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いまさら翼といわれても の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2017/12/09

表題作の苦味も好きだけれど、奉太郎のモットーの根底が知れる「長い休日」がとても面白かった。お姉さんの言葉には含蓄があるなぁ。奉太郎の休日は果たして続いているのか、終わったのか。

Posted byブクログ

2016/12/01

ホータローの優しさが溢れる短編集だった。こんなに能動的に動くようになるとは古典部メンバーも驚くばかり。最後は果たしてバスに乗ったのかどうか、続きがとても気になる!

Posted byブクログ

2016/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

待ち遠しかったあ。 明るい基調の話が続いてほっとする気持ちになりながら、最後は古典部シリーズらしい終わり方でした。 「箱の中の欠落」 里志が友情を頼って折木に相談を持ちかける。二人の成長を感じるのが主筋? 謎はすぐ解ける。一番気になるのはホワイダニットだが、これが欠落していて気になる。 「鏡には映らない」 古典部のメンバーはみんな言い訳をしないし、気づいた間違いをそのままにしない。長編だと鬱屈としたところも出てくるんだけど、短編だとその真っ直ぐさはただ清々しい。 「連峰は晴れているか」 これは読んだことがある。アニメにもなっていたかな? 折木の動く動機が良い。この良さは、シリーズものだからこそだと思う。 「わたしたちの伝説の一冊」 守るべきものを見極める話。 四人の中で摩耶花は一番一般的なキャラクターかなと思っていたが、やっぱり変わった子だと思い直した。漫研には義理があるが部員には興味がないというのは、逃げたくないという自己の問題だけを彼女が抱えているからなのか。 クラスメイトの動きは違和感があるけれど、とにかく弱ったところをぐっと堪える摩耶花は健気だしかわいい。 「長い休日」 子供の頃の奉太郎がかわいい。姉さんがいて良かったね。姉に頭が上がらないのも分かる。 自分が傷ついた気持ちを、明快に言葉にしてみせる諭さがあるから屈折してしまう。彼の優しさは無邪気なもので、他人に見返りを求める必要を感じていないけれど、そこが普通と違うから隠してしまったのだなあ。 この短編集では折木の優しさが随所に出てきて、心が温かくなる。 「いまさら翼といわれても」 タイトル作品。これが一番シリーズらしい。える視点の文章をまた読めるといいなあ。 折木の能動性がかなり強く出ている。そして大切なのは調和や見える結果でなくて、千反田の気持ちだと思える折木……。 特に終わり方が美しい。 一人称主人公の割合が減っている割に、いやむしろだからか、折木の良いところが目につく短編集だった。全能感みたいなテーマが長編より薄らいでいるからかな。

Posted byブクログ

2017/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ。短編集。推理。高校生。 古典部シリーズ第六弾。選挙での不正の真実は。中学の卒業制作の謎。飛行機が好きだという先生がいた?奉太郎がどうして省エネになったのか。伊原が漫研をやめる。千反田に与えられた自由。甘過ぎる紅茶の謎は私も奉太郎と同じことが思い浮かんだ。

Posted byブクログ