慈雨 の商品レビュー
定年退職した刑事が42年の警察官人生を振り返るお遍路巡りの途中で、後悔の念を抱いた16年前の事件と酷似した幼児殺害事件の発生を知る…。 事件はまんま「北関東連続幼女誘拐殺人事件」ですし、容疑車両のトリックも新味を感じられず、ミステリーとしはやや物足りなく感じてしまいます。 しかし...
定年退職した刑事が42年の警察官人生を振り返るお遍路巡りの途中で、後悔の念を抱いた16年前の事件と酷似した幼児殺害事件の発生を知る…。 事件はまんま「北関東連続幼女誘拐殺人事件」ですし、容疑車両のトリックも新味を感じられず、ミステリーとしはやや物足りなく感じてしまいます。 しかし「人は消せない過去とどう向き合って決着をつけるか」をテーマにした重厚な人間ドラマで読み応えのある一冊に仕上がっていると思います。
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2016/12/27 これは「文庫X」読んで書いたのかな? 16年前の幼女誘拐殺人事件と酷似した事件が発生した...16年前の事件で逮捕された男は刑務所の中にいるのに。 色んな事件や事情が詰まりすぎていて、なんだか疲れたな。
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元警官の男 定年退職して 妻と2人で四国八十八ヶ所 お遍路の旅に出る。 そんな時 元職の管轄で少女殺人事件が発生 それは16年前 自分が捜査を担当した少女殺人事件に似ていた。 前半退屈だったが後半はおもしろかった
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いつも思うんだけど、この人の描くものって本当に男らしい…女が描く理想のハードボイルドっていうよりかは男の描くハードボイルドっぽい。男も女も美化されていてその方向性が男性的。組織に属するものの葛藤とか闘い方の描きっぷりが面白かった。しかしここまで刑事って仕事に入れ込めるのはすごいな...
いつも思うんだけど、この人の描くものって本当に男らしい…女が描く理想のハードボイルドっていうよりかは男の描くハードボイルドっぽい。男も女も美化されていてその方向性が男性的。組織に属するものの葛藤とか闘い方の描きっぷりが面白かった。しかしここまで刑事って仕事に入れ込めるのはすごいな。
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定年を迎えた元刑事。 悔恨の念を持って四国お遍路へ。 捜査をする現場とお遍路の静かな様子が対極的だった。 優しい人が多く登場したけれど、 激しく、苦しく、悲しい事実も多く、 涙が溢れた。 娘の幸知には、 両親のことを、 もっと早いうちに話すべきことだったように思う。 いい...
定年を迎えた元刑事。 悔恨の念を持って四国お遍路へ。 捜査をする現場とお遍路の静かな様子が対極的だった。 優しい人が多く登場したけれど、 激しく、苦しく、悲しい事実も多く、 涙が溢れた。 娘の幸知には、 両親のことを、 もっと早いうちに話すべきことだったように思う。 いい両親だったのだから尚更。 終始男目線で進んだけれど、 よくできた、というか ちょっと天然な感じの妻の心情を知りたかったなぁ。 今年はうるう年だったので、 逆打ちが盛んでした。 年始の1番札所がガラガラだったと聞いたので、 うるう年恐るべしと思ったのが1月。 早いなぁ、今年も終わりだよ。
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お遍路の旅に出る元刑事夫婦。人生を振り返る旅の途中で元刑事の主人公の悔やんでも悔やみきれない過去とは…。冤罪を許さず真犯人を執念で追う…。題名の慈雨は恵みの雨。彼にとって恵みの雨とは何だったのか…。 派手さはないが心にしみる。すごい小説を書くもんだ。
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引退した刑事が 自分の人生を振り返り 背負った業を内に秘め お遍路する。 読み始めて、 こういうの好き、面白いわ~ とぐいぐい読み進めたのだけど なんだろなー、終盤にさしかかってきたら 神さんも緒方もいい奴過ぎて なんだか綺麗ごとにみえてきて 物足りない。 警察ものってどうし...
引退した刑事が 自分の人生を振り返り 背負った業を内に秘め お遍路する。 読み始めて、 こういうの好き、面白いわ~ とぐいぐい読み進めたのだけど なんだろなー、終盤にさしかかってきたら 神さんも緒方もいい奴過ぎて なんだか綺麗ごとにみえてきて 物足りない。 警察ものってどうしても もっとエグいのを期待してしまう 私が悪いのか……。
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警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。彼の心に深い傷と悔恨を残した16年前のある事件。繰り返し見る悪夢。 自分の警察官人生は何だったのか。一人胸に問いかけながら巡礼の旅を続ける神場。 おりしも、16年前の事件と同じ状況の幼女殺害事件が発生する。かつての部下...
警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。彼の心に深い傷と悔恨を残した16年前のある事件。繰り返し見る悪夢。 自分の警察官人生は何だったのか。一人胸に問いかけながら巡礼の旅を続ける神場。 おりしも、16年前の事件と同じ状況の幼女殺害事件が発生する。かつての部下で、娘の恋人である刑事緒方に捜査協力を申し出る神場。何としてもこれ以上の被害者を出してはならないという一心で。 作品の展開はちょっと、64(ロクヨン)を彷彿とさせるが、こちらは元刑事の内面を描いた作品。 お遍路の道中での人との出会い、妻とのやり取り、娘への思いそれらが丁寧に描かれる。 巡礼の途中でお接待を受けた老女が語った言葉が染み入る。 「人生はお天気とおんなじ・・・ずっと晴れとっても、人生はようないんよ。日照りが続いたら干ばつになるんやし、雨が続いたら洪水になりよるけんね。晴れの日と雨の日が、おんなじくらいがちょうどええんよ」 結願寺を前にした時、晴れた空から夫婦に優しく降り注ぐ慈しむような雨が、暖かく胸にしみた。
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晴れの日と雨の日が、おんなじくらいがちょうどええんよ。事件は生きてるんだ、生きた獣と戦っている、神場さんかっこいい。流石柚月さん一気読み。
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重いものを背負って巡礼に出た元刑事の物語。主人公の妻への思いや巡礼を共にする妻のキャラクターがもう一つ刺さってこなかったかなぁ。
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