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サピエンス全史(上) の商品レビュー

4.3

556件のお客様レビュー

  1. 5つ

    250

  2. 4つ

    180

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    3

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2023/07/08

人類のはじまりから現代まで。どうして霊長類の中でなぜホモ・サピエンスがここまでの発展を成しえたのか、そのキーとなる革命がなんだったのか、そしてここからどこへ進もうとしているのか。歴史的な事実と著者の考えから、新たな気づきや課題の発見があったと思う。

Posted byブクログ

2023/06/01

人は虚構を作り出しそれを共有できるから、大人数での協力ができ、秩序も保てる、という説明に目から鱗が落ちました。 宗教という虚構、国という虚構、現代においては金という虚構。この虚構を信じる力がホモサピエンスである我々の強みだというのは、私にとって斬新な見方で、とても腹落ちしました。...

人は虚構を作り出しそれを共有できるから、大人数での協力ができ、秩序も保てる、という説明に目から鱗が落ちました。 宗教という虚構、国という虚構、現代においては金という虚構。この虚構を信じる力がホモサピエンスである我々の強みだというのは、私にとって斬新な見方で、とても腹落ちしました。 次の虚構は何だろう。虚構が崩れたら何が起こるんだろう。 世界の、人類の見方を変えてくれた一冊です。

Posted byブクログ

2023/05/29

☆人類≠ホモサピエンス 進化論のキリスト教社会への影響・未だに否定派がいるアメリカ社会(バックグラウンドを知らなければ問題の本質理解が不可) 生物学の界属種の知識が役立つハズ 第1部 認知革命  【1】唯一生き延びた人類種 生き物→種に分類 同じ種=交尾して子孫残す 属→共通の...

