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慈雨 の商品レビュー

3.9

160件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2016/11/19

16年前の幼女殺害と酷似した事件が発生。かつて刑事として捜査にあたった神場は、四国巡礼をしながら現在の事件を追い始める。 退職した元刑事の神場が事件に関わることや、事件解決の糸口に気づいたりと、気になることはあるけれど、神場のキャラクタと作者の描いた人達が良かった。 最後の『...

16年前の幼女殺害と酷似した事件が発生。かつて刑事として捜査にあたった神場は、四国巡礼をしながら現在の事件を追い始める。 退職した元刑事の神場が事件に関わることや、事件解決の糸口に気づいたりと、気になることはあるけれど、神場のキャラクタと作者の描いた人達が良かった。 最後の『慈雨』の場面は、自分もそこにいるような気がするくらい、とっても気持ちがいい。 妻が神場にかけた言葉が、とても印象的でした。

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2016/11/17

良かったです。 四国八十八箇所の話だってことも刑事ものの話だってことも知らずに読んだので、「おぉ」って感じでした。 お遍路の話がもう少しあってもとは思いました!

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2016/11/17

ミステリーの要素よりも人間の描写がメインでドラマ化されそう。柚月作品としてはちょっと物足りないかも。

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2016/11/15

警察を定年退職した主人公が四国を巡礼しながら、自分が犯した過去の罪と向き合うストーリー。いつも感じるが、この人の作品は作者の色が強くなく、読む作品ごとに違う感想を抱く。今回も主人公・神場の責任感が強く、寡黙な感じに四国の巡礼の光景が上手く融和している感じがして、決して劇的な話では...

警察を定年退職した主人公が四国を巡礼しながら、自分が犯した過去の罪と向き合うストーリー。いつも感じるが、この人の作品は作者の色が強くなく、読む作品ごとに違う感想を抱く。今回も主人公・神場の責任感が強く、寡黙な感じに四国の巡礼の光景が上手く融和している感じがして、決して劇的な話ではないけれど、心に響くものがあるような気がする。幼い命を大事にする気持ち、冤罪を憎む気持ち、いろんな人の、いろんな気持ちが伝わる作品だった。

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2016/11/14

途中、ぶわ~っとくるものがあり、どうなるのかと。 登場人物たちのその後はわからないけど、きっと「慈雨」が降り注いでいると思う。

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2016/11/12

警察官を定年退職した神場は、妻とのお遍路の旅の途上で幼女殺害事件の発生を知る。 事件は16年前、神場の心に深い傷と悔恨を残したものに酷似していた。 かつての部下を通して捜査に関わり始める神場。 お遍路の旅での妻との、また見知らぬ人々との出会い、会話。 一方では事件解決に向け馳せ...

警察官を定年退職した神場は、妻とのお遍路の旅の途上で幼女殺害事件の発生を知る。 事件は16年前、神場の心に深い傷と悔恨を残したものに酷似していた。 かつての部下を通して捜査に関わり始める神場。 お遍路の旅での妻との、また見知らぬ人々との出会い、会話。 一方では事件解決に向け馳せる思い・・・。 消せない過去、正義への信念、警察の威信、平穏な生活を得ている妻と娘への思い……様々な思いの狭間で葛藤する元警察官がすべてを賭けて真実と対峙する。

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2017/10/15

 柚月裕子、ハズさないなあ。冤罪が大きなテーマになっているのだが、実際は男たちの心の葛藤や人としての生き方に比重が置かれていて、それが実に見事に描かれている。  刑事を退職しても、16年前の事件に縛られながら妻とお遍路を回る男、神場。そんな神場の元に元部下で娘の彼氏である刑事の緒...

 柚月裕子、ハズさないなあ。冤罪が大きなテーマになっているのだが、実際は男たちの心の葛藤や人としての生き方に比重が置かれていて、それが実に見事に描かれている。  刑事を退職しても、16年前の事件に縛られながら妻とお遍路を回る男、神場。そんな神場の元に元部下で娘の彼氏である刑事の緒方から電話が入る。今回起きた事件に対するアドバイスがほしいという。今回起きた事件は、神場の呪縛となっている16年前の事件に酷似していた。  16年前の事件とは、神場が担当した事件で、犯人を捕まえたのだが、後に冤罪ではなかったかと疑問に感じている事件であった。  今回起きた事件が解決に向かうにつれ、必然的に過去の事件が浮き彫りにされてしまう。その時神場が下した決断とは。  男たちの生きざまに心打たれる作品です。

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2016/10/29

私たちが刑事ものを読んだときに、最後の砦、というか無意識に立っている場というか、それは当然のことながら「警察の正義」である。彼らが正しく悪とたたかってくれている、という安心感、私たちを守ってくれている、という信頼感。 なのに、その根本的なものが揺らいでいるとしたら。そこに正義のた...

私たちが刑事ものを読んだときに、最後の砦、というか無意識に立っている場というか、それは当然のことながら「警察の正義」である。彼らが正しく悪とたたかってくれている、という安心感、私たちを守ってくれている、という信頼感。 なのに、その根本的なものが揺らいでいるとしたら。そこに正義のためでなく自己保守のために真実に目をつぶる意識があるとしたら、私たちは何を信じていけばいいのだろう。 16年前の幼女誘拐殺害事件の真犯人は誰なのか。組織のためいったんは目をつぶり見逃した証拠を心に抱えた元刑事とその妻、娘、上司と部下。警察とは、その存在意義とは。なんのために警察官になったのか、なにを守るためにそこにいるのか。彼らの葛藤と迷い、そしてそれを支える家族の思いひとつひとつに胸が熱くなる。警察モノを書かせたら天下一品の柚月裕子、そこに家族愛が加わり無敵の一冊に。

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2016/10/27

遍路を辿りながらこれまでの道のりを見つめ直す退職警官。 暗礁に乗り上げそうな幼女殺害事件を追う現役警官。 二つの軸を交差させながら、罪とは、正義とは、人とは、家族とは、愛とは…物語は読者に突きつける。 人物達の葛藤に移入し、先の読めない物語に没入していく。そして気づけば落涙。 こ...

遍路を辿りながらこれまでの道のりを見つめ直す退職警官。 暗礁に乗り上げそうな幼女殺害事件を追う現役警官。 二つの軸を交差させながら、罪とは、正義とは、人とは、家族とは、愛とは…物語は読者に突きつける。 人物達の葛藤に移入し、先の読めない物語に没入していく。そして気づけば落涙。 こんなに感動したミステリーは初めてだ。

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2016/10/26

元捜査一課刑事と夫婦が事件被害者の弔いをするためお遍路をする中、16年前の幼女殺害事件と酷似した事件が発生。刑事が人生を振り返りながら、事件解決にもひと役買う。刑事のカタブツな人柄とこれまで経験した困難、悲劇。アッと驚くようなミステリーとはちょっと違うが、人間ドラマは秀逸。ひきこ...

元捜査一課刑事と夫婦が事件被害者の弔いをするためお遍路をする中、16年前の幼女殺害事件と酷似した事件が発生。刑事が人生を振り返りながら、事件解決にもひと役買う。刑事のカタブツな人柄とこれまで経験した困難、悲劇。アッと驚くようなミステリーとはちょっと違うが、人間ドラマは秀逸。ひきこまれた。

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