サピエンス全史(上) の商品レビュー
「日本が経済成長できない理由が分かった」という読後感想 人類の近代以降の急速な発展は、将来への希望に支えられてきたのかもしれない。本書には次のように書かれている。 「人類の既知の文化ではどれでも、何らかの形で信用契約が存在しており、その歴史は少なくとも古代シュメールまでさかのぼ...
「日本が経済成長できない理由が分かった」という読後感想 人類の近代以降の急速な発展は、将来への希望に支えられてきたのかもしれない。本書には次のように書かれている。 「人類の既知の文化ではどれでも、何らかの形で信用契約が存在しており、その歴史は少なくとも古代シュメールまでさかのぼる。問題は、誰も信用を考えつかなかったとか、その使い方が わからなかったとかいうことではない。あまり信用供与を行なおうとしなかった点に ある。なぜなら彼らには、将来が現在よりも良くなるとはとうてい信じられなかった からだ。」 「進んで無知を認める意思があるため、近代科学は従来の知識の伝統のどれよりもダイナミックで、柔軟で、探究的になった。」 単に将来を予測するだけではダメで、今より豊かになり知識が増えると信じられてこそ、人類は経済や科学を発展させることができたのだ。 人類史的にと言わず、一人の人間の人生観としても、含蓄を感じる。古いものにしがみついては発展はなく、将来が良くなると信じることこそが、生き方をよくするのかもしれない。 日本は貯蓄率が高く、その背景に将来不安がある、という話が頭をよぎる。そりゃあ経済成長できないよね。無知の度合いも進んでいる可能すらある。本書を読んで、そんな感想を持った。
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私には少し難しくて頭にスッと入らない部分もあったけど、へーと思うことが多くておもしろかった。 歴史学者ってこんな壮大な考えなんだな。 まとまるための認知革命すごい。
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【衝撃】あなたの「旅行に行きたい」という欲望は、誰かにプログラムされたものかもしれない。 「あー、海外旅行に行きたいな。色々な世界を見て、新しい価値観に触れたい!」 そう思っているあなた。……実はその欲望、あなた自身のものじゃないって言われたら、どうしますか? 今回読んだ『...
【衝撃】あなたの「旅行に行きたい」という欲望は、誰かにプログラムされたものかもしれない。 「あー、海外旅行に行きたいな。色々な世界を見て、新しい価値観に触れたい!」 そう思っているあなた。……実はその欲望、あなた自身のものじゃないって言われたら、どうしますか? 今回読んだ『サピエンス全史』の一節が、あまりにも残酷で、そして最高にエキサイティングだったので共有させてください。 著者のハラリ氏は、 私たちホモ・サピエンスの世界はすべて「想像上の秩序(=神話やフィクション)」によって作られていると断言します。 貨幣、国家、人権、そして資本主義。これらは物理的に存在するものではなく、私たちが「共同で信じているだけ」のものです。 でも、本当に怖いのはここからです。 この「想像上の秩序」は、社会のルールだけでなく、私たちの「個人的な欲望」まで完全にコントロールしているんです。 たとえば、冒頭の「旅行に行きたい」という欲望。 ハラリ氏によれば、これは現代を支配する2つの神話、「ロマン主義(多様な経験をして潜在能力を発揮すべき)」と「消費主義(製品やサービスを買えば幸せになれる)」が完璧に噛み合って生まれた、単なるプログラムに過ぎません。 古代エジプトの富裕層は、自分の富を証明するために「ピラミッド」にお金をつぎ込みました。彼らにとってそれが最高の幸せだったからです。 一方、現代の富裕層はピラミッドは建てず、代わりにファーストクラスでパリへ旅行に行きます。 これ、人間の本質が変わったわけじゃないんです。 「信じている神話(文化)」がピラミッドから旅行業界に変わっただけ。 私たちは、時代が作った「こうすれば幸せになれるよ」という見えないカタログの中から、自分の欲望を選ばされているに過ぎないんです。 さらに面白いのが、この神話は「物質」にも埋め込まれているということ。 