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サピエンス全史(上) の商品レビュー

4.3

549件のお客様レビュー

  1. 5つ

    248

  2. 4つ

    177

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    3

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2023/08/04

農業革命のパートがとても面白かった。人間の欲深さや集団の成功のためにのために個人が虐げられる問題はこの頃から続いていたことが驚きだった。人間の悪しき部分は農業によって発現してしまったのか、、 また人間は遺伝子でなく信じる虚構の進化によって変化に対応し、急速に進化を遂げたことも今ま...

農業革命のパートがとても面白かった。人間の欲深さや集団の成功のためにのために個人が虐げられる問題はこの頃から続いていたことが驚きだった。人間の悪しき部分は農業によって発現してしまったのか、、 また人間は遺伝子でなく信じる虚構の進化によって変化に対応し、急速に進化を遂げたことも今までにない発想だった。

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2023/07/25

・歴史の大半を通じて、こうした人工の「孤島」は非常に小さいままで、広大な未開の自然に囲まれていた。地表はおよそ5億1000万平方キロメートルあり、そのうち約1億5500万平方キロメートルが陸地だ。西暦1400年になっても、農耕民の大多数は、彼らの動植物とともに、わずか1100万平...

・歴史の大半を通じて、こうした人工の「孤島」は非常に小さいままで、広大な未開の自然に囲まれていた。地表はおよそ5億1000万平方キロメートルあり、そのうち約1億5500万平方キロメートルが陸地だ。西暦1400年になっても、農耕民の大多数は、彼らの動植物とともに、わずか1100万平方キロメートル、つまり地表の2パーセントに身を寄せ合っていた。それ以外の場所はすべて、寒過ぎたり、暑過ぎたり、乾燥し過ぎたり、湿潤過ぎたりしていて、農耕に適さなかった。したがってこの、地表のわずか2パーセントが、歴史の展開する舞台を形成していた。

Posted byブクログ

2023/07/17

「ジェノサイド」を読んで、 読むなら今しかない!と積読から手に取りました。 2016年購入した当時の私は、読み切れないと思ったのか、上巻だけしかありませんでした。笑 どのレビューを読んでも絶賛、絶賛なのですが。 そして、前職の社長もこの本を良かったと言っていた(前職場は毎年、感...

「ジェノサイド」を読んで、 読むなら今しかない!と積読から手に取りました。 2016年購入した当時の私は、読み切れないと思ったのか、上巻だけしかありませんでした。笑 どのレビューを読んでも絶賛、絶賛なのですが。 そして、前職の社長もこの本を良かったと言っていた(前職場は毎年、感動した本とかみんなの前で発表する文化でした。苦笑)ので、気になっていたのです。 ホモサピエンスがどのように広がり増えていったのか。 ネアンデルタール人を滅ぼせたのか。 認知革命、農業革命、科学革命。 貨幣、帝国、宗教。 なるほど、と思うことも多いのですが、 前半は心が折れかけました。苦笑 人類が誕生して、広がる最中、 たくさんの動植物たちを絶滅に追い込んだと。 理解はするし、受け入れもするんですが、 著者(訳者?)の語り口がとても厭世的というか、嫌味というか、ネガティブというか。苦笑 読んでいて「この人、人間が嫌いなのかな?」と思うことが多々。 そして最後は、あくまで解釈だから本当のことはわからないけどね、みたいに終わる。 いや、確かにそうだし!!わかっとるけど!! 何千年も前のことを化石とか残ってるものとかで推測してっていうのはわかるけど!! 「ジェノサイド」読んだ直後だったので、 私も人間不信、人間嫌いになりかけていて、 まじで地球上で邪魔なの人間じゃん、となりました。 この本の前半を読んで、さらに。苦笑 宗教、帝国あたりは…頷けることも多いです。 全ては読解力含め、私の至らなさです。苦笑 絶賛とあったけど、まあまあ著者の個性が強い気がして、 途中落ち込みました。苦笑 ここまで読んだら下巻も読むしかない(辛い)と思い、読み始めてます。 相性なのか、この本だけなのか、私の頭がポンコツなのか。 下巻を読み切ったら、改めてほかの方のレビューを読んでみようと思います。(読むの時間かかりそう。泣)

Posted byブクログ

2023/07/08

人類の発展に関して、当たり前だと享受していた事象を改めて考え直すことができた。 特に認知革命の章は衝撃だった。確かに貨幣の価値も法人も、その存在を我々全員が『信じている』から存在する。こうした虚構こそホモサピエンスを発展させる重大な鍵だったのだ! また、ホモサピエンスか小麦を家...

