サピエンス全史(上) の商品レビュー
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課題図書で読んだけど、一章目から鳥肌が立つほど面白かった! 私たちの行動は、なにを目的にしてるんだろう。何がゴールだろう?と問いかけていたけど、誰も正解はわからない。それに今考えても、きっと贅沢を経験してしまった私たちはもう狩猟採集社会の暮らしには戻れないだろう。 けれど、今の私たちの行動ひとつひとつが他の種を滅ぼしていること、地球を破壊していること、そして自分たちの首をしめることに繋がっていることを知っておくことが、今後人間として生きる上で大事だと感じた。
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人類史として、上巻には、第1部「認知革命」、第2部「農業革命」、第3部「人類の統一」のうち「貨幣」と「帝国」を取り上げている。 どれも面白いが、第1部で様々な人類種のうちホモ・サピエンス以外の運命とホモ・サピエンスがもたらした全地球的影響についての記述が印象的だった。
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「サピエンス全史 上 ユヴァルノアハラリ著」読了。牧畜の人に対して厳しく書かれていた。すごいかなと思って読み始めたが、思っていたのと少し違った。下巻読むかは考え中。
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うわさ話は共同体の異物を排除し社会を守るために為される良い行為。 歴史は人にしかないものである。 認知革命以後と以前で「人」という存在を別の存在として捉える必要性がある。 人間の組織の規模は共通の神話がない限りは150人が限度。 小麦に人が飼われる 現代の会社と社員か? ...
うわさ話は共同体の異物を排除し社会を守るために為される良い行為。 歴史は人にしかないものである。 認知革命以後と以前で「人」という存在を別の存在として捉える必要性がある。 人間の組織の規模は共通の神話がない限りは150人が限度。 小麦に人が飼われる 現代の会社と社員か? 「歴史の数少ない鉄則の一つに、贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる、というものがある。」 現在を犠牲にして未来の自分に投資する 我々は狩猟採集時代のDNAのまま現代を生きている 「人間の脳は特定の種類の情報だけを保存し、処理するように適応してきた。」 ↓ 大量の情報を処理できる能力は無い→書記体系の発明 自然だと信じさせることによって神話を確立する。 「自然な」という概念はキリスト神教学に由来し、「自然を創造した神の意図に一致した」という意味。 人が(生物が)できることはなんであれ自然なのだ。 想像上のヒエラルキー(学歴、カースト) p188 虫の翅の発現について 進化に目的はない。 アメリカ合衆国憲法の「人権」に当初黒人は含まれていなかった。 後々黒人も人だという共同主観が生まれたから黒人は人になったのだろうか。 ジーンズは労働階級者の衣料であった。現代の人々は平等を信じているため富裕層もジーンズを履く。 p148〜 想像上の秩序は私達の欲望を形づくる 想像上の秩序は共同主観的である。 現代の潮流はロマン主義的消費主義 欲望もこの主義に基づいており、私達の欲望はプログラムされている。 人類が信じる虚構(道徳、貨幣、人権、株式会社、宗教、学歴、カースト、資格、賞、国等) p202〜 統一へ向かう世界 騎士道とキリスト教 自由と平等 これらを両立して実行していくことはできないが、この矛盾が文化のスパイスとなる p178〜 差別 黒人差別をするための理論付けをした。例 今現在で黒人が社会に出て活躍している人が少ないという事実が黒人は白人より劣っているという考えを生んでいる。(実際は貧しいから教育が不足しているだけ。この偏見がより黒人差別を促進する。) p181の図 偶然の歴史上の出来事(プランテーションではアフリカ由来のマラリア等の伝染病が流行っておりアフリカ人は遺伝的免疫を持っていた) →白人による黒人の支配 →差別的な法律 ← 悪 ↑ →黒人の貧困と、教育の不足← 循 ↑ →文化的偏見 ↑ 環 認知革命 1章 唯一生き延びた人類種 2章 虚構が協力を可能にした 3章 狩猟採集民の豊かな暮らし 4章 史上最も危険な種 ホモ・サピエンスは移り住んだ島々のその全てにおいて元々いた大型動物に殺戮の限りを尽くした。