ミライの授業 の商品レビュー
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ブクログの献本。 14歳に向けられて書かれたものだけど、大人も一読すべき本だった。 日本国憲法の草案に関わったベアテ・シロタ・ゴードンの紹介が一番響いた。憲法勉強したけど、彼女の名前は一切出てきたことない。彼女の奮闘に感謝したい。
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面白い!中学生(14歳を想定)の読者に向けた生き方を指南する本で、楽しんでいるうちにあっという間に読み終わる。自分の人生をどう作っていくかが、過去の偉人のエピソードとともに語られる。大人でも知らなかった事実が多くあり、学ぶことも多かった。 例えばフローレンス・ナイチンゲールの話。19世紀のクリミア戦争時に彼女が看護活動を行った際、戦地での犠牲者数は、不衛生な病院での感染症による場合が、純粋な戦死の場合よりも圧倒的に多いという事実を、数々の統計的数値を駆使してヴィクトリア女王を説得したという話が語られる。そこに浮かびあがる姿は、優しい心を持った無垢で慈愛あふれる「天使」としてのナイチンゲールではなく、数学の力で世の中を変えた統計学者としてのナイチンゲールである。ちなみに、ナイチンゲールの例で著者が言いたいことは、常識に対する「違和感」を大切にしようということ。
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"ナイチンゲールが、看護婦としてではなく、分析学で客観的に戦地の状況を伝えた功績は知らなかった・・・。この本では、ルールや決まり手を整理して、柔道を世に広めた加納治五郎など、情報を整理して伝えやすくしている人にもスポットライトを当てている。ロボットに仕事を奪われる時代、自分の創造力を生かしていくことが、これから重要であること。世代交代をしていくことが、新しいことを取り入れることに重要であることが論じられ、少しさびしく思う。分析していくことを、めんどくさがってはいけない。 いつでも新人でいられたらな、と思う。" 14歳を対象にしている講義録だが、最後の方に出てくる、「緒方貞子」さんのエピソードが、心に残る。やはり、年上の女性をお手本にしたいという気持ちがある。難民を助けるために、「私は決めました」という言葉で決定を下す。江戸時代の伊能忠敬とか、もっと昔のコペルニクスとかメンデルとか、古すぎてちょっとピンとこないのだ。
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中高生向けの本、ミライの話を歴史を通して学ぶ。 フランシス・ベーコン「知は力なり」 学問の目的は地位や名声を得ることでもなく、 威張ることでもなく、誰かを言い負かすことでもない。 本当の目標は「人類の未来を変えるような発明と発見」にある。 4つの思い込み 種族のイドラ(人間の思い込み) 身体的特徴による思い込み 洞窟のイドラ 個人の思い込み (自分もこう育ったから子供のそうするべきだ)など自己中心的思い込み 市場のイドラ(言葉の思い込み) 伝聞、噂話による思い込み 劇場のイドラ(権威の思い込み) 先生や偉い人の言葉を鵜呑みにしてしまう思い込み それを断ち切るには「観察と実験」 客観的に世界を見て、真実=データを集める。 「違和感」を大切にする 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
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京大の先生が書いた中学生向けの冒険(人生)指南書。大人が読んでも元気が出る本。 仕事ややりたい事へのヒントがちりばめられている。 小さな「違和感」を大切にする。 「世代交代」がパラダイムシフトを起こす。
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★SIST読書マラソン2016推薦図書★ 【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11630274 本を読んで読書マラソンに参加しよう! 開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/14)
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【ブルーオーシャン】 誰かがすでに入り込んでいるところへ入っても意味がない。 確かにそうです。 どんなものでも誰もいない場所で勝負しないと勝ち目はありません。 基本的に競争をしてはいけないということです。 守備範囲を狭くして、超マニアックに攻めるのが一番です。 また、だれが言...
【ブルーオーシャン】 誰かがすでに入り込んでいるところへ入っても意味がない。 確かにそうです。 どんなものでも誰もいない場所で勝負しないと勝ち目はありません。 基本的に競争をしてはいけないということです。 守備範囲を狭くして、超マニアックに攻めるのが一番です。 また、だれが言っているではなく、内容で判断する。 これも重要です。 自分の意見に説得力を増すために、知識の豊富な人あるいは力のある人の名前を挙げたりはしますけど。 反則技ですが。。。
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自分の娘にはこの本はすすめない。いかに社会的に成功するかについては書いてあるが、いかに幸せな人生を送るかについては書かれていない。若者全員がイノベーティブな人生を送れるわけじゃない。普通の人が普通に楽しく暮らせることの方が大事ではないか。
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2016.10.09 中学生向けに書かれているが大人が読んでもためになる。課題発見型の人材の必要性、ブルーオーシャン、ルール形成戦略などとの共通点を感じた。高校生の娘に読ませようと思った。読んでくれるか。
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とても読みやすい本でした。14歳向けの本ということですが、大人でも非常に分かりやすくて勉強になりました。大学の講義を聞いているような感覚でさまざまな人の成功も失敗を一気に読み込むことができました。 洗濯物は自動化されて誰でもきれいに洗えるようになり、年々減少傾向にある駅の改札にいた切符切りなんかもスピードと正確性を考えればだんだんとロボットに席を奪われつつある。24h給料も食べ物もいらずに働き続けられるロボットは最強の労働者である。 だからといって残念がることはなく、いつの時代にも未来を作る人がいるのだから、ぜひきみたちにも切り拓ける方法を身に着けてほしい。小さな違和感を大切にして、スルーせずに育ててください。それこそが未来につながる冒険の扉なのです。というのが本書の冒頭で語られています。 かなり細かく書かれているので以下は気が向いたときに書き直します。 ○アイザック・ニュートン 実はニュートンが万有引力を発見する前からみんな引力の存在を知っていた。ただ、ニュートンが疑問に思ったのは「リンゴは木から落ちるのに、どうして月は落ちてこないのだろう?」と。そんな疑問からニュートンは数学で新たに発見した微積分学で証明してみせた。 そんなニュートンは意外にも中学に入った頃は学年で下から2番目であった。しばらくしてから友達を見返すために勉強を始めた。 ○フランシス・ベーコン イギリスの哲学者で有名な言葉に「知は力なり」というのがある。学問の目標は人類の未来を変えるような発明と発見にあるのだ。それが力だ。ベーコンは人間がおちいる「思い込み」の罠を恐れた。
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