人類の発展に関して、当たり前だと享受していた事象を改めて考え直すことができた。 特に認知革命の章は衝撃だった。確かに貨幣の価値も法人も、その存在を我々全員が『信じている』から存在する。こうした虚構こそホモサピエンスを発展させる重大な鍵だったのだ! また、ホモサピエンスか小麦を家畜化したのではなく、小麦がホモサピエンスを家畜化したというのは初めて目にした考えで新鮮だった。狩猟採集から農耕文化へ移行していったと学ぶためか、私は農耕文明は狩猟文明よりも優れていると思い込んでいた。しかし個体あたりの労力としては、狩猟採集の方が遥かにコスパか良いのだ。それでもホモサピエンスが弓矢より鍬を選んだのは、安定して食物を入手できるようになり、人口が増加したため、もとの狩猟採集中心の生活では食糧を十分に入手することが不可能になってしまったからだった! たくさんの新しい知見を得ることができた。下巻にも期待

Posted byブクログ

2023/07/08

人類のはじまりから現代まで。どうして霊長類の中でなぜホモ・サピエンスがここまでの発展を成しえたのか、そのキーとなる革命がなんだったのか、そしてここからどこへ進もうとしているのか。歴史的な事実と著者の考えから、新たな気づきや課題の発見があったと思う。

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2023/06/01

人は虚構を作り出しそれを共有できるから、大人数での協力ができ、秩序も保てる、という説明に目から鱗が落ちました。 宗教という虚構、国という虚構、現代においては金という虚構。この虚構を信じる力がホモサピエンスである我々の強みだというのは、私にとって斬新な見方で、とても腹落ちしました。...

人は虚構を作り出しそれを共有できるから、大人数での協力ができ、秩序も保てる、という説明に目から鱗が落ちました。 宗教という虚構、国という虚構、現代においては金という虚構。この虚構を信じる力がホモサピエンスである我々の強みだというのは、私にとって斬新な見方で、とても腹落ちしました。 次の虚構は何だろう。虚構が崩れたら何が起こるんだろう。 世界の、人類の見方を変えてくれた一冊です。

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2023/05/29

☆人類≠ホモサピエンス 進化論のキリスト教社会への影響・未だに否定派がいるアメリカ社会(バックグラウンドを知らなければ問題の本質理解が不可) 生物学の界属種の知識が役立つハズ 第1部 認知革命  【1】唯一生き延びた人類種 生き物→種に分類 同じ種=交尾して子孫残す 属→共通の...

☆人類≠ホモサピエンス 進化論のキリスト教社会への影響・未だに否定派がいるアメリカ社会(バックグラウンドを知らなければ問題の本質理解が不可) 生物学の界属種の知識が役立つハズ 第1部 認知革命  【1】唯一生き延びた人類種 生き物→種に分類 同じ種=交尾して子孫残す 属→共通の祖先から進化した種 ホモ(ヒト)属サピエンス(賢いの意) 最初の人類 250万年前東アフリカ アウストラロピテクス属(南のサルの意)→各地へ移動する過程で進化 ヨーロッパ、西アジア ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデル谷出身のヒトの意) アジアの東側 ホモ・エレクトス(直立したヒトの意) ジャワ島 ホモ・ソロエンシス(ソロ川流域出身のヒトの意) 2010年シベリアのデニソワ洞窟 ホモ・デニソワ これらを一直線の系統図の進化を考えるのは誤り 10万年前には少なくとも6つのヒトの種あり 30万年前には火を使っていた (今日、キツネ、クマ、豚…多くの種があるのと同じ) 7万年前にサピエンスは移動 行った先で交雑説・交代説 サピエンスはネアンデルタール人を虐殺したのか? 人類=サピエンス以外も含む 過去1万年にホモ・サピエンスは唯一の人類種→ヒトと動物を分ける考えが確立  【2】虚構が協力を可能にした ドイツのシュターデル洞窟 ライオン人間 3万2000年前のもの→当時の人類も芸術心あり プジョーの車、会社の概念→想像上の概念とウソの違い サピエンスは虚構を信じて協力 1対1で勝てないネアンデルタール人に集団で対抗  【3】狩猟採集民の豊かな暮らし 農耕以前の世界の暮らしは?→特定の遺跡が見つかったとしてもそれが当時の全ての人類に当てはまるわけではない 1960年代パラグアイの密林に暮らすアチェ属・幼い女の子を生贄として殺す生活習慣→古代ならなおさら集団で考えは異なるハズ  【4】史上最も危険な種 認知革命(サピエンスが世界に散らばる)→大型動物を全滅させる 第2部 農業革命  【5】農耕がもたらした繁栄と悲劇 古代遺跡(農業が始まった以降と考えられていた) 1995年トルコ・ギョベクリテペ遺跡BC9500年頃・狩猟採集民が建設したとしか考えられない 農業革命の犠牲者 家畜(彼らの進化上の成功は無意味・牛という種の数の上での成功は、個々の牛が味わう苦しみにとっては何の慰めにもならない)  【6】神話による社会の拡大 想像上の秩序 脱出不可能な監獄  【7】書記体系の発明 アリ、ミツバチの安定して強靭な社会→必要な情報がゲノムにコード化されているから 働きバチはストライキ・賃上げ要求しない  【8】想像上のヒエラルキーと差別 あらゆる社会は想像上のヒエラルキーに基づいている インド→カースト、オスマン帝国→宗教、アメリカ→人種 悪循環している状況アリ 男女差 男らしさ・女らしさは文化で異なる(現代なら女装してるルイ14世=男らしい)☆オバマの公式肖像写真・机に座る/結婚指輪/黒い靴/ストライプのネクタイ 女性の帝国建設者が稀の理由→男の攻撃性?筋力? 家父長制の神話のせい?☆本書中では筆者の明確な考えを読み取れなかったR05-05-28 第3部 人類の統一  【9】統一へ向かう世界 文化 膨大な数の見ず知らずの人同士が効果的に協力 ×大昔から同じ信念、規範、価値観→どの文化も絶えず変化 北アメリカ先住民・勇猛な乗馬のイメージ→1492年には北米大陸に馬はいない・ヨーロッパからもたらされた馬  【10】最強の征服者、貨幣 物々交換の限界 史上初の硬貨 アナトリア西部のリュディアの王アリュアッテス BC640 ローマのデナリウス銀貨 1Cのインドでさえ受け入れられた→イスラム教国家のカリフ(支配者)・ディナールを発行→現在も通貨単位  【11】グローバル化を進める帝国のビジョン 古代ローマに滅ぼされた現スペインのある部族→子孫は武勇伝を語るが、それはラテン語由来の言葉で!→完全に一体化 文化のるつぼ 英国のインド植民地→壮麗な建物の名前は変更したが、壊す発想にはならない 紅茶、クリケット、鉄道網、民主主義→かつての遺産にあふれている現代 ☆日本が世界進出できる方法は?車を売る?規格を作る? 【下巻】  【12】宗教という超人間的秩序  【13】歴史の必然と謎めいた選択 第4部 科学革命  【14】無知の発見と近代科学の成立  【15】科学と帝国の融合  【16】拡大するパイという資本主義のマジック  【17】産業の推進力  【18】国家と市場経済がもたらした世界平和  【19】文明は人間を幸福にしたのか  【20】超ホモ・サピエンスの時代へ あとがき 神になった動物

