サピエンス全史(上) の商品レビュー
ようやく読みました。 現在の研究では「ヒト」は太古からの進化の過程で 6種に枝分かれしていました。 しかしその中の現生人類=ホモサピエンスだけが、 生き残り、現在地球上の王者として君臨しています。 なぜホモサピエンスだけが繁栄することができたの か。 その理由が本書では明...
ようやく読みました。 現在の研究では「ヒト」は太古からの進化の過程で 6種に枝分かれしていました。 しかしその中の現生人類=ホモサピエンスだけが、 生き残り、現在地球上の王者として君臨しています。 なぜホモサピエンスだけが繁栄することができたの か。 その理由が本書では明確に示されています。 最初のキーワードは「認知革命」です。 現代にも神話や宗教に関わる物語が残されている通 り、ヒトは概念を共有することができます。 これはよく言われる人間と動物の「思考能力」の違 いとするよりも、もっとシンプルで本質的な回答に なっています。 貨幣も一つの認知です。「これだけの価値があるよ」 と皆が認知しているからこそ貨幣経済が成り立つの です。 次のポイントは「農業革命」です。 実は麦という種が人間を操り、世界中に栽培させて という解釈がされています。 「私たちを育てれば飢えることはないですよ」とい う脅迫観念の元に、人類は農耕を始めたというので す。 そして3つ目は「化学革命」 現代ではテクノロジーの進化と捉えられますが、こ レは直近500年くらいで劇的な進化を遂げています。 そして現代の人類の立ち位置を予見した人は過去に 誰もいなっかたのと同様に、今後のヒトの未来の行 く末の可能性を示しています。 この内容が衝撃的です。 過去を振り返ると共に、予言の書となりうる一冊で す。
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我々人類とは何か?に真っ向から向き合い答えてくれる一冊。 ホモ・サピエンスを俯瞰しつつ、捉えているので読み手としては奇妙な気持ちになる。今私たちが正義として捉えているものが、どのような文脈で出来上がっているかを考えさせられる。 個人的に面白いと思ったのは、他の人類(ネアンデル...
我々人類とは何か?に真っ向から向き合い答えてくれる一冊。 ホモ・サピエンスを俯瞰しつつ、捉えているので読み手としては奇妙な気持ちになる。今私たちが正義として捉えているものが、どのような文脈で出来上がっているかを考えさせられる。 個人的に面白いと思ったのは、他の人類(ネアンデルタール人など)に比べて我々は知能や体力で優れていたわけではなく、虚構を作る力があったから生存したいう点。
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一読しただけではとても全てを理解・吸収するのは困難だが、読み応えのある素晴らしい内容だった。著者の幅広い知識や洞察には感心すると共に、どれだけの文献や資料を研究したのかと驚かされる。 (現時点では)サピエンスという種だけが持つ虚構という共通意識の能力(言語、お金、国家、宗教、法律など)は、生物としてはこの地球の頂点に立ったと言える。また、クローン技術などの遺伝子工学を駆使して生物そのものを創りかえることさえできるようになった人類は神の領域に入ったと説く。 寿命は伸び、食べ物に困ることはなくなり、戦争なども起きなくなった。しかし、人類は本当に幸せになったと言えるのか。この先どこへ向かうのか。そもそも宇宙の歴史からすればなんの意味もないことではないのか。 いろいろな考え方や視点、学びを与えてくれる素晴らしい内容だった。また少し時間をおいて、再読してみたい。
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面白いし読みやすい。 認知革命、農業革命、虚構や貨幣などホモ・サピエンスの歩みのターニングポイントに関してわかりやすく論が展開されていた。特に「人類は小麦の家畜である」と言う話は非常に面白かった。 話の内容に関しての疑問や反論が頭によぎっても、その直後にその点を潰されるということ...
面白いし読みやすい。 認知革命、農業革命、虚構や貨幣などホモ・サピエンスの歩みのターニングポイントに関してわかりやすく論が展開されていた。特に「人類は小麦の家畜である」と言う話は非常に面白かった。 話の内容に関しての疑問や反論が頭によぎっても、その直後にその点を潰されるということが何度もあり、とても丁寧に書かれている。
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読むこと読むこと初めて知ることばかりで、読み進めるのがとても楽しい。下巻も楽しみ。 高校生とか、世界史を学ぶ前にこの本を読んだら、しっかりした土台になりそう。
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人類の歴史について、人類誕生から先史時代までについてを特に学べる本。(わかる限りの)事実に基づいた情報の整理ではなく、現在に至るまで、現在の世界がなぜこのようになっているのかのその理由、人類誕生から虚構の概念が生まれたところに起因していること、そこからどのように歴史が動いているの...