☆人類≠ホモサピエンス 進化論のキリスト教社会への影響・未だに否定派がいるアメリカ社会(バックグラウンドを知らなければ問題の本質理解が不可) 生物学の界属種の知識が役立つハズ 第1部 認知革命  【1】唯一生き延びた人類種 生き物→種に分類 同じ種=交尾して子孫残す 属→共通の祖先から進化した種 ホモ(ヒト)属サピエンス(賢いの意) 最初の人類 250万年前東アフリカ アウストラロピテクス属(南のサルの意)→各地へ移動する過程で進化 ヨーロッパ、西アジア ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデル谷出身のヒトの意) アジアの東側 ホモ・エレクトス(直立したヒトの意) ジャワ島 ホモ・ソロエンシス(ソロ川流域出身のヒトの意) 2010年シベリアのデニソワ洞窟 ホモ・デニソワ これらを一直線の系統図の進化を考えるのは誤り 10万年前には少なくとも6つのヒトの種あり 30万年前には火を使っていた (今日、キツネ、クマ、豚…多くの種があるのと同じ) 7万年前にサピエンスは移動 行った先で交雑説・交代説 サピエンスはネアンデルタール人を虐殺したのか? 人類=サピエンス以外も含む 過去1万年にホモ・サピエンスは唯一の人類種→ヒトと動物を分ける考えが確立  【2】虚構が協力を可能にした ドイツのシュターデル洞窟 ライオン人間 3万2000年前のもの→当時の人類も芸術心あり プジョーの車、会社の概念→想像上の概念とウソの違い サピエンスは虚構を信じて協力 1対1で勝てないネアンデルタール人に集団で対抗  【3】狩猟採集民の豊かな暮らし 農耕以前の世界の暮らしは?→特定の遺跡が見つかったとしてもそれが当時の全ての人類に当てはまるわけではない 1960年代パラグアイの密林に暮らすアチェ属・幼い女の子を生贄として殺す生活習慣→古代ならなおさら集団で考えは異なるハズ  【4】史上最も危険な種 認知革命(サピエンスが世界に散らばる)→大型動物を全滅させる 第2部 農業革命  【5】農耕がもたらした繁栄と悲劇 古代遺跡(農業が始まった以降と考えられていた) 1995年トルコ・ギョベクリテペ遺跡BC9500年頃・狩猟採集民が建設したとしか考えられない 農業革命の犠牲者 家畜(彼らの進化上の成功は無意味・牛という種の数の上での成功は、個々の牛が味わう苦しみにとっては何の慰めにもならない)  【6】神話による社会の拡大 想像上の秩序 脱出不可能な監獄  【7】書記体系の発明 アリ、ミツバチの安定して強靭な社会→必要な情報がゲノムにコード化されているから 働きバチはストライキ・賃上げ要求しない  【8】想像上のヒエラルキーと差別 あらゆる社会は想像上のヒエラルキーに基づいている インド→カースト、オスマン帝国→宗教、アメリカ→人種 悪循環している状況アリ 男女差 男らしさ・女らしさは文化で異なる(現代なら女装してるルイ14世=男らしい)☆オバマの公式肖像写真・机に座る/結婚指輪/黒い靴/ストライプのネクタイ 女性の帝国建設者が稀の理由→男の攻撃性?筋力? 家父長制の神話のせい?☆本書中では筆者の明確な考えを読み取れなかったR05-05-28 第3部 人類の統一  【9】統一へ向かう世界 文化 膨大な数の見ず知らずの人同士が効果的に協力 ×大昔から同じ信念、規範、価値観→どの文化も絶えず変化 北アメリカ先住民・勇猛な乗馬のイメージ→1492年には北米大陸に馬はいない・ヨーロッパからもたらされた馬  【10】最強の征服者、貨幣 物々交換の限界 史上初の硬貨 アナトリア西部のリュディアの王アリュアッテス BC640 ローマのデナリウス銀貨 1Cのインドでさえ受け入れられた→イスラム教国家のカリフ(支配者)・ディナールを発行→現在も通貨単位  【11】グローバル化を進める帝国のビジョン 古代ローマに滅ぼされた現スペインのある部族→子孫は武勇伝を語るが、それはラテン語由来の言葉で!→完全に一体化 文化のるつぼ 英国のインド植民地→壮麗な建物の名前は変更したが、壊す発想にはならない 紅茶、クリケット、鉄道網、民主主義→かつての遺産にあふれている現代 ☆日本が世界進出できる方法は?車を売る?規格を作る? 【下巻】  【12】宗教という超人間的秩序  【13】歴史の必然と謎めいた選択 第4部 科学革命  【14】無知の発見と近代科学の成立  【15】科学と帝国の融合  【16】拡大するパイという資本主義のマジック  【17】産業の推進力  【18】国家と市場経済がもたらした世界平和  【19】文明は人間を幸福にしたのか  【20】超ホモ・サピエンスの時代へ あとがき 神になった動物

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2023/05/17

本書「サピエンス全史」の上巻は、3部構成となっている。 第1部 認知革命 第2部 農業革命 第3部 人類の統一     である。 「認知革命」の章では、「虚構」が見知らぬ人同士が協力することを可能にし、それがホモ・サピエンスの繁栄を招いたとする。 「農業革命」による農耕生活は、実...

本書「サピエンス全史」の上巻は、3部構成となっている。 第1部 認知革命 第2部 農業革命 第3部 人類の統一     である。 「認知革命」の章では、「虚構」が見知らぬ人同士が協力することを可能にし、それがホモ・サピエンスの繁栄を招いたとする。 「農業革命」による農耕生活は、実際には狩猟採集社会よりも過酷な生活を人類に強いたが、それでも、トータルとしては人口の増大をもたらした。さらに「虚構」の一種類である「貨幣」の登場により、効率的な社会を築くことに成功した。 上巻の最後の部分では、太古からの「帝国」に焦点をあてる。帝国は、他民族の支配により成立するわけであるが、人類を統一する方向に向かわせていると、筆者は主張する。「将来の帝国は、真にグローバルなものとなる。全世界に君臨するという帝国主義のビジョンが、今や実現しようとしているのだ。」とも主張している。 以降、下巻に議論は譲られている。 本書は大ベストセラーであり、最近では、最もよく読まれ、影響を与えた本の1つだと思う。原書の発行は2011年、日本での翻訳の発行は2016年なので、けっこう古い本だ。以前から読もうと思っていたのだが、これまで読む機会をつくれなかった。 内容にものすごく期待して読んだが、私自身は、あまり面白い本だとは感じなかった。冗長で読みにくいとすら感じた。 下巻になるとエキサイティングになるのかもしれない。それに期待して。