人類の手が及ばなかった場所がガラパゴス諸島 農業革命 5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇 ホモ・サピエンスの思いつきによって人類は小麦の奴隷となり、労働を始めた。 家畜化された動物の悲劇 6章 神話による社会の拡大 7章 書記体系の発明 8章 想像上のヒエラルキーと差別 セクシズムの起源は不明(家父長制の遺伝子、攻撃性、筋力等の視野から理解を試みているが、どれも解決には至らなかった。) 9章 統一へ向かう世界 エスニック料理はエスニックではない 10章 最強の征服者、貨幣 11章 グローバル化を進める帝国のビジョン 帝国の定義 「帝国は、その由来や統治形態、領土の広さ、人口によってではなく、文化的多様性と変更可能な国境によってもっぱら定義される。」 帝国のサイクルp250 帝国主義の産物を取り除いても純正の文化はとうに失われており、何も残らない。
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人類が、食物連鎖の頂点に君臨した背景、事実をデータを用いて、言語化した表現で分かりやすく表現している。 学校では、教えない歴史、生物学史が 記憶に残りやすい。 1
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話の上手い先生の、歴史の授業を聞いているようで読み応えがあった。自然と不自然をどう定義するのかを、歴史を振り返り正論で詰めてくるのが痛快だった。 なかでも古代コミューン説を面白く読んでいた。産む女だけがその子の親だとわかる。一夫一婦制で不倫や離婚、望まれぬ妊娠や堕胎や虐待など繰り返すよりも、生まれた子どもを集団で大事に育てるほうが遥かによい気がしてくる。 分かっているつもりでも、家畜の話はつらいなぁと思ってしまった。いつでも特定の肉や乳製品を買えるのには理由があるわけで。人類によって絶滅させられた種の話も現在進行形なのだから深刻だ。 でも全体を通して非常に読みやすく、理解もしやすく、残っていた芸術作品や遺跡を見ると想像が膨らんでとても楽しかった。
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小麦の話が面白すぎた。 私たちは小麦の奴隷。グルテンフリーしたい…。 あと、人間の強さは嘘を集団で信じられることという話も好きだった。 色々と本当に?と思う話は多かったけど、それでもめちゃくちゃ興味深かった。名著。
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認知革命、農業革命までは面白かった。 そこから個人的な興味が湧かなかったのか読書スピードが落ちてしまった
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虚構と神話によって想像上の秩序がうまれ、想像上の秩序により、多くの人間が効果的に協力するための方法であることが前章に引き続き書かれている第6章と想像上のヒエラルキーや差別、自然と不自然の概念とは何かということが書かれている第8章、このふたつは特に興味を持ち理解が深まった章。 想...
虚構と神話によって想像上の秩序がうまれ、想像上の秩序により、多くの人間が効果的に協力するための方法であることが前章に引き続き書かれている第6章と想像上のヒエラルキーや差別、自然と不自然の概念とは何かということが書かれている第8章、このふたつは特に興味を持ち理解が深まった章。 想像上の秩序と普遍的な秩序である貨幣、帝国、宗教。 極端なまでの寛容性と適応性を備えた史上最強の征服者の物語!!!その特性を活かして人々を熱烈な信奉者に変えた。と最終章に入る前の最後に書かれている表現にわくわくした。 各部の折りにもユニークな比喩表現があるのも読んでいて楽しめた。彼らは帝国の誘いを受け入れるのか…で下巻に続く!!! 再読した時にまた新しい発見ができるのを期待している。
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ホモサピエンスだけが何故、ここまで発展できたのか、3つの革命と、宗教、貨幣、帝国が 大きな要因である事。 また、それは全て虚構が人類の共通認識として、 出来上がる事でより大きな集団として活動できるようになったという事。 以上がわかりやすく説明されていてとても良かった。 一部、人文書であるために仕方がないが 著者の思想や、根拠に基づいているのか読み取れない部分はあるものの良書である事には違いない。
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