現代の家には当たり前のように「鍵のかかる子供部屋」がありますよね? これは「人間にはプライバシーがあり、個人の価値は内側から生じる」という『個人主義の神話』が形になったものです。 中世の貴族の城には、子供のための個室なんてありませんでした。 建物の構造自体が、私たちに無意識の洗脳をかけているんです。 「じゃあ、その洗脳に気づいたから、私は自由に生きる!」 ……残念ながら、それも不可能です。 なぜなら、これらは何十億人もの脳内に存在する「共同主観的」な現実だから。 あなたが1人で「お金なんてただの紙切れだ」と気づいても、世界は1ミリも変わりません。 私たちがこの神話の監獄の壁を壊して脱出したとしても、そこは「さらに大きな別の監獄の運動場」でしかないのです。 どうですか?少しゾッとしませんか? でも、だからこそこの本は面白いんです。 自分が信じて疑わなかった「常識」や「自分の心」すらも、歴史という巨大なシステムの一部だと気づかされる。 この圧倒的な「世界の見え方が反転する体験」こそが、『サピエンス全史』が世界的ベストセラーになった理由です。 「自分が本当にやりたいことって何だろう?」と悩んでいる人は、ぜひ一度読んでみてください。 そもそもその悩み自体が、誰かの作ったフィクションかもしれないと気づける、最高の劇薬になるはずです!
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壮大な人類の歴史書。なぜホモ・サピエンスが地球上の頂点にいるのか。ネアンデルタールはしょうめつした。 我々が当たり前としんじている国家、国民、企業や法律、更には人権や平等といった考えは虚構である。虚構こそが見知らぬ人同士が協力することを可能にした。七万年まえの人類の認知革命、一...
壮大な人類の歴史書。なぜホモ・サピエンスが地球上の頂点にいるのか。ネアンデルタールはしょうめつした。 我々が当たり前としんじている国家、国民、企業や法律、更には人権や平等といった考えは虚構である。虚構こそが見知らぬ人同士が協力することを可能にした。七万年まえの人類の認知革命、一万二千ねん年前の農業革命、五百年前の科学革命。はたして人間は幸せに向かっているのか。
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ホモ・サピエンス(人類)がいかに進化してきたか、を俯瞰して振り返る本。 人類は歴史を通して進化し、繁栄し、地球の支配者にまで上り詰めた。 だがそれで幸福になれたのだろうか? という問いを突きつけてきます。 おそらく、イエスと即答できる人は少ないでしょう。 格差、戦争、自然破壊...
ホモ・サピエンス(人類)がいかに進化してきたか、を俯瞰して振り返る本。 人類は歴史を通して進化し、繁栄し、地球の支配者にまで上り詰めた。 だがそれで幸福になれたのだろうか? という問いを突きつけてきます。 おそらく、イエスと即答できる人は少ないでしょう。 格差、戦争、自然破壊、遺伝子操作……。 今でも人類には課題が山積みです。 歴史は多くのことを教えてくれます。 進化したからといって、幸福になったとは限らないこと。 歴史に選ばれたからといって、善いものとは限らないこと。 そして未来は、時に予測もつかない方向に進むこと。 読み終えてみると、本書のタイトルが意味深であることに気づきます。 サピエンス全史。 それは人類史の振り返りであると同時に、人類史の終焉も示唆していることに。 我々の未来はどうなるか? 答えは分かりませんが、この本からは本当に多くの教訓を得ることが出来るでしょう。 さすが名著と名高いだけあって、濃密で素晴らしい内容でした。 かなり長く、読むのに脳のカロリーを使いますが、読んで良かったです。 これからの時代を生きていく上で、強くおすすめ出来る一冊でした。 ※ 上下巻合わせの感想です
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