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2023/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宇宙への知的好奇心は大事だけど自分たちの住んでいる地球や人類の歴史を未だ解明していないので浪漫があって良い。そもそも解明されていても権力者によって事実が隠蔽されていたら、捏造されていたら…不都合な真実でもあったら…などなど。考えさせられる部分が多かった。まだ上、次は下を読む。

Posted byブクログ

2023/05/06

フライヤーの創業者のお薦め本で手にしました。ホモサピエンスがサバンナの中、大型補食者がいるにも関わらず、如何にして生き残り、何を進化させることで、食物連鎖の頂点に立ち、その後、現在のように繁栄していったのかの1説。上編は近代化前までの内容ですが、非常に濃く、人間とはなにか考えさせ...

フライヤーの創業者のお薦め本で手にしました。ホモサピエンスがサバンナの中、大型補食者がいるにも関わらず、如何にして生き残り、何を進化させることで、食物連鎖の頂点に立ち、その後、現在のように繁栄していったのかの1説。上編は近代化前までの内容ですが、非常に濃く、人間とはなにか考えさせられる本でした。

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2023/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔、アメトークの読書芸人で紹介されてからずっと気になっていて、やっと読めた。 人間は自分で思うよりも動物。話す猿。愚かな二足歩行のサピエンス。客観的にこんな風に語られたら、呆れもするけど、どこか愛しく思う。動物はやっぱりどこか愛嬌がある。もし神がいるとするのなら私達は愛嬌があって愛らしく見えるのかな。

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2023/05/04

1章 人類は歴史上たくさん。今はホモ・サピエンスのみが残る。ホモ・サピエンスは、ネアンデルタールなどとの遺伝子的共通点持つ。ホモ・サピエンスは賢いが、ずっとピラミッドの中頃にいて、被食者でもあった。 2章 ホモ・サピエンスが残ったのは虚構の力、神話を信じる力による。 3章 狩...

1章 人類は歴史上たくさん。今はホモ・サピエンスのみが残る。ホモ・サピエンスは、ネアンデルタールなどとの遺伝子的共通点持つ。ホモ・サピエンスは賢いが、ずっとピラミッドの中頃にいて、被食者でもあった。 2章 ホモ・サピエンスが残ったのは虚構の力、神話を信じる力による。 3章 狩猟採集民 4章 人類が絶滅させてきた多くの種・属 5章 農耕は人口増加をもたらしたが、人々を絶え間ない仕事などの悲劇に巻き込んだ 6章 人類はあらゆる神話の存在によりまとまる種族 7章 書記体系により残る歴史、広がる知識、管理できる人口の増加 8章 男女格差のふしぎ 9章 統一に向けてすすむ人類 10章 貨幣の考え、貨幣の神話は人類に瞬く間に拡大 11章 新たなグローバル帝国の黎明期

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2023/04/29

間違いなく最高の一冊です。 目を背けたくなるような内容もありましたが、我々ホモ・サピエンスがどのようにして生態系の頂点に上り詰めたのか、また、人類がこれだけ多くの集団として機能しているのは何故か、、 興味深かった部分を挙げればキリがないですが、とにかく分かりやすく楽しく読めました...

間違いなく最高の一冊です。 目を背けたくなるような内容もありましたが、我々ホモ・サピエンスがどのようにして生態系の頂点に上り詰めたのか、また、人類がこれだけ多くの集団として機能しているのは何故か、、 興味深かった部分を挙げればキリがないですが、とにかく分かりやすく楽しく読めました。 下巻も楽しみ!!

Posted byブクログ

2023/04/29

相変わらずハラリのナラティブは面白い。すべてが真実でないにしろ、ホモ・サピエンスがいかに発展してきたかをストーリーで語る。

Posted byブクログ