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いまさら翼といわれても の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2019/03/24

20190323 中央図書館 「古典部」の面々も、高校卒業が射程に入ってきた(特に女子)ようだ。自分が本当にやりたい道へと足を踏み入れる勇気も良し、「イエ」の価値について思い惑うもあり。ホータローだって成長してきているではないか。

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2019/03/05

うち3作は野性時代に掲載された時に読んだことがありました。摩耶花の漫研退部に至る話と、表題作が興味深かった。特に表題作はここで終わりなの? という感じで、ものすごくこの先が気になります。私、気になります!!

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2019/01/03

全編面白かった。 伊原の話は清々しい終わり方で好きでした。 何の気もなしに静かに人のことを守っている奉太郎、すごくかっこいいな! えるのこととなるともう熱がこもりまくりでそこもまたよき。 今後が気になりますね。

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2018/12/26

「鏡には映らない」が一番良かった。 「長い休日」も好きかな。 表題の「いまさら翼といわれても」 なんつー終わり方ですか?

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2018/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典部シリーズで一番好き。 ほろ苦い青春ミステリとはよく言ったものだなと思う。 奉太郎の省エネ主義の始まりの話 言いたくないような、気づくこともないような裏切り。でも誰もが経験していてもおかしくないこと。でも奉太郎はその当時に気づいてしまったんだな。 奉太郎自身は優しくてとても良い子だった。自分を守るという選択肢は必然的だった。人はこうやって生き方を決めているのかと思った。多くの人は無意識だけど。 優しいお姉さんがいたこと、えるに出会えたという救いがあってよかった はやく続きが読みたい!

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2018/12/01

昔を振り返りつつも「この先」を考える古典部の面々が、どことなく痛々しい。 彼らはいわゆる「一般人」で何も背負うものなんかないはずなのに(えるはちょっと例外)、高校生が見る「将来のビジョン」ってこんなに重かっただろうか、と自分の学生時代を振り返った(けど、やっぱり私はお気楽に過ごし...

昔を振り返りつつも「この先」を考える古典部の面々が、どことなく痛々しい。 彼らはいわゆる「一般人」で何も背負うものなんかないはずなのに(えるはちょっと例外)、高校生が見る「将来のビジョン」ってこんなに重かっただろうか、と自分の学生時代を振り返った(けど、やっぱり私はお気楽に過ごしてたと思う)。 いつになく感情をあらわにするホータローが可愛くもあり、マンガに対しての気後れを克服した摩耶花を応援したくもあり、突然見通しのいい開けた場所に放り出されたえるの戸惑いやらやり場のない怒りやらを悲しく思ったり。 底抜けの明るさではない、彼らの真摯な青春に幸あれっていつもながらに思う。

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2018/11/25

「鏡には映らない」が泣けるなあ。助けた方も助けられた方も真実に気付いた方も、何も語らず、というのが、ジンときた。

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2018/11/21

目次 ・箱の中の欠落 ・鏡には映らない ・連峰は晴れているか ・わたしたちの伝説の一冊 ・長い休日 ・いまさら翼といわれても 高校2年生。 将来を考え始め、過去を忘れるには早すぎる年ごろ。 奉太郎は優しい。 山で遭難した知人を心配しながらも教室の子どもたちを気遣う先生の心を、...

目次 ・箱の中の欠落 ・鏡には映らない ・連峰は晴れているか ・わたしたちの伝説の一冊 ・長い休日 ・いまさら翼といわれても 高校2年生。 将来を考え始め、過去を忘れるには早すぎる年ごろ。 奉太郎は優しい。 山で遭難した知人を心配しながらも教室の子どもたちを気遣う先生の心を、無神経に傷つけないようそっと気遣うことができるくらいに。(連峰は晴れているか) その優しさがさりげなすぎて、時に誤解を生むことがあるくらいに。(鏡には映らない) 奉太郎が「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」ことをモットーにすることになったきっかけが明かされる。(長い休日) 人が良くて、頼まれたことは嫌な顔をしないで引き受ける少年だった奉太郎は、自分のその性格を、要領のいい人たちにバカにされ、付け込まれていたことを知る。 同級生に。先生に。 バカにされてもいい、付け込まれたくはない、と奉太郎少年は強く思ったのだ。 同じくビターでも、自分のマンガの才能を伸ばすために漫研をやめることにした摩耶花の話はちょっとうらやましい。 自分の才能を信じ、努力できる喜び。 分裂しようとする漫研を何とか円満にまとめようとしたけれど、それは摩耶花だけが努力するものではない。 のびのびと好きなマンガを描くことに専念できるのなら、それは何より。 そして千反田えるも転機を迎える。 彼女がバスに乗るのか乗らないのか、作品はそこまで書いてはいないけど、これはシリーズものなのだからリドルストーリーではなく、いつかどこかで結論が出るだろう。 できるなら、きっちり前を見て歩き出してほしいと思う。 しみじみ、青春から遠ざかってしまったことを感じるなあ。

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2018/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「古典部」シリーズその6。 季節はまた巡り、古典部は新入生のからんだ事件のあと、夏休み前にかけて、部としてのイベントはなし。 神山高校文化祭向けの文集の打合せをそろそろという、のんびりした時期。 本作では、不正投票の謎に関わってしまった里志、奉太郎の中学校・小学校時代、摩耶花と漫画研究部の確執…と、今回はかなり苦い、悪意ある争いや企みが、さまざまな形で彼らに降りかかる。 そして、えるに降りかかったものは… これまで、強い好奇心と、揺るぎなく清々しい心で奉太郎を動かしてきたえるが、まさか「自由」に打ちのめされるとは。 その事を洞察した奉太郎の、怒りとやりきれなさのぐしゃぐしゃ。 苦くてにがくて、甘さなんて感じなくなるような。 青春ミステリとして変わらず面白いけれど、味がまた変わってきたような。 早く続きが読みたい‼️ それにしても、シリーズで探偵役となっている奉太郎も、初めから理屈っぽい省エネ少年ではなかったのだと知り、胸が痛くなった。 イジメではない、のかもしれない。 けれど、あの屈辱感は何だろう。 要領のいい人間は大抵人気者で、面倒事を引き受ける人間は利用された上に馬鹿にされたり、それまで引き受けていた事を断れば逆ギレされたりする。 スクール・カーストという言葉があるけれど、大人になっても、どこまでいっても、こういう事はなくならない。 それを学ぶのも、大人になるレッスンだとしても。 大人になっても、奉太郎に何も教えてやれない。 大人も、いくつになっても、遺憾ながらぐしゃぐしゃしながら、踏ん張ってますよ。 とほほ、何の慰めにもならないか。

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2018/11/01

めちゃくちゃ久しぶりの古典部シリーズ最新作。 舞台は高校で、主人公も高校生だけど 安定の世知辛さだったり切なさだったり、、、 推理小説といっていいのかわからないけど、相変わらず 爽快感とは皆無で。 やらなくても良いことはやらない、ホータローに なったきっかけが明かされる、長い...

めちゃくちゃ久しぶりの古典部シリーズ最新作。 舞台は高校で、主人公も高校生だけど 安定の世知辛さだったり切なさだったり、、、 推理小説といっていいのかわからないけど、相変わらず 爽快感とは皆無で。 やらなくても良いことはやらない、ホータローに なったきっかけが明かされる、長い休日が1番好きかな。 表題作は1番最後、そして1番心配になる 終わり方だったけど、 なんだかんだ優しくて千反田さんのことはほっとけない ホータローがいるから、きっとうまくまとめてくれると 信じています。

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