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いまさら翼といわれても の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2017/08/04

特に心に残ったのは、あやかのエピソード。描かない漫研部員が存在して、一大勢力をなしている件。ならば野球部の活動内容がドームに繰り出して観戦してああだこうだと語るだけというのもあり?そもそも高校生にとっての部活とは何か。人聞きのいいもの、世間体のいいもの、就職有利と言われるものもあ...

特に心に残ったのは、あやかのエピソード。描かない漫研部員が存在して、一大勢力をなしている件。ならば野球部の活動内容がドームに繰り出して観戦してああだこうだと語るだけというのもあり?そもそも高校生にとっての部活とは何か。人聞きのいいもの、世間体のいいもの、就職有利と言われるものもある。そして活動は義務化しているのか。本心で楽しんでいるのか。将来に結びついているのか。友人や恋人との出会いの場として機能しているのか。そこにあるのは、息苦しさに他ならない。

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2017/08/03

ホータローが実はいいやつだって今作でわかる ホータローは面倒くさがって何事も積極的に関わろうとしてないようで自分が関わる理由を見つけてはなんだかんだで協力していく ホータローは普通になりたいんだろうな 突出しないで普通に過ごしたい なんとなくホータローの気持ちはわかる 正しい行...

ホータローが実はいいやつだって今作でわかる ホータローは面倒くさがって何事も積極的に関わろうとしてないようで自分が関わる理由を見つけてはなんだかんだで協力していく ホータローは普通になりたいんだろうな 突出しないで普通に過ごしたい なんとなくホータローの気持ちはわかる 正しい行動って何故か普通じゃない 正しく行動しなさいってみんな育てられてるはずなのに、いつの間にか正しい行動をすると浮いてしまってり、反感を買ったりする いつ、自分が周りと違ってしまったのかわからない 正しい行動が普通じゃなくなるときがわからない 僕はそうだ たぶん、ホータローもそうなんだろう 本当にいつみんなの価値観が変わるんだろう それとも僕が変わってしまったのだろうか ホータローは僕みたいにならないでほしいな

Posted byブクログ

2017/07/30

やっぱり穂信さんの文章はいい。 それぞれの短編もいいが、古典部シリーズとしてもうまく組み上げて配置してある。 少しずつ成長していく彼らをこれからも読ませて欲しいと切に希望する。

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2017/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「遠回りする雛」で、千反田えるとは住む世界が違うことを悟った折木奉太郎は、一歩踏み出すことを躊躇しました。 しかし、本書表題作ではちょっとしたどんでん返しがあり、折木が千反田により深く関与していくことも可能な状況となります。 折木と千反田がどのような選択をしていくのか、続刊が待たれるところですが、もし続刊がないのであれば、読者が勝手に想像するしかありません。

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2017/07/28

漫画もそうだけど、続き物っていつの間にか熱が冷めてしまったり、最初の頃とテイストが変わったりして好きじゃなくなったりするものだけど、このシリーズはほんとに好き。いつ読んでも面白い。2年生になった彼らの、相変わらずの日常とちょっとした謎。今回はより古典部メンバーに深く関わる話が多く...

漫画もそうだけど、続き物っていつの間にか熱が冷めてしまったり、最初の頃とテイストが変わったりして好きじゃなくなったりするものだけど、このシリーズはほんとに好き。いつ読んでも面白い。2年生になった彼らの、相変わらずの日常とちょっとした謎。今回はより古典部メンバーに深く関わる話が多くて、ニヤニヤしながらあっという間に読んでしまって、なんだか勿体ない気分だった。さて、この続きはいつ読めるかな。どうか生きている間に完結して欲しいなぁと思う。 そういえば実写映画化するという…。それよりアニメ2期は無いのかな?と原作ストックを数えて話数構成を考えてみたけれど、まだ無理みたい。ま、私は原作ファンなので読めればそれでいいのです。次も楽しみ。

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2020/09/10

家を継ぐえると共にあるために、奉太郎が自分の意志で省エネ主義を捨てる時が来るのでは? そんな未来の話があったら読んでみたいと思っていたので、 『長い休日』でお姉さんが奉太郎に言った言葉に顔がにやけてしまった。 とはいえ、表題作『いまさら翼といわれても』で、話は思わぬ方向へ。 続...

