サピエンス全史(上) の商品レビュー
前半はなぜ「ホモ・サピエンス」は地球を統べる生き物となったのかについて、後半は近世のサピエンスが抱える諸問題に、歴史的な観点から切り込むという内容である。サピエンスは類を見ないスピードで自身と環境に変化を起こしてきた。それに伴うひずみが生み出したものが何かという観点で論を展開して...
前半はなぜ「ホモ・サピエンス」は地球を統べる生き物となったのかについて、後半は近世のサピエンスが抱える諸問題に、歴史的な観点から切り込むという内容である。サピエンスは類を見ないスピードで自身と環境に変化を起こしてきた。それに伴うひずみが生み出したものが何かという観点で論を展開していたのが興味深かった。歴史の教科書の最初のほんの数ページにも満たないようなサピエンス史かも知らないが、我々に多くのことを教えてくれることが、非常に感慨深い。
Posted by
下巻も読んだ。ジャレドと並ぶ人類学の雄。個人的にはジャレドのほうが好き。 前半の認知革命部分が一番面白い。また幸福に関する科学的進化について示唆しているところが興味深い。
Posted by
自分の生きる世界は想像力による共通認識などに支配されて、それにより今の世の中があるという話は、人間が繁栄している根拠の一つ。興味深い内容だった
Posted by
・ホモサピエンスは虚構を信じることができる ・農耕は人類の発明 ・我々の身体は現代社会を生きるためにできておらず、まだ狩猟時代を生きている
Posted by
みんなが同じものを信じることで世界が成り立っている、と人類史が説明される。そのような観点で考えたことはなく、なるほどな、と思わされる。上巻は貨幣の説明までだが、下巻で議論がどう展開するのか楽しみ。
Posted by
銃病原菌鉄を既読後に読んでいます。 本読みが口をそろえて面白いという本はダウィンチコード以来かなと思います。 好感がもてるのがタイトル通りに我々人類史を網羅しようと試みていること。わかっていないことはわかっていない、わかっていることは読者にも理解できるように説明や構成に工夫がされ...
銃病原菌鉄を既読後に読んでいます。 本読みが口をそろえて面白いという本はダウィンチコード以来かなと思います。 好感がもてるのがタイトル通りに我々人類史を網羅しようと試みていること。わかっていないことはわかっていない、わかっていることは読者にも理解できるように説明や構成に工夫がされていること。知識がなくても知識をつけながら想像して読むことができる事かなと思います。そのなかで個人の見解も述べていることがこの著者でしかできないことなのかなと感じています。 ただし歴史は事実かと思うので淡々として書かれていて、個人の考えが少ないほうが真実性があると感じました。
Posted by
直立歩行の為の進化によって、女性の産道が狭まり我々人間は生命の維持に必要なシステムが未発達なまま産まれてきてしまうのか。 言語や情報共有とかって私たちの進化の過程で自然と形を成していったもので、それを体系化して教育に落とし込まれているのだろう。 僕らホモ・サピエンスが噂好きな...
直立歩行の為の進化によって、女性の産道が狭まり我々人間は生命の維持に必要なシステムが未発達なまま産まれてきてしまうのか。 言語や情報共有とかって私たちの進化の過程で自然と形を成していったもので、それを体系化して教育に落とし込まれているのだろう。 僕らホモ・サピエンスが噂好きな原因って歴史から見たら、生き残る為の生存戦略なのかもしれない。だから、我々人間にとって人間の情報を共有、噂とかは普通の事なんだろう。
Posted by
我々ホモ・サピエンスとはなんなのか、どういった存在で、どういう歴史を歩んできたのかを教え、また考えさせてくれる。 虚構の発明と農業の奴隷の話が興味深かった。 後半になるほど段々難しくなってきた。下巻をちゃんと理解できるか少し心配だ。
Posted by
農業で爆発的に人が増えたとか、農業で小麦の奴隷に成り下がったとか。面白い。 人間は長らく、狩猟民族として生きてきた話も。
Posted by
読みにくかった。補足的な情報が多く結論がぼやけてしまう。 農業vs狩猟。農業は狩猟に比べて仕事時間が長い、幸福なのはどちらか 人間の架空のルールを作れる力。会社、法律、貨幣などの制度
Posted by