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2023/05/17

本書「サピエンス全史」の上巻は、3部構成となっている。 第1部 認知革命 第2部 農業革命 第3部 人類の統一     である。 「認知革命」の章では、「虚構」が見知らぬ人同士が協力することを可能にし、それがホモ・サピエンスの繁栄を招いたとする。 「農業革命」による農耕生活は、実...

本書「サピエンス全史」の上巻は、3部構成となっている。 第1部 認知革命 第2部 農業革命 第3部 人類の統一     である。 「認知革命」の章では、「虚構」が見知らぬ人同士が協力することを可能にし、それがホモ・サピエンスの繁栄を招いたとする。 「農業革命」による農耕生活は、実際には狩猟採集社会よりも過酷な生活を人類に強いたが、それでも、トータルとしては人口の増大をもたらした。さらに「虚構」の一種類である「貨幣」の登場により、効率的な社会を築くことに成功した。 上巻の最後の部分では、太古からの「帝国」に焦点をあてる。帝国は、他民族の支配により成立するわけであるが、人類を統一する方向に向かわせていると、筆者は主張する。「将来の帝国は、真にグローバルなものとなる。全世界に君臨するという帝国主義のビジョンが、今や実現しようとしているのだ。」とも主張している。 以降、下巻に議論は譲られている。 本書は大ベストセラーであり、最近では、最もよく読まれ、影響を与えた本の1つだと思う。原書の発行は2011年、日本での翻訳の発行は2016年なので、けっこう古い本だ。以前から読もうと思っていたのだが、これまで読む機会をつくれなかった。 内容にものすごく期待して読んだが、私自身は、あまり面白い本だとは感じなかった。冗長で読みにくいとすら感じた。 下巻になるとエキサイティングになるのかもしれない。それに期待して。

Posted byブクログ

2023/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宇宙への知的好奇心は大事だけど自分たちの住んでいる地球や人類の歴史を未だ解明していないので浪漫があって良い。そもそも解明されていても権力者によって事実が隠蔽されていたら、捏造されていたら…不都合な真実でもあったら…などなど。考えさせられる部分が多かった。まだ上、次は下を読む。

Posted byブクログ

2023/05/06

フライヤーの創業者のお薦め本で手にしました。ホモサピエンスがサバンナの中、大型補食者がいるにも関わらず、如何にして生き残り、何を進化させることで、食物連鎖の頂点に立ち、その後、現在のように繁栄していったのかの1説。上編は近代化前までの内容ですが、非常に濃く、人間とはなにか考えさせ...

フライヤーの創業者のお薦め本で手にしました。ホモサピエンスがサバンナの中、大型補食者がいるにも関わらず、如何にして生き残り、何を進化させることで、食物連鎖の頂点に立ち、その後、現在のように繁栄していったのかの1説。上編は近代化前までの内容ですが、非常に濃く、人間とはなにか考えさせられる本でした。

Posted byブクログ