気になったフレーズ 1虚構すなわち架空の事象について語ることが言語の特徴として異彩 2小麦を栽培したのではなく小麦が人を家畜化した 感想 1猿や他の動物が地球を支配できなかったのはざっくり言語や能力と思っていたが、架空の事象について語りそれを信頼することがサピエンスの真の強みだと気づいた。そういう意味では生活の周りのものは紙幣から会社、国まで全て虚構の存在であり他の動物には作りえない。確かに知らない人同士が経済活動できている時点でかなりすごいことであると気付かされた。 2生きるために農業を始めたと思い込んでいたが、実は小麦ができることで住む場所が固定化され、動けなくなり、そして固定化された家に住むことになるというところがとても面白いと感じた。最も繁栄したのは人ではなく小麦といえるというのは全くその通り。
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ホモサピエンスの歴史書です。 我々ホモサピエンスが世界のあらゆる「種」に対して行ってきた支配と略奪、そして「ホモサピエンス」という「種」の繁栄を書いています。 そこに著者の思想は多少入っていますが、善悪ではなく史実を語っているので、硬い文章であるにも関わらず、読みやすかったです。
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読みたいと思いつつ小難しいのだろうの思いで数年逡巡していたのだがとうとう読み始めました。本友曰く、上巻はまだ読みやすいと。うん、確かに読みやすかった。そしてかなり以前に読んだFACTFULNESSを度々思い出すような内容だったと思う。 認知革命ってみなさんご存知ですか。紀元前7万...
読みたいと思いつつ小難しいのだろうの思いで数年逡巡していたのだがとうとう読み始めました。本友曰く、上巻はまだ読みやすいと。うん、確かに読みやすかった。そしてかなり以前に読んだFACTFULNESSを度々思い出すような内容だったと思う。 認知革命ってみなさんご存知ですか。紀元前7万年にヒトが虚構の言語を覚えて他の哺乳類と決定的に違う道を歩み始めたって話。ほおおおぅっ。確かに他の高等動物でもコミュニケーションを声(?)でする種は沢山いても想像、虚構を言語化してる種はいない(よね?)。貨幣の価値もみんなが貨幣の持つ価値を「信じているから」成り立っている、本当に確かにそう、その通り!! 帝国主義は悪だと?いや、そもそもの始まりはどいつもこいつも多民族と知らぬうちに交わってるんだから、だって地が繋がっているのだもの。 、、みたいな感じでことごとく論破されてる気分になる。 巻頭に地球誕生から現在までをざっと2頁ほどで記載してるんだが、それが恐い、マジで恐い。読んでみて。
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サピエンス全史上巻。虚構、集団的共有、協力。認知革命(噂・評判) 狩猟採集民:多様な食生活・文化 農業革命:限定的な食糧依存、過度な労働時間、家畜、生態系の大量絶滅、人口増加と支配者層 社会拡大:神話に基づく秩序、権威、ヒエラルキー、書記体系、官僚制 人類統一:社会・文化減少。貨...
サピエンス全史上巻。虚構、集団的共有、協力。認知革命(噂・評判) 狩猟採集民:多様な食生活・文化 農業革命:限定的な食糧依存、過度な労働時間、家畜、生態系の大量絶滅、人口増加と支配者層 社会拡大:神話に基づく秩序、権威、ヒエラルキー、書記体系、官僚制 人類統一:社会・文化減少。貨幣、帝国(価値観、文化普及、天下支配)
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人類史を俯瞰.別角度で見ることで浮かび上がる新たな事実や問題点、可能性の数々に圧倒された。知らない知見ばかりで震えた。 歴史の教科書で個人的に一番おもろいところって1ページ目のホモサピエンスとかネアンデルタール人云々の人類史としての歴史のところなんだけど、それが人類誕生から未来ま...
人類史を俯瞰.別角度で見ることで浮かび上がる新たな事実や問題点、可能性の数々に圧倒された。知らない知見ばかりで震えた。 歴史の教科書で個人的に一番おもろいところって1ページ目のホモサピエンスとかネアンデルタール人云々の人類史としての歴史のところなんだけど、それが人類誕生から未来まで永遠と書き連ねててめっちゃおもろかった。
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