家を継ぐえると共にあるために、奉太郎が自分の意志で省エネ主義を捨てる時が来るのでは? そんな未来の話があったら読んでみたいと思っていたので、 『長い休日』でお姉さんが奉太郎に言った言葉に顔がにやけてしまった。 とはいえ、表題作『いまさら翼といわれても』で、話は思わぬ方向へ。 続きは数年後ですか!? わたし、気になります!

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2017/07/21

高校の部活「古典部」に所属する4人の男女が主人公のシリーズ最新刊。ちょっとしたミステリーをはらんだ6つの短編からなっている。卒業制作の鏡に込められた悪意とイジメの謎、部活での派閥トラブルと盗難、「やらなくてよいことはやらない」がモットーの主人公が、そう思うに至った原点は何かなど…...

高校の部活「古典部」に所属する4人の男女が主人公のシリーズ最新刊。ちょっとしたミステリーをはらんだ6つの短編からなっている。卒業制作の鏡に込められた悪意とイジメの謎、部活での派閥トラブルと盗難、「やらなくてよいことはやらない」がモットーの主人公が、そう思うに至った原点は何かなど…。いずれもなかなかに味わい深く、各話で4人のキャラが掘り下げられていく。誰もが10代の頃に感じたことのあるようなほろ苦い経験…。謎が解けた後もそのビターで瑞々しい感覚が残る…。

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2017/07/14

米澤穂信さんの古典部シリーズ最新作。短編集ですね。主人公達の内面により深く切り込んでくる内容の短編で、非常に読み応えがあった。シリーズファンは読んで損なし。ただ、過去の話や外堀を埋める的な話が多く、物語のメインストリームがそれほど進んでいない点は若干不満が残るかな。あと、刊行ペー...

米澤穂信さんの古典部シリーズ最新作。短編集ですね。主人公達の内面により深く切り込んでくる内容の短編で、非常に読み応えがあった。シリーズファンは読んで損なし。ただ、過去の話や外堀を埋める的な話が多く、物語のメインストリームがそれほど進んでいない点は若干不満が残るかな。あと、刊行ペースをもう少し上げてもらい、物語の時間の針を更に進めて欲しいな、とそんなことを思った。

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2018/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ついにここまで到達。これを読むために古典部シリーズを振りかえったのだ。6篇の短編集。面白かった。伊原が語りなのが2つもあった。「鏡には映らない」と「いまさら翼といわれても」が特に好きだ。しかし、このシリーズはまだ続くんだろうか。続けてほしいけど。前作とこんなに間が空いてたとは知らなんだ。反対派が多いんだろうけど、このシリーズが映画化されるというのも、やっぱ本が売れなくなってるからなんだろうか。 2018.7.29 再読。こないだ「米澤穂信と古典部」を読んでからほんとは全部読み返したかったけど、他は結構読み返してるから最新刊のこれのみ。いやー、やっぱ青春ものなのだ。やっぱ表題作が一番いい。千反田の苦悩を思いやる折木の優しさ。雷のくだりを調べる話も折木の優しさがわかる。卒業制作の鏡の話もそうだけど。漫研の闘争といい、ほんと思春期って大変だった。

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2017/07/01

ほんのり甘酸い青春小説。読んでいる自分も思わず頬が染め上がる。起きる事件はまことに小さく微笑ましいが、それなりにミステリアスな雰囲気を醸しながらハラハラもさせてくれる。登場人物は不思議のベールに包まれており神秘的でかつ魅力的だ。連作短編は展開に合わせ少しずつ神秘のベールを剥いでい...

ほんのり甘酸い青春小説。読んでいる自分も思わず頬が染め上がる。起きる事件はまことに小さく微笑ましいが、それなりにミステリアスな雰囲気を醸しながらハラハラもさせてくれる。登場人物は不思議のベールに包まれており神秘的でかつ魅力的だ。連作短編は展開に合わせ少しずつ神秘のベールを剥いでいく。すべての伏線が回収される終章は、最後まで気持ちを牽引してくれる緊張感も相俟ってテンションを落とすことなく楽しませてもらえた。

Posted byブクログ