という、はなし の商品レビュー
(2021/6/22読了) 随分前に、ブグログの「まことさん」のレビューを見て興味をそそられた本。 好きなイラストレーターの、フジモトマサルさんの読書をしている絵が挿絵で入ってます。。。というか、最初に絵があって、それに合わせて吉田さんがちょこちょこっとしたお話を書いたのだそうで...
(2021/6/22読了) 随分前に、ブグログの「まことさん」のレビューを見て興味をそそられた本。 好きなイラストレーターの、フジモトマサルさんの読書をしている絵が挿絵で入ってます。。。というか、最初に絵があって、それに合わせて吉田さんがちょこちょこっとしたお話を書いたのだそうです。あとがきに吉田さんの思い出話と合わせて書いてありましたが、それぞれ小咄のようにサラッとした話です。 もとから読んでは忘れる私。この短編集の中で記憶に残るものはなかったけど、読後、嫌な気分になることはなかったですね。それは、フジモトマサルさんの絵があったからかもしれない。フジモトマサルさんの本では、回文の本を読んだことがあります。 あとがきにフジモトマサルさんがすでに他界してしまったことが書かれてます。残念ですね。 あとがきとフジモトマサルさんの話ばかりになりますが、《あとがきのまえがき》にフジモトマサルさんが書かれていたことになるほど頷いたことがあったので、抜粋します。 静かな場所を選び、座り、うなだれ、両の手で小さく輪を作り結界を張る。この結界に他人が侵入してくることはない。右の手と左の手のあいだには本という名の鍵がかかっている。 私のことです。
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本に、読書にまつわる「なんてことない」短編集。 イラストが可愛いなあ、なんて思っていたら、あとがきで納得しました。イラストが先で、それに文章をつけていたのですね。 読み終わったら、「あれ、どんな話が載っていたかな?」と思ってしまうのですが、読後感はとてもいい。おすすめです。
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読書する時そういう時あるなあと強く共感したり、普段はあまり気にもとめない身近な物をこんな風に優しい物語にしてしまえるんだなあと思わせられたり、何かしらの動物が読書をしている絵がでてきて可愛かったです!
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読書をめぐる小さな絵物語集。 フジモトマサルさんの絵に合わせて 吉田篤弘さんが書いた24本の短編集。 イラストには「読書の情景」という 通しテーマがあるので、読むことや書くことに まつわるお話が多かったですが、 シチュエーションや視点が様々で、 飽きることなく楽しめました。 ...
読書をめぐる小さな絵物語集。 フジモトマサルさんの絵に合わせて 吉田篤弘さんが書いた24本の短編集。 イラストには「読書の情景」という 通しテーマがあるので、読むことや書くことに まつわるお話が多かったですが、 シチュエーションや視点が様々で、 飽きることなく楽しめました。 物語なのか、エッセイなのか どちらとも取れる文章が、 現実と物語の境にいるようでよかった。 “居残り日録”や、”影の休日”が好きだった。 失った何かを懐かしむような、 なんとも言えない気持ちになる物語もあり 味わい深い一冊でした。
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不思議な内容の短編集と思ったら、フジモトマサル氏の挿絵をもとに小説を後から書き起こしているとのこと。 挿絵のタッチにしっかりマッチした、現代人に優しい物語という印象。
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挿絵ならぬ挿文。 フジモトマサル氏が描く、独特な【読書の情景】がテーマの絵をヒントに書かれた小さな物語。 挿絵と思って読んでいたので、絵を源として読み直すとまた違った印象をもちそう。 そして自分ならどんな物語が思い付くのだろう。
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たまに、こういう本に出会う。 「うわぁぁぁ」という本。 フジモト氏の絵が温かくて、吉田氏の文がそれを包み込んで。 あぁ、本を読み続けてきて良かったなって、思う。 この本で初めて知ってフジモト氏に恋をした。 なのに亡くなっていたなんて。
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「という、はなし」、妙なタイトルですが、フジモトマサル氏の絵(イラスト)が先で、その絵に応じたはなしを吉田篤弘氏が文章にするという形式で作られたと聞けば頷けます。24の絵とエッセイが収録されています。「待ち時間」が印象強かったです。昔は、三越ライオン像や渋谷のハチ公象などで「待ち...
「という、はなし」、妙なタイトルですが、フジモトマサル氏の絵(イラスト)が先で、その絵に応じたはなしを吉田篤弘氏が文章にするという形式で作られたと聞けば頷けます。24の絵とエッセイが収録されています。「待ち時間」が印象強かったです。昔は、三越ライオン像や渋谷のハチ公象などで「待ち時間」がひしめきあっていたけど、この頃とんと見かけなくなった。「待ち時間」の死因は携帯電話による情報過多死。待ち時間の思い出、待ちあぐねる時間の記憶、待ち人とのえもいわれぬ貴重な時間だったような気がします。無駄な時間ではなかった。
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擬人化された動物が何処かで本を読んでいる絵があって、その情景を彷彿とさせる文章が並んでいる。 文章につける挿絵ではなく、絵ありきで文がついてきたらしい。それまた面白い発想。 村上さんのところで馴染みがあったフジモト氏の絵だったので、思わず手に取り、そのまま買い求めた。 作者も...
擬人化された動物が何処かで本を読んでいる絵があって、その情景を彷彿とさせる文章が並んでいる。 文章につける挿絵ではなく、絵ありきで文がついてきたらしい。それまた面白い発想。 村上さんのところで馴染みがあったフジモト氏の絵だったので、思わず手に取り、そのまま買い求めた。 作者も絵描きも好きな人。 これも縁でしょうか。わざわざ神楽坂まで行った甲斐があるというもの。 ゆっくりbedsideにて、また読みましょう。
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フジモトマサル氏のイラストに合わせて吉田篤弘氏が文章を書いたもの。まずイラストありきってスタイルも面白いですね。それにフジモト氏の絵はこういう企画にぴったりだと思う。彼の絵は観る人の想像力を掻き立てるから。
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