 御子柴弁護士と言えば、やはり、贖罪がテーマとなる。 陸上200m走で、五輪を目指す、市ノ瀬沙良は、隣家に住む、幼馴染の、相楽泰輔が起こした、自動車事故に巻き込まれ、左足を失った。 泰輔は、当時、無免許運転で、危険運転致死傷罪には問えない。単なる、人身事故扱いとなるであろう。 しかも、有能な弁護士を雇うと言う。 おそらく、さほどの罰も与えられず、まともな賠償金も払おうとしないだろう。 理不尽さに、やりきれない沙良。 そんなある日、泰輔が、自室で胸を刺されて、殺害された。 犬飼刑事は、当然、隣家の市ノ瀬家族を疑う。 その頃、沙良が義足を注文したと言う情報が入る。 裕福な家庭でもなく、高額な代金が支払える訳がない。 捜査を続けるうちに、相楽泰輔の弁護士が、あの悪名高い、御子柴弁護士とわかり、しかも、泰輔の生命保険金の管理も、御子柴がしているとの情報を掴む。 最後の泰輔から、沙良への手紙で、無謀と言える沙良の挑戦の意味が、わかった。 ここにも、贖罪があった。

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2022/03/11

スポーツものもすごい!突然脚を失ってしまった女性アスリートの絶望、そして再起が描かれた作品。息の止まるような200mの疾走。再びトラックに戻ることを決めた沙良の原動力が最後に明らかに。 ミステリー要素+スポーツもので読み応え抜群の1冊でした。

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2021/12/11

私も昔、陸上の200メートル走をやっていたので、興味深く読めた。弁護士を介してるからといって、保険金がああいう形で使えるものなのかな…と、不可解であったが、主人公の頑張りを応援する思いで完読した。 また、ちょっと出てきた弁護士が主役の御子柴礼司シリーズがあるとわかり、これから読む...

私も昔、陸上の200メートル走をやっていたので、興味深く読めた。弁護士を介してるからといって、保険金がああいう形で使えるものなのかな…と、不可解であったが、主人公の頑張りを応援する思いで完読した。 また、ちょっと出てきた弁護士が主役の御子柴礼司シリーズがあるとわかり、これから読むのが楽しみ。

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2021/10/27

最初、スポーツものかと思ったが、途中でいつものキャラが出てきてほっとした。 今回のは正直、二人(幼なじみのほう)の相手に対する気持ちと行為の流れがあんまり共感できなかった。弁護士の行動もらしくなく感じる。

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2021/09/04

この本の中にパラリンピックを目標にする話も出てきます。すごいタイムリーな本です。 前から中山七里さんの本は御子柴礼司シリーズで読んでいるんですが、ここにも出てた。 市ノ瀬沙良は主人公で200mのアスリート。なのに交通事故で左の足を切断。まだ20歳の子なのにかわいそすぎる。しかも事...

この本の中にパラリンピックを目標にする話も出てきます。すごいタイムリーな本です。 前から中山七里さんの本は御子柴礼司シリーズで読んでいるんですが、ここにも出てた。 市ノ瀬沙良は主人公で200mのアスリート。なのに交通事故で左の足を切断。まだ20歳の子なのにかわいそすぎる。しかも事故を起こしたのは隣に住む幼なじみの泰輔くん。彼は高校で引きこもりになり今は隣というだけで付き合いがなくなってしまった子。 沙良は、一度はブチギレて『足を返して、お前なんか死んでしまえ』って言ったりするがあとは何にもならないし足がもとにもどるわけでもない。 それならば前を向いてパラ目指して頑張る。素晴らしい その前後で泰輔くんが殺されて警察では犬飼さんが出てくるわ役者が揃いすぎ。 あんまり書くとネタバレしてしまうのでここら辺で。 でもパラの大変さもわかって今読んで損はない感じがしました。

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2021/07/04

ミステリーというより足に障害を持った女性たちアスリートの再起物語。日本の障がい者スポーツに関することやその厳しさ、難しさがよく分かりました。あっという間に読めそうかな〜と思っていたんですが、情景描写が細かくて、でもその描写にすっと入り込んでしまって、いつの間にかいつもよりじっくり...