人類の歴史について、人類誕生から先史時代までについてを特に学べる本。(わかる限りの)事実に基づいた情報の整理ではなく、現在に至るまで、現在の世界がなぜこのようになっているのかのその理由、人類誕生から虚構の概念が生まれたところに起因していること、そこからどのように歴史が動いているのかを知ることができる。歴史を学ぶ上で、根本からその学び方、歴史の捉え方を変えさせてくれるぐらいの気づきがあり、面白い。それがここまで売れている理由ではないか。 自分なりの学びのまとめ ホモサピエンスは噂話をすることができるようになり、架空の話、虚構の概念を捉えられるようになった。それにより、人をコントロールして、動かすための神話的なものを作り上げることができるようになった。その虚構が、神話や宗教、国家、はたまた経済、格差、差別を作り上げている。貨幣制度も同様。今の世の中は虚構の概念から長い年月をかけて人の暮らしを成り立たせる様々な事象、世界を創り上げている。なぜ今のような世界を人類が作ってきたのか、その理由が割と納得感のある感じで理解できる。そういう事実を持って歴史や現在を捉えることが歴史の見方の差になるのではとも感じる。 歴史を学びたいと思っていろいろな本を読んでいるが中々頭に入らない自分がいる。この本を読んだことで捉え方が変わり、歴史の理解の仕方が変わりそう、また本書の中にも触れられているところが多く学びになる。
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課題図書で読んだけど、一章目から鳥肌が立つほど面白かった! 私たちの行動は、なにを目的にしてるんだろう。何がゴールだろう?と問いかけていたけど、誰も正解はわからない。それに今考えても、きっと贅沢を経験してしまった私たちはもう狩猟採集社会の暮らしには戻れないだろう。 けれど、今の私たちの行動ひとつひとつが他の種を滅ぼしていること、地球を破壊していること、そして自分たちの首をしめることに繋がっていることを知っておくことが、今後人間として生きる上で大事だと感じた。
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人類史として、上巻には、第1部「認知革命」、第2部「農業革命」、第3部「人類の統一」のうち「貨幣」と「帝国」を取り上げている。 どれも面白いが、第1部で様々な人類種のうちホモ・サピエンス以外の運命とホモ・サピエンスがもたらした全地球的影響についての記述が印象的だった。
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「サピエンス全史 上 ユヴァルノアハラリ著」読了。牧畜の人に対して厳しく書かれていた。すごいかなと思って読み始めたが、思っていたのと少し違った。下巻読むかは考え中。
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うわさ話は共同体の異物を排除し社会を守るために為される良い行為。 歴史は人にしかないものである。 認知革命以後と以前で「人」という存在を別の存在として捉える必要性がある。 人間の組織の規模は共通の神話がない限りは150人が限度。 小麦に人が飼われる 現代の会社と社員か? ...
うわさ話は共同体の異物を排除し社会を守るために為される良い行為。 歴史は人にしかないものである。 認知革命以後と以前で「人」という存在を別の存在として捉える必要性がある。 人間の組織の規模は共通の神話がない限りは150人が限度。 小麦に人が飼われる 現代の会社と社員か? 「歴史の数少ない鉄則の一つに、贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる、というものがある。」 現在を犠牲にして未来の自分に投資する 我々は狩猟採集時代のDNAのまま現代を生きている 「人間の脳は特定の種類の情報だけを保存し、処理するように適応してきた。」 ↓ 大量の情報を処理できる能力は無い→書記体系の発明 自然だと信じさせることによって神話を確立する。 「自然な」という概念はキリスト神教学に由来し、「自然を創造した神の意図に一致した」という意味。 人が(生物が)できることはなんであれ自然なのだ。 想像上のヒエラルキー(学歴、カースト) p188 虫の翅の発現について 進化に目的はない。 アメリカ合衆国憲法の「人権」に当初黒人は含まれていなかった。 後々黒人も人だという共同主観が生まれたから黒人は人になったのだろうか。 ジーンズは労働階級者の衣料であった。現代の人々は平等を信じているため富裕層もジーンズを履く。 p148〜 想像上の秩序は私達の欲望を形づくる 想像上の秩序は共同主観的である。 現代の潮流はロマン主義的消費主義 欲望もこの主義に基づいており、私達の欲望はプログラムされている。 人類が信じる虚構(道徳、貨幣、人権、株式会社、宗教、学歴、カースト、資格、賞、国等) p202〜 統一へ向かう世界 騎士道とキリスト教 自由と平等 これらを両立して実行していくことはできないが、この矛盾が文化のスパイスとなる p178〜 差別 黒人差別をするための理論付けをした。例 今現在で黒人が社会に出て活躍している人が少ないという事実が黒人は白人より劣っているという考えを生んでいる。(実際は貧しいから教育が不足しているだけ。この偏見がより黒人差別を促進する。) p181の図 偶然の歴史上の出来事(プランテーションではアフリカ由来のマラリア等の伝染病が流行っておりアフリカ人は遺伝的免疫を持っていた) →白人による黒人の支配 →差別的な法律 ← 悪 ↑ →黒人の貧困と、教育の不足← 循 ↑ →文化的偏見 ↑ 環 認知革命 1章 唯一生き延びた人類種 2章 虚構が協力を可能にした 3章 狩猟採集民の豊かな暮らし 4章 史上最も危険な種 ホモ・サピエンスは移り住んだ島々のその全てにおいて元々いた大型動物に殺戮の限りを尽くした。人類の手が及ばなかった場所がガラパゴス諸島 農業革命 5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇 ホモ・サピエンスの思いつきによって人類は小麦の奴隷となり、労働を始めた。 家畜化された動物の悲劇 6章 神話による社会の拡大 7章 書記体系の発明 8章 想像上のヒエラルキーと差別 セクシズムの起源は不明(家父長制の遺伝子、攻撃性、筋力等の視野から理解を試みているが、どれも解決には至らなかった。) 9章 統一へ向かう世界 エスニック料理はエスニックではない 10章 最強の征服者、貨幣 11章 グローバル化を進める帝国のビジョン 帝国の定義 「帝国は、その由来や統治形態、領土の広さ、人口によってではなく、文化的多様性と変更可能な国境によってもっぱら定義される。」 帝国のサイクルp250 帝国主義の産物を取り除いても純正の文化はとうに失われており、何も残らない。
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