いまさら翼といわれても の商品レビュー
摩耶花の存在感を示した巻。プロを目指すには漫研は邪魔だってこと?ノートを盗られたとき、里志を怒らなかった摩耶花、いい子だな。折木なら渡さなかったとか、私なら言いそう。古典部の女子2人、迷っていた摩耶花が足元を固め、逆にえるが揺らぎ始めた。「鏡には映らない」、人を呪わば穴二つを奉太...
摩耶花の存在感を示した巻。プロを目指すには漫研は邪魔だってこと?ノートを盗られたとき、里志を怒らなかった摩耶花、いい子だな。折木なら渡さなかったとか、私なら言いそう。古典部の女子2人、迷っていた摩耶花が足元を固め、逆にえるが揺らぎ始めた。「鏡には映らない」、人を呪わば穴二つを奉太郎が示した。「連峰は晴れているか」小木先生の笑み、考えれば考えるほど怖い。安堵のあまり洩らした笑みならいいけど、少なくとも奉太郎はそうは受け止めていないようだ。えるの父親がえるにそんなこと言ったってことは、千反田家に何かあったのかな。
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09/21/2017 読了。 図書館から。 久々古典部。 アニメの印象が強くなってきちゃって、 自分の中でズレが生じてきたよ…。 して、千反田ぁぁぁ!! 次はいつでますかねー。
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*累計205万部突破の〈古典部〉シリーズ。誰もが「大人」になるため、挑まなければいけない謎がある――奉太郎、える、里志、摩耶花〈古典部〉4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇* 前情報が全くない状態で借りてしまったのですが、人気シリーズしかも6作目だったと知って納得。現時点では主人公たちが高校生なので、作品と一緒に成長してきたんだろうな。青春ミステリとは言え、案外ダークでシビアな内容なので、色々と感じるところも多々。その読後感から、遡ってこのシリーズに手を出すか迷うところ。
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全然知らなかったのですが、古典部シリーズの最新刊が出ていたのを書店で気づいて、すぐ買いました。 日常の些細な不思議や謎を解きながら、その後ろにある青春の心の動きを描き出すという、古典部シリーズの美しいところがとても楽しかった。 ただ今作は、これまでよりも、登場人物たちの内面が何歩か進んだような気がしました。 進んだというか、比較的安定していた人格や精神が揺らぎはじめたというか。 それを成長というのは、単純な表現でしょうか。 最後の話、千反田の悩みは、あまりほかの文芸作品では聞いたことのないもので、そういった描き方をされていることに驚きました。
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奉太郎の長い休日が、千反田や古典部のみんなとの関わりの中で、終わりに向かっていることを感じた。 奉太郎は「氷菓」からずっと、解かねばならぬ理由、つまり「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」の「やらなければいけないこと」と判断してから謎解きを行なっていた。しかし徐々に、「引き換えにもらえる何かのため」から「自分と周りの人のため」に動くことに変わっている。 それは作中で千反田の言っている通り、奉太郎のもともと持っている、思慮深く素直で優しい性格が表面化してきたからだと思う。つまり長い休日から目覚めつつあることから、奉太郎の成長を語っており、人の成長と時間を感じられる巻だった。 今回の件で、奉太郎はつくづく女性に人生を左右される人なんだと思った。まさにタロットカードの「力」。里志のジョークは的を射ていると思った。
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古典部シリーズの6作目。短編集。主に高2の春から初夏にかけてのエピソードが収録されている。 【感想】 今回はシリアスな話が多かった。奉太郎が省エネ学生となった背景は物悲しいし、中学校の同級生から嫌悪されたまま高校に通うのは物苦しい。摩耶花は漫研部の内部闘争に苦悩させられ、ト...
古典部シリーズの6作目。短編集。主に高2の春から初夏にかけてのエピソードが収録されている。 【感想】 今回はシリアスな話が多かった。奉太郎が省エネ学生となった背景は物悲しいし、中学校の同級生から嫌悪されたまま高校に通うのは物苦しい。摩耶花は漫研部の内部闘争に苦悩させられ、トドメは表題と同名の短編。生き雛祭から数ヶ月足らずで状況が変化してしまった。 しかし、救いもある。損な役回りが多い摩耶花に手を差し伸べたのは意外な人物だった。また、奉太郎に対する姉の言葉は優しかった。彼を長い休日から解放するのはきっと古典部メンバーなのだろう。 【収録作】 箱の中の欠落/鏡には映らない/連峰は晴れているか/わたしたちの伝説の一冊/長い休日/いまさら翼といわれても
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ホータローの省エネ感が好き。 ホータローの昔の話や他の登場人物が主人公になった話などの短編集。 周りの人たちの人柄や考えている事が書かれてあって、より深く人間性を知る事ができた。 事件も程よい謎で気持ちよく読めた。
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「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」 の信条がある意味の古典部シリーズ、折木奉太郎の魅力だったが 高2ともなるとそうも言ってられなくなる。 人間関係が自己防衛だけではどうしようもなるときが訪れ 飛び出さなきゃいけない。 道具もあるし、知識も...
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」 の信条がある意味の古典部シリーズ、折木奉太郎の魅力だったが 高2ともなるとそうも言ってられなくなる。 人間関係が自己防衛だけではどうしようもなるときが訪れ 飛び出さなきゃいけない。 道具もあるし、知識もある。 ただ一つだけ飛んだことがない。 その後の彼らを考えたら楽しみでもあるし 読者は飛躍を期待しながら ただ見守ろうと思う。
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久しぶりの古典部、期待はとても大きかったです。 各登場人物の過去が描かれていて、楽しくはありましたが、このシリーズの一番の好きな点は、気になっちゃうヒロインに振り回されて何だかんだと謎を解いてしまう主人公という構図だったので、それが皆無という点は寂しい。 短編集ということもあり、皆が揃って何かをすることも少なく物足りない。 そして、二人の未来を感じさせる以前の話から一転して、悩む千反田さん。 この状態でまた何年も待たされると思うと…悲しい。
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続きどうなるんですか・・・・・・えるちゃん大丈夫なんですか・・・頼むぞ奉太郎・・・。 古典部シリーズの、何気ない日常の中の、人間同士の感情のぶつかりあいがリアルで好きです。 他人からみたら「そんな小さいことで」って思えることも、当人からしたらすっごく重大な大事で。その感覚が米澤...
続きどうなるんですか・・・・・・えるちゃん大丈夫なんですか・・・頼むぞ奉太郎・・・。 古典部シリーズの、何気ない日常の中の、人間同士の感情のぶつかりあいがリアルで好きです。 他人からみたら「そんな小さいことで」って思えることも、当人からしたらすっごく重大な大事で。その感覚が米澤さんの小説のリアリティだなと思っています。 小説の中でも出てきますが、「たかが高校の部活で!」って、ほんとリアルでもそういうことありますよね。 「たかが田舎のこんなことに無駄に一生懸命で!」って思うこと、たくさんあるんですけど、リアルじゃそんなこと言えないし。むしろ冷めて見てる私がおかしいのかな、って思うときも、えるちゃんの言葉を思い出して救われてます。 続きが読みたいけど、終わって欲しくないシリーズの一つです。
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