ミステリーというより足に障害を持った女性たちアスリートの再起物語。日本の障がい者スポーツに関することやその厳しさ、難しさがよく分かりました。あっという間に読めそうかな〜と思っていたんですが、情景描写が細かくて、でもその描写にすっと入り込んでしまって、いつの間にかいつもよりじっくりと読んでいて数日楽しめました。他の方の感想を読んでいてら、作中に出てくる御子柴弁護士と犬養刑事はこの作家さんの本では人気キャラなんですね!この作家さんの本は数冊しか読んだことがないので、他の本もこれから読んでいこうと思いました。

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2021/05/14

将来が有望だったはずの女性アスリートの突然の不幸。 片足を失った境遇に負けず、再び障がい者アスリートの道へと進む。 その奥で起こった殺人事件との繋がり。 ミステリーというよりはドキュメンタリーといった要素が強かったかな。 真相は帯の内容で想像通りで驚きは薄かったですが。 障がい者...

将来が有望だったはずの女性アスリートの突然の不幸。 片足を失った境遇に負けず、再び障がい者アスリートの道へと進む。 その奥で起こった殺人事件との繋がり。 ミステリーというよりはドキュメンタリーといった要素が強かったかな。 真相は帯の内容で想像通りで驚きは薄かったですが。 障がい者アスリートとして頂点を目指すための様々な現実的な問題、困難が知れました。 意外なキーパーソンとして登場の御子柴弁護士。 犬養や明日香も出てくるけど今回引き立て役で終わったかな。

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2021/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての中山七里さん。 東京大会を意識して書かれたパラリンピアンの話だと思ったら殺人事件が起きて、ミステリーか!と思ったらやっぱりパラリンピアンの話だった。 沙良の足を奪った泰輔が死んだ時は正直溜飲が下がった気がしたが、犬養のセリフに「罪は正当に償われなければならない」という内容のものがあって反省した。 最近世間からのバッシングによって被疑者が体調を崩すことがあるけど、それは正当に償ったとは言えない。 加害者が法に則り贖罪をすることを望まなければいけないなと思った。 義足や障害者についての描写が細かく、丁寧に取材されたのがわかる。 でも、この作品はパラスポーツへの啓蒙的な意味が強くて、本当は他にもっと得意な題材があるんだろうなという印象。

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2020/09/19

事故で足を失ったスプリンター、サラの奮闘ストーリー。に、事故のきっかけ作った隣人の殺人事件が絡む。熱血具合がさよならドビュッシーと重なり、10代後半の少女のあくなき挑戦、ガッツは読んでいて清々しい。 最大の注目点は、犬飼と御子柴のWヒーローの共演。

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2020/05/07

犬養隼人刑事と御子柴礼司弁護士が出てきて、この二人が対決する部分がありなかなか面白い。御子柴が主人公の沙良の競技会を見に行くのがあって、ちょっぴり彼の内面を垣間見せてくれるのが嬉しい。が、ミステリーの部分は付け足しで、片足を失ったアスリートの沙良が立ち上がり、パラリンピックを目指...

犬養隼人刑事と御子柴礼司弁護士が出てきて、この二人が対決する部分がありなかなか面白い。御子柴が主人公の沙良の競技会を見に行くのがあって、ちょっぴり彼の内面を垣間見せてくれるのが嬉しい。が、ミステリーの部分は付け足しで、片足を失ったアスリートの沙良が立ち上がり、パラリンピックを目指して奮闘していく姿がメインだ。いつもながら思うが、テーマの事項についてよく調べていて、それを迫真の描写につくり上げていく技量が凄い。

Posted byブクログ