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いまさら翼といわれても の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2017/02/07

古典部シリーズ第六弾。 「遠まわりする雛」からの、表題作「いまさら翼といわれても」は苦い。 青春はきらきら薔薇色なだけではないのだと苦さも含めて青春だと、6年経ってもまだ突きつけるのか。 奉太郎は省エネをモットーとしてるくせに優しすぎるよなぁ。 この苦悩を乗り越えて、どうかこの良...

古典部シリーズ第六弾。 「遠まわりする雛」からの、表題作「いまさら翼といわれても」は苦い。 青春はきらきら薔薇色なだけではないのだと苦さも含めて青春だと、6年経ってもまだ突きつけるのか。 奉太郎は省エネをモットーとしてるくせに優しすぎるよなぁ。 この苦悩を乗り越えて、どうかこの良い子たちが素敵な大人になりますように。

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2017/02/06

著者の古典部ものを初めて読んだ。 高校を舞台とした、軽くミステリタッチの短編集。 それぞれの生徒を主役に、脇を仲間内で固めて、傍目で見る人物像と、本人の人物像のギャップを楽しむことが出来る。 ミステリ部分は当然軽め(学生っぽい)だが、自分達の学生時代にも有り勝ちな感が共感を呼ぶか...

著者の古典部ものを初めて読んだ。 高校を舞台とした、軽くミステリタッチの短編集。 それぞれの生徒を主役に、脇を仲間内で固めて、傍目で見る人物像と、本人の人物像のギャップを楽しむことが出来る。 ミステリ部分は当然軽め(学生っぽい)だが、自分達の学生時代にも有り勝ちな感が共感を呼ぶか。 1.生徒会長選挙:トリックは簡単に判る 2.卒業制作の鏡:仕掛けはそんな事だろうと思うが、名前がそこまで都合よくいくか・・・ 3.登山:少し無理やり感 4.漫研の内部抗争:読み派と書き派の対立が面白いが、ここまでいがみ合う事? 5.折木の一日:2の準主役折木の本当の姿が明らかに。この話は好き。 6.翼は自由の象徴:突然自由な人生が見えたら、どんな気分なのか。なかなか想像しがたい状況。

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2017/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典部シリーズ 2年になってからの話が中心の短編集 4人それぞれの今後に影響がありそうな話です。 相変わらず甘いだけの青春ではありません。 一話目が里志の話なんだけど、 もっと彼には活躍し欲しい。 逆に伊原さんはかなり出番が多い気がします。 今回は奉太郎が一番変わったかな。

Posted byブクログ

2017/02/05

古典部シリーズ短編集。いつもながらの日常の謎。爽やかな青春ミステリではあるけれど、けっこう苦いものが多いなあ。それぞれの将来に悩む姿、そして折木の省エネ主義の理由が分かったりもします。なるほど、それを理解してしまうと……そうなるよなあ。 お気に入りは「鏡には映らない」。これ、あま...

古典部シリーズ短編集。いつもながらの日常の謎。爽やかな青春ミステリではあるけれど、けっこう苦いものが多いなあ。それぞれの将来に悩む姿、そして折木の省エネ主義の理由が分かったりもします。なるほど、それを理解してしまうと……そうなるよなあ。 お気に入りは「鏡には映らない」。これ、あまりに悪質すぎますね。とんでもなく腹が立ちます。だからこそ、汚名をかぶりつつもこういう方法を取った折木はまさしくヒーロー。これほど見事な対処は他にありません。 そして表題作。これが最後の一話なので、余計に印象が残ります。このタイトルが切なくて仕方ありませんでした。

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2017/02/04

「ふたりの距離の概算」以来6年ぶりの新作。表題作を含む6つの短編が収録されています。 生徒会選挙の投票用紙が生徒数を超えてしまった【箱の中の欠落】と、中学時代の折木奉太郎が起こしたある行動の真意を摩耶花の視点から推理する【鏡には映らない】は魅力的な謎ですが、本書はミステリーよも各...

「ふたりの距離の概算」以来6年ぶりの新作。表題作を含む6つの短編が収録されています。 生徒会選挙の投票用紙が生徒数を超えてしまった【箱の中の欠落】と、中学時代の折木奉太郎が起こしたある行動の真意を摩耶花の視点から推理する【鏡には映らない】は魅力的な謎ですが、本書はミステリーよも各キャラクターの内面を重要視している短編の方が面白いです。伊原摩耶花が文化祭から続く漫画研究会のトラブルに終止符を打つ【わたしたちの伝説の一冊】はシリーズを通して読んでいる人には驚きの展開ですし、【長い休日】は折木奉太郎の「やらなくていいことはやらない。 やらなければならないことは手短に」がモットーになったきっかけが分かります。【いまさら翼といわれても】は結構引きずる終わり方で、千反田えるの今後が気になります。

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2017/01/30

読む本を行きの電車で読み切りなんか出てるかな~と本屋に行ったら見つけました。久々の古典部。久しぶり過ぎてなんかこの主人公、最近読んだ俺ガイルのヒッキー君みたいだ…なんて思いましたよ。 個人的に漫画研究会の辺りはちょっと不思議に思いました。文化祭の話の時はあまり疑問に思わなかった...

読む本を行きの電車で読み切りなんか出てるかな~と本屋に行ったら見つけました。久々の古典部。久しぶり過ぎてなんかこの主人公、最近読んだ俺ガイルのヒッキー君みたいだ…なんて思いましたよ。 個人的に漫画研究会の辺りはちょっと不思議に思いました。文化祭の話の時はあまり疑問に思わなかったけど漫研に属している子って漫画好きな子が大半なんだろうから絵が描ける子、絵が上手な子の方がヒエラルキー上位に属すると思うんだけどな。批評とか批判とかまあ漫画論とかを交わしたい派もあるだろうけど圧倒的に少数だと思うし彼らが私たちがこの部では主流だ、と主張するのは大分読んでいて違和感を感じたりしました。なので漫画描きたい派と漫画読むだけ派がぶつかったら色々あるとは思うけど描く派の方がどう考えても有利に立ちそうな気がするんだけど…どうなんだろうか。これが二次創作主流派とオリジナルしか描かないぞ派の争いならなんかわからなくはないんだけど。 個人的には中学の卒業制作でそこまでやるのか~というアホな子が居るのもびっくりだし先生が気づかずに一生徒しか気づかなかったというのもなんか…とか思いながら読みました。そして読み終わった後焼きそばとラーメンが食べたくなりましたよ… それにしても高校生も面倒くさいんだなぁ… ある意味社会人の方が気ままなのかもしれない。ウン。

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2017/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【収録作品】箱の中の欠落/鏡には映らない/連峰は晴れているか/わたしたちの伝説の一冊/長い休日/いまさら翼といわれても   古典部シリーズ新作がうれしい。奉太郎の繊細さ、バランス感覚がいい。メロスの解釈もユニーク。

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2017/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「古典部」シリーズ最新作にして、6編から成る連作短編集。 漫画家を目指す若者だった時代かある身としては「わたしたちの伝説の一冊」が面白かった。妙に色々考えてしまって。 ただねー、河内先輩の気持ちもわかるけど、この場合羽仁さんはちょっと寂しいんじゃないかな。先輩が好きだから、摩耶花に嫌がらせまでしたのに。でも自分は描く側には入れないんだもんなー。考え過ぎ? そして表題作「いまさら翼といわれても」。これはキツイ…!ずーっと跡取りのつもりで生きてきたえるが、突然親から「好きにしていい」と言われて、どうしていいか分からなくなってしまう話。 きっと親としては100%善意なんだろう。その縛り付けが嫌でグレる子どもいるし。でもえるに関しては…。この後えるはどうするのかねえ…。

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2017/01/25

+++ 累計205万部突破の〈古典部〉シリーズ最新作! 誰もが「大人」になるため、挑まなければいけない謎がある――『満願』『王とサーカス』の著者による、不動のベスト青春ミステリ! 神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。 夏...

+++ 累計205万部突破の〈古典部〉シリーズ最新作! 誰もが「大人」になるため、挑まなければいけない謎がある――『満願』『王とサーカス』の著者による、不動のベスト青春ミステリ! 神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。 夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘――折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?(表題作) 時間は進む、わかっているはずなのに。 奉太郎、える、里志、摩耶花――〈古典部〉4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇。 +++ 表題作のほか、「箱の中の欠落」 「鏡には映らない」「連峰は晴れているか」 「わたしたちの伝説の一冊」 「長い休日」 +++ 相変わらず、やらなくていいことはやらないというモットー通りに生きている折木奉太郎ではあるが、今作では、そうなった理由も明かされ、熱を帯びた彼の姿も時折見ることができて、大人になっていることを思わされもする。それぞれの章で謎の中心にいる人物は、それぞれにその世代なりの大変な思いを抱えていることは確かなのだが、人が死なないというのはこんなにも安らかに読み進められるのかと、改めてほっとさせられる。生きているといろんな壁にぶつかり、これほど高い壁はほかにはないと思い込んでしまいがちだが、大抵のことは振り返れば乗り越えられているのだと思う。彼らもひとつずつ壁を乗り越えて大人になっていくのだろうと、感慨深く読んだ。彼らの関係が変わらずに在ってほしいと思う反面、少しずつ変わっていくのだろうなと思わずにはいられない一冊である。

Posted byブクログ

2017/01/25

古典部シリーズ。 連作短編。いつもはホータローの語りで進んでいくが、今回は古典部メンバー各々の視点で語られていた。久々に読んだが、やはり面白い。 ホータローの口癖のルーツみたいなものもわかり、えるの言葉が良かった。 ホータローがものすごくイイヤツになっていた。

Posted byブクログ