サピエンス全史(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ふむふむ。歴史を知ることに対するボヤッとした期待と疑問をわかっているかのように、歴史を知ることとは何かを一から説明してくれた感じ。 確かに、生物学と歴史学、二つある意味とか考えたことは無かったけど、なるほど、そういうことかもしれない〜と腑に落ちた。 今ある状況とか、過程を「悪き風習」と一蹴せずに考えることができる感覚に感謝〜
Posted by
アフリカ南部で最初に人類が誕生してから現在、そして予想される未来まで、ホモ・サピエンスの歴史を綴った大作。 上巻では、狩猟採集民族として他の生物種と同じようにひっそり暮らしていたホモ・サピエンスが、実在しない神や宗教といった虚構を信じるようになった「認知革命」、獲物を求めて移動...
アフリカ南部で最初に人類が誕生してから現在、そして予想される未来まで、ホモ・サピエンスの歴史を綴った大作。 上巻では、狩猟採集民族として他の生物種と同じようにひっそり暮らしていたホモ・サピエンスが、実在しない神や宗教といった虚構を信じるようになった「認知革命」、獲物を求めて移動しながら生活する生き方から、1か所に留まり、農業を営みつつ定住生活を送るようになった「農業革命」により、圧倒的にその個体数を増やし、食物連鎖の頂点に君臨するに至った経緯が説明されている。 興味深く感じた考察は、2つの革命によって個体種を増やすことになり、生物としては大きく進歩したように見えるが、各個人の幸福度は却って下がっているのではないか、と指摘している点だ。確かに農業革命以降、徴収する者と搾取される者、大きく2つのヒエラルキーが生まれ、狩猟採集時代にはなかった身分の差が生まれた。定住し、同じ物ばかり食べるようになったことで栄養が偏り、災害等で作物が取れなければ飢饉に見舞われ大勢が亡くなる事態にもなった。 人類は、進歩することによって幸福ではなくなることもあるという、歴史的な前例として挙げられる事例であると思う。
Posted by
読み切るのにすごく時間がかかってしまいました。 内容量はその辺の小説の比じゃないくらい多いですが、途中で読むのを辞めたくなることは決してないぐらい面白かったです。 今日ここで私がデスクに座ってお仕事をするまでに、人類がどんなものを生み出してきたか、破滅させてきたか、、、そんな妄想...
読み切るのにすごく時間がかかってしまいました。 内容量はその辺の小説の比じゃないくらい多いですが、途中で読むのを辞めたくなることは決してないぐらい面白かったです。 今日ここで私がデスクに座ってお仕事をするまでに、人類がどんなものを生み出してきたか、破滅させてきたか、、、そんな妄想をするのにぴったりな材料が、この本には詰まっています。 下巻を読むのも楽しみです。
Posted by
名を成す人はもれなく読書家でもあるという。 そんな著名人の推しが多いのは、このサピエンス全史。 猿から人類に分かれた=種として誕生した時点でもう、現代の世界が今のようになることは決まってしまっていたんだと感じさせる。個人的には人間はいずれ絶滅するんじゃないかと思っているが、その...
名を成す人はもれなく読書家でもあるという。 そんな著名人の推しが多いのは、このサピエンス全史。 猿から人類に分かれた=種として誕生した時点でもう、現代の世界が今のようになることは決まってしまっていたんだと感じさせる。個人的には人間はいずれ絶滅するんじゃないかと思っているが、その分岐点は サピエンスがサピエンスとしてスタートした認知革命であったと(私は感じた)は何とも皮肉。 「人類とは何か」が見える気がして、歴史ジャンルでありながら、ビジネスのヒントにもなりそうな内容だった。
Posted by
ホモ・サピエンスが生き残ったのは言語能力のおかげ。 噂話をすることによって誰が信頼できるかの情報を得る その中でも1番の能力は、全く存在しないものについて情報を伝達する能力。 それによって集団による協力を促す。 交易を行う動物は、実はサピエンス以外にはなく、それは虚構により行...
ホモ・サピエンスが生き残ったのは言語能力のおかげ。 噂話をすることによって誰が信頼できるかの情報を得る その中でも1番の能力は、全く存在しないものについて情報を伝達する能力。 それによって集団による協力を促す。 交易を行う動物は、実はサピエンス以外にはなく、それは虚構により行われてた なぜ農業革命はオーストラリアや南アフリカではなく、中東と中国と中央アメリカで勃発したのか。 それはほとんどの動植物種は家畜化や栽培化できないから。 それらが特定の地域に生息していたから。 人類は、大規模な強力ネットワークを維持するのに必要な生物学的本能を欠いているのに、自らをどう組織してそのようなネットワークを形成したのか? その答えは、人類は想像上の秩序を生み出し、書紀体系を考案することによって。 カースト制の成り立ちは、約3000年前にインド・アーリア人がインド亜大陸に侵入し、地元の人々を征服した時に具体的な形を取ったとされている。
Posted by
読書再開! 皆さんみたいに綺麗な感想は書けないけど、面白かったです。 人類だけが虚構の中で生きていくことができ、発展したのだなと知り、とてもワクワクさせられた。
Posted by
学生の頃、世界史が好きだった自分としてはすごく楽しめました。サピエンスがどうやって発達してきたか、集団を作り維持するために作られた虚構が、組織の大きさに比例して壮大な「文化」や「宗教」になっていく。こういう切り口なかったから、新鮮。下巻も楽しみっ!!
Posted by
全史とは言いつつも、要点をピックアップしており、網羅的という感はない。個人的には、宗教がどのように発生し、多神教や一神教がどのように必要とされ広まったかという解説が興味深かった。
Posted by
面白い本だった。 人類という種の歴史的変遷をマクロな視点で説明した本。 歴史的流れや因果、具体例が明瞭で非常にわかりやすかった。また、世界史の知識が理解を促進してくれたと思う。 なぜ現代社会で様々な問題が起こるのか、という疑問を人類史という視点で解説してくれる。 上巻のみ読了し...
面白い本だった。 人類という種の歴史的変遷をマクロな視点で説明した本。 歴史的流れや因果、具体例が明瞭で非常にわかりやすかった。また、世界史の知識が理解を促進してくれたと思う。 なぜ現代社会で様々な問題が起こるのか、という疑問を人類史という視点で解説してくれる。 上巻のみ読了した感想。
Posted by
現代世界を鋭くえぐる、50カ国以上で刊行の世界的ベストセラー!数年前、この本が出版された頃、堀江さんが、この本だけ読んでおけば良いというようなことを語っていた。 人類が、今のような世界を作り上げてきたことが、壮大なストーリーとして編み上げれている。 今まで勉強してきた歴史と違う側...
現代世界を鋭くえぐる、50カ国以上で刊行の世界的ベストセラー!数年前、この本が出版された頃、堀江さんが、この本だけ読んでおけば良いというようなことを語っていた。 人類が、今のような世界を作り上げてきたことが、壮大なストーリーとして編み上げれている。 今まで勉強してきた歴史と違う側面、でも本質の部分を言っている。全ては虚構の中でのストーリー